ポケットモンスターSparking   作:初雪

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【登場人物】
ココナ この物語の主人公。アニオタでお調子者。
ヒカリ ココナを助けたシンオウチャンプだが天然ボケで運が悪い。
ノノカ 道の途中でココナが助けた変な子。妄想癖あり。



【前回までのあらすじ】
ジムでボロ負けし自分に才能がないと悩んでいたココナだったが、
歌と共に自信を思い出してポケモンハンターを圧倒的なパワーで倒す。


第9話 草むらへ飛び出そう!

ノノカ「昨日のあれなにをやったんですか⁉ねぇ、ねぇ!」

 

ココナ「だからわかんないって... なんかガーってなってミュンッてなったら」

 

ヒカリ「わかんないよ!」

 

ココナ「いやだからさぁ、わかんない?」

 

ヒカリ「うん」 ノノカ「はい」

 

ココナ「息ぴったりだなおい」

 

ノノカ「じゃあ私はソノオに向かいますので。」

 

ヒカリ「じゃあねー」

 

ヒカリ「でもびっくりしたよ。翼みたいなのがザバッってなって」

 

ココナ「あんま覚えてないんだよね... ただ集中力が半端なかった」

 

ヒカリ「どんぐらい」

 

ココナ「桜Trickの最終回みてるときぐらい」

 

ヒカリ「いやわかんないよ」

 

ココナ「えぇ...」

 

ヒカリ「でもよかった。自信取り戻してくれたし」

 

ココナ「ある日から『意気揚々としてたら大丈夫』ってわかったんだけど、思い出したよ。」

 

ヒカリ「ある日?」

 

ココナ「うん、あれは七歳の頃だったっけ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は草むらに出ようとしてたんだよね。

 

ミヅキ「でも...」

 

ココナ「大丈夫、大丈夫。ちょっとだけでしょ」

 

ミヅキって言う幼馴染と218番道路に出たんだ。ポケモンが飛び出してくるから行くなって言われたけど、どうしてもミオシティに行ってみたくて。

 

ミヅキ「うわぁ!」

 

ジグザグマが襲ってきたの。しかも大きい。

 

ココナ「ミヅキ!? 大丈夫!?」

 

ミヅキ「大丈夫だけど... 足が...」

 

ココナ「今手当てする」

 

私は手当てをしようとしたの。でもジグザグマが襲ってきて...

 

ココナ「ジグザグマ! ちょっとあっちいってて」

 

ジグザグマは聞いてくれなった。凶暴な子だったみたい。

 

ジグザグマ「ふゅるうー!」

 

ジグザグマが体当たりしてきたの。でもその時...

 

コリンク「くるぅーん!」

 

ジグザグマ「ふゅるうう?」

 

コリンク「くるぅーん!くるぅーん!」

 

野生のコリンクが助けてくれたの。でも...

 

ジグザグマ「ふゅるうう!」ガンッ

 

コリンク「くるぅ...」

 

コリンクはレベルが低かったみたいで歯が立たなかった。でも、

 

ココナ「コリンク、ちょっときて。私に作戦があるの!」

 

コリンク「くるぅ?」

 

ココナ「ジグザグマはノーマルタイプ。だから格闘タイプや鋼タイプが怖いはずなの。だからこの鉄の棒を持って影分身で上から体当たり... できる?」

 

コリンク「くるぅーん!」

 

ジグザグマ「ふゅるう」

 

コリンク「くるぅーーーーーー」

 

コリンクはジャンプして鉄の棒をくわえた。鉄は日光を反射してて、ジグザグマは案の定おびえてた。

 

ココナ「今だ! たいあたり!」

 

コリンク「くるぅーん!」ドガッ

 

ジグザグマ「ふゅりゅう...」バタッ

 

ココナ「やった!倒した!倒したよミヅキ... ミヅキ?」

 

ミヅキの足の痣は真っ青に悪化していた。

 

ミヅキ「ごめん... 足手まといになって...」

 

ココナ「ごめんって... こっちのセリフだよ... 私のせいで... 大丈夫!?」

 

ナカノ「どうした? 大丈夫か?」

 

ココナ「ミヅキが... ミヅキの足が...」

 

ナカノ「フーディン。」

 

フーディン「ふぅ。」

 

ナカノ「...。 なるほど、そういうことか。フーディン、あの子を念力で運んであげなさい。」

 

フーディン「ふうう」ミョーン

 

ナカノ「さて、ココナ。」

 

ココナ「どうして私の名前を」

 

ナカノ「フーディンのサイコパワーでさっきの出来事を見させてもらったからだ。」

 

ココナ「すごい」

 

ナカノ「まず最初に叱っておこう。草むらに子供だけででるんじゃない。」

 

ココナ「ごめんなさい... 私のせいで...」

 

ナカノ「心配するな。彼女は大丈夫だ。そしてほめたたえるべきことがある。」

 

ココナ「えっ...?」

 

ナカノ「普通の子なら逃げることも助けを呼ぶことも... もちろん戦うことなどできなかっただろう。だが君は戦った。しかもとっさの判断にもかかわらず最善の戦略で。」

 

ココナ「照れます。」

 

ナカノ「私の学校に来ないか?10歳まで通えばかなり強くなるだろう。君ならリーグもめざせる。」

 

ココナ「えっ」

 

ナカノ「私はコトブキトレーナーズスクールの塾長だ。」

 

ココナ「まじですか」

 

ナカノ「まぁ考えておいてくれ。」

 

そして私は通うことになった。ミヅキも入り、

私はさっきのコリンクを捕まえて、みるみる強くなっていった。

そして10歳になって、卒業まであと一か月を切ったころ、毎年恒例のコトブキジュニアカップが開催された。だけど...

 

ココナ「引っ越し!?」

 

ミヅキ「ごめん...」

 

ココナ「あやまるところじゃないよ」

 

ミヅキ「すごく暑くて遠いところに行くみたいで」

 

ミヅキ「だからkjc(コトブキジュニアカップの通称。)は絶対決勝まで行きたい。」

 

ココナ「わかった。一緒にがんばろう!」

 

私たちはとにかく練習した。そして開催の日がやってきた。でも...

 

   

    私たちは初戦で当たってしまった。

 

 

審判「ナエトル戦闘不能。よって勝者ココナ選手!」

 

ココナ母「やったわね!ココナ!」

 

私はミヅキに勝った。でもうれしくなんてなかった。

 

だってあんなに練習して... がんばって... なのに初戦で当たって勝ってしまうなんて... 嬉しいわけない。

 

私は決勝進出が決まった。その帰り母に「うれしい」と言われたときは泣きながら一人で走って帰ってしまった。

 

そして決勝の日。

 

ココナ「私... 昨日勝っちゃって...」

 

ミヅキ「大丈夫だよ、心配しないで。でも、勝ってね... 私の分も。」

 

ココナ「うん...!」

 

そして決勝に向かった。相手はスクールで一番強いって言われてた子だった。名前は忘れちゃったけど、青髪の子だったと思う。

 

青髪の少女「いけ、ムックル!」

 

ココナ「くー、お願い!」

 

 

            私は負けた。

 

 

ミヅキになんて言えばいいかわからなかった。負けちゃったから。

二週間ミヅキに話しかけられなかった。

そして、引っ越しまであと二日になった。

私は行動に出た。

 

ココナ「ミヅキ、来て。」

 

ミヅキ「どうしたのヒカリちゃん」

 

ココナ「いいから。」

 

私が向かったのは青髪の少女の家だった。そう、私が負けた。

 

青髪「どうしたの?」

 

ココナ「今からバトルしよう!私、負けないから!」

 

青髪「いいけど...」

 

私はどうしても見せたかった。いや、見せなきゃいけなかった。青髪の少女に勝つところを。

 

そしてバトルの終盤。

 

青髪「君のコリンクだいぶ疲れてきてるよ!」

 

ココナ「大丈夫!」

 

くー「くるぅーん!」

 

青髪(このコリンク... 疲れ果ててるのに目だけは生き生きしてる...)

 

ココナ「くー!影分身をして空へジャンプ!」

 

くー「くるぅー」

 

青髪「目くらまし?」

 

ココナ「違う! くー、氷のキバをしながら急降下でワイルドボルト!」

 

くー「くるぅーーーーん!」チュドーーーン

 

ムックル「むくぅ...⁉」

 

青髪「ムックル⁉」

 

私は勝った。この勝ちは今までで一番すがすがしかった。

 

ココナ「ほら、自信を持って動けばできないことなんてないじゃん!」

 

ココナ「だからミヅキ、人生意気揚々としてたら... なんとかなるよ!」

 

ミヅキ「なんとか... なる...!」

 

ココナ「そう、だからミヅキ。私とバトルしよう!」

 

ミヅキ「えっ」

 

ココナ「自信を持ったミヅキなら勝てる! あの子に勝った私に勝ったらあの子より強いってことになるじゃん!」

 

ミヅキ「うん... でも、手加減しないでね!」

 

ココナ「あったりまえだよ!」

 

そしてバトルはくーとマリルの相打ちで引き分けになった。

 

ココナ「決着... つかなかったね...」

 

ミヅキ「でも... すっきりした」

 

ココナ「えっ?」

 

ミヅキ「実は私、ちょっぴり嫉妬してた。強いココナちゃんに。それで一緒に練習したのにその相手に負けて... 悔しくないわけないよ」

 

ココナにはミヅキの瞳から光る液体が零れ落ちそうになっていることがわかった。

 

ミヅキ「でもわかった。明るい自分でいればなんとかなるよね!ありがとうココナ!」

 

ココナ「ミヅキ...。」

 

ミヅキ「私、あっち行ってもミヅキでいるから、だからいつか決着つけよ!」

 

ココナ「うん...!」

 

その時、私の心の中にあった黒い絵の具に黒い絵の具を塗り重ねたような感情が消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ココナ「いつか会ったら絶対に戦うんだ! いい話でしょー」

 

ヒカリ「うん。そんなことがあったんだ!」

 

ココナ「えへへ」

 

ヒカリ(言えない... その青髪の子が多分私だなんて言えない...)

 

ココナ「どうしたの?」

 

ヒカリ「えっ⁉ いやいやなんでもないよ!」

 

そして私たちは、草むらへ飛び出した!

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