この世界、おばさんにはちょっとキツイです。   作:angle

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今回も短めです。


FILE.5 人とのご縁は大切に ~幽霊屋敷殺人事件~

4月18日(月)

 

 

思いがけず工藤新一のケー番をゲットしちゃった、翌日の月曜日。

私は早朝から金計算をしていました。

 

 

今月のバイト代。

谷氏の家政婦とお詫びで2万円。

沖野ヨーコさんのホテル付き添いで1万円。

阿笠さん宅の掃除洗濯で1万円。

工藤邸の掃除で4万円。

 

 

目標10万と思ってたから、月半ばにして8万ならあんがい順調に稼げてるように見えるけど、実はほとんどが知り合いからのお情け的な収入だったりするんだよね。

こんなの毎月あてにできるものじゃないし、あくまで臨時収入ってことでとらえておかないと、この先安定的な生活は見込めない訳で。

……やっぱりコンビニか飲食店のホールスタッフしかないのかなぁ、16歳女子のバイトって。

私、こう見えて身長も高いしそれなりに体力ならあるから、郵便配達とか宅配の仕分けとか、肉体労働の方が向いてるかもしれない。

 

 

せっかく収入を書き出したことだし、覚えてるうちに支出も計算して小遣い帳でもつけよう。

そう思ってネットで適当なソフトをダウンロードしてきて。

そうこうしているうちにけっこうな時間が経ってたらしい。

とつぜんの電話に気づいたときには朝の7時になっていた。

 

 

「はい」

『もしもし、高久喜さんの携帯電話ですか?』

「あ、はい、そうですけど」

『覚えてる? 私、佐伯だけど』

 

 

谷家で家政婦をしてる佐伯さんでした。

そういえば履歴書(偽造)を預けたままだったから、それで電話番号を知ったってことなんだろう。

 

 

「もちろんです。その節はたいへんお世話になりました」

『いいえ。こちらこそ、厄介なことに巻き込んじゃって』

「それは佐伯さんのせいじゃないですから。むしろ私の方がご迷惑をおかけして申し訳なかったです」

 

 

佐伯さんにとっては、自分の伝手(阿笠さん)で紹介してもらった人が、年齢詐称してた訳だからね。

あの時はほんと、佐伯さんにも阿笠さんにも申し訳なかったと思う。

 

 

『ところで高久喜さん、その後お仕事は見つかったの?』

「あ、……単発でお留守番やお掃除の仕事はしてたんですが、今はまた探してるところです。それがなにか?」

『実はね、旦那様の知り合いのところで急に人手が必要になって。うちの家政婦を1人貸してほしいって打診があったのだけど、泊りがあるから誰も出られなくてね。もしも高久喜さんが良ければ、と思って電話してみたところなの』

 

「あ、ありがたいです。すごく助かります。でも、泊りがあるって、どんな内容なんですか?」

『結婚式のお手伝いで、ほとんど雑用だから、難しいことはないと思うわ。期間は約1週間で、その間はずっと泊りになるから、それも含めてお給金は10万円出すっていってるんだけど』

 

「やります! ぜひ紹介してください!」

 

 

はい、お金につられました。

 

 

そのあと、いちおう年齢についても確認したけど、それは佐伯さんが先に確認してくれてたようで。

泊りといっても夜勤のようなものじゃなく、ただ単に場所が遠くて家に帰れないだけだから、16歳でも問題ないということだった。

 

 

 

 

 

 

 

という訳で、今私はなぜかフランス料理のレストランにきてたりします。

 

 

「あの、すみません。私、谷さんのところで家政婦をしている佐伯さんから紹介されました、高久喜と申します」

「伺っております。ただいまシェフを呼んでまいりますので、少しの間こちらでお待ちいただけますでしょうか」

 

 

そう、レジのお姉さんに案内されたのはスタッフオンリーの一室で、どうやら従業員の休憩室とロッカーを兼ねた応接室らしかった。

もっとも、ちゃんとした応接室というのも別にあるんだろうけどね。

生まれも育ちも庶民の私としては、高級レストランの高級な応接室なんかより、こういう場所の方がリラックスできてよかったりする。

 

 

ほどなくして現われたのは、長身でわりとガタイがいい、元の私と同年代くらいに見える男性だった。

 

 

「初めまして。谷家の佐伯さんに紹介されてきました、高久喜愛夏と申します」

「初めまして、籏本祥二です。このレストランでシェフをしています。どうぞよろしく」

 

 

手を差し伸べられたので思わず握り返してしまう。

どうやらこの人、日本人より外国人と接する方が多い人種らしいです。

 

 

「仕事の内容についてはどのくらいご存知ですか?」

「結婚式のお手伝いと伺いました。内容はほぼ雑用で、遠方のため1週間ほど泊りになると」

「おおむねその通りです。実は、予定していた人が急病で行けなくなりまして、その補充ということで方々に声を掛けさせてもらったんですが、なかなか都合がつく人がいませんでしてね。急な話で申し訳ないのですが、明日からお願いできますか?」

「はい、大丈夫です。こちらこそぜひお願いします」

 

 

なんだか簡単に決まってしまいました。

その後、テーブルにいろいろ広げて詳しい説明をしてくれたところによると。

どうやら結婚式を行うのは私有地になっている観光島で、週2本の定期船で丸1日以上かかるらしい。

明日の火曜日、10時の船に乗って翌水曜日の午後から仕事で、既に現地に入っているスタッフの指示に従って主に掃除をすればいいようだ。

 

結婚式は土曜日、新郎新婦と参列する親戚たちは金曜日に貸切船で到着するので、その後はその人達のお世話が仕事内容に加わって。

式が終われば仕事もほぼ終わりで、土曜日の定期船で帰るか、火曜日まで観光してから帰るかは好きにしていいとのことだった。

 

 

話を聞いてるうちにふと思い出した。

私有地の観光島、結婚式、定期船と貸切船。

これって、もしかしなくてもあの話のキーワードじゃなかっただろうか?

それに、この人 ――

 

 

「あの、籏本さん」

「ああ、私のことは名前で呼んでください。なにしろ参列者全員が同じ苗字なので。……それで?」

「もしかして、今回ご結婚なさる方、夏江さんとおっしゃいますか?」

「高久喜さんがご存知とは意外ですね。このことは報道はまったくされてないはずなのですが」

 

「あ、いえ。……以前、籏本夏江さんという方の話を聞いたことがあるだけで。結婚式の話は初耳でした」

「そうでしたか。夏江は私の姪でしてね。高久喜さんは?」

「私は直接の知り合いではないんです。以前知人の話の中に出てきた名前を覚えていただけですから」

 

 

祥二さんはそれ以上追及してこなくて助かった。

(もし追及されてたら鈴木園子の名前を出さなきゃならないところだったよ。……友達どころか会ったことすらないのに)

でもこれではっきり判った。

これ、豪華客船で連続殺人事件が起こる話だ。

 

 

でも事件が起こるのは一族の人たちが帰る貸切船の中で、私が乗るのは島の定期船だから接点はないはず。

あとは島で蘭さん達に会わないように気をつければたぶん大丈夫。

(実は毛利探偵に犯人扱いされたのがけっこうなトラウマになってたりします)

 

 

「では、明日の定期船に乗り遅れないようにお願いします。チケットもお渡ししておきますから」

「かしこまりました。よろしくお願いします」

 

 

立ち上がって、再び握手を交わす。

と、なぜか祥二さんが手を握ったまま私の肩に逆の手を置いた。

 

 

「愛夏さんは、とても16歳には見えませんね。言葉はしっかりしているし、まじめで常識もある」

 

 

また言われたな、まじめ、って。

ていうか、これってもしかして口説かれてる?

……いやいや、この人外国生活が長そうだから、あちら的にはこの程度なら社交辞令の範囲に入るんだろう。

 

 

「恐縮です」

「時間が取れたら、島でとっておきの場所に案内しますよ。なにより高台から見る景色が格別なんです」

 

 

オイオイ、いい年したオッサンが女子高生口説くなよ!

(いや私は高校行ってないけどさっ)

 

 

「ありがとうございます。仕事の励みになりますので、あちらについたら他のスタッフにも伝えておきますね」

 

 

フンッ、45歳なめるなよ!

いったい何年セクハラオヤジの相手してると思ってんだ!!

 

 

 

ともあれ、どうにか無事に明日からの仕事をゲットしました。

事件のことは気になるけど、こうも立て続けに仕事が舞い込んでくるって、けっこう運がいいと思っていいんじゃないかな?

 

 

……まあ、そんなに上手くいくわきゃないんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

急いで帰宅して、とりあえず2日分の着替えを旅行かばんに詰め込んで。

着ていく分の下着がないから急いで洗濯も済ませて。

あんまり旅行とかしたことないから、なにか忘れ物があるかもだけど、あちらは観光地だし現地で調達すればいいよね。

そんなこんなであたふた準備に奔走していると、夜の8時頃になってケータイに電話がかかってきたんだ。

 

 

「もしもし」

『愛夏ちゃん? 私、毛利蘭だけど』

「はい、どうかしたんですか?」

『ごめんね、夜遅くに。愛夏ちゃん、コナン君がまだ帰らないんだけど、今どこにいるか知らないよね?』

 

 

……ああ、なるほど、こうつながるのか。

私、いちおう事件の順番はかなり正確に覚えてるんだけど(さんざん読んだし)、幽霊屋敷の事件が飛ばされたと思ってたらここでこう絡んでくる訳ね。

 

 

「うちには来てないけど。……心配だから、私も心当たりを探してみるね」

『え? でも、もう夜も遅いし』

「ジョギングしながらちょっと町内を回ってみるだけだから。1時間くらいしたらまた連絡する」

『ありがとう。こっちも見つかったらすぐ電話するね』

 

 

さて、場所は確か4丁目の洋館で……名前までは判らないけど、引っ越した設定だからたぶん表札は出てないよね。

ていうか4丁目ってどのへんなんだろう?

ひとまずネットで地図を調べて、ある程度場所の見当をつけてから、私は動きやすい服装で家を出た。

 

 

ええっと、この事件って確か、のちに少年探偵団を結成する3人とコナンが仲良くなるきっかけみたいなイベントだったよね?

ということは、まだ毛利蘭や阿笠博士は彼らのことを知らないんだ。

下手に立ち入っても事件解決の邪魔になるだろうし、でもこの時間まで小学1年生が帰らなきゃ、親御さんたちは心配だよね。

原作では朝になってから帰るような感じだったけど、それまでやきもきしながら待ってる家族があまりにも気の毒だから、事件が解けたあたりでちゃんと家に帰らせよう。

 

 

4丁目のあたりもそれなりの高級住宅街で、目的の洋館はほどなくして見つけることができた。

マンガにあった塀の隠し扉を通って庭に出る。

と、草むらに転がってる人影があって、すぐに小嶋元太と円谷光彦であることが判ったから。

いちおう肩をゆすって目が覚めないことを確認したあと、私は蘭さんに電話をかけた。

 

 

「もしもし。今平気?」

『うん。もしかして見つかったの!?』

「ううん、コナン君はまだなんだけど。同じくらいの年頃の子供が2人、よそ様のお庭で眠ってて。もしかしたらコナン君の友達じゃないかなって。蘭さん、コナン君のクラスの名簿、手元にある?」

『え? ちょっと待ってて』

 

 

電話の向こうで蘭さんがごそごそやる気配があって、やがて再び声が聞こえてきた。

 

 

『いいわよ』

「1人が小嶋元太君、もう1人が円谷光彦君。あと、歩美ちゃんていう子が一緒みたい。寝ぼけながら話してくれたことだから確かじゃないけど」

『小嶋……あ、いた! 2人とも同じクラスの子! あと、吉田歩美ちゃんていう子もいる!』

「じゃあ、念のためその子達の家に連絡してみて。今いる場所は4丁目の空き家になってる洋館。私は引き続き、その歩美ちゃんて子とコナン君のこと探してみるから」

 

『待って、愛夏ちゃん! 私も行くわ!』

「え? でももう遅いし、危険だし」

『だったらなおさら行く。だって愛夏ちゃんのことも心配だもん』

 

 

やっぱ優しいな、毛利蘭。

腕っ節はそのへんの男どもよりずっと強いけど、ふだんの女らしさとこの優しさが工藤新一をひきつけるんだろうなぁ。

 

 

「ありがとう。……じゃあ、毛利探偵に来てもらえないかな?」

『お父さん? 大丈夫かな、ちょっと飲んでるけど』

「大人の人にいてもらえると助かるから。私の方も阿笠さんに連絡してみる」

『そう? じゃあ話してみるね。くれぐれも気をつけて』

 

「うん、ありがとう」

 

 

電話を切ったあと、私は阿笠さんに連絡して、洋館に来てもらえることになった。

蘭さんが元太君達の家に連絡してくれれば、彼らの親も迎えに来てくれることだろう。

ほどなくして到着した阿笠さんには庭で子供たち2人を見ててもらうことにして、私は洋館の中へと足を踏み入れた。

 

 

地下室への扉は、おそらくコナン君の伸縮サスペンダーで開いたままだろう。

できるだけ音をたてないように薄暗い廊下を進んでいくと、しばらく行ったところで床板が上がっていて、地下への階段が見えた。

滑り落ちないようにゆっくりと歩いていく。

と、ドアの隙間から灯りが漏れているのを見つけて、そっと近づいてみた。

 

 

「 ―― オレはこれ以上、父さんを殺した悪夢を見ながら、おびえて暮らすのはいやなんだ!! 罪を償って、楽になりたいんだよ!!」

「しっかりしなさい昭夫!! もう少しよ! もう少しで時効よ!! 黙っていれば誰にも……」

 

「そう……確かにこのまま隠れていれば、警察からは逃げられる。だが、犯した罪からは決して逃げられませんよ。……奥さん、あなたは息子さんに一生……、一生この重荷を、背負わせる気なんですか?」

 

「う……うう……おおおお……」

 

 

おそらく奥さんが崩れ落ちたのだろうドサッという音と、慟哭。

そこまで聞いて、私はゆっくりと扉を開けた。

 

 

「コナン君」

 

 

呼びかけは聞こえなかったらしい。

まあ、原作はここで場面が切り替わって朝になってたから、この親子が落ち着くのにそのくらいかかった、ってことなんだろう。

でもまさかそこまで子供たちにつきあわせる訳にはいかないからね。

私はそっと歩いていって、ようやく気付いたコナン君を手招きして、歩いてきた2人を扉の外まで連れ出した。

 

 

「愛夏姉ちゃん……どうしてここに?」

「あのね、小学1年生がこんな時間まで帰らなかったら、どんな騒ぎになるか判ってますか?」

「……」

 

 

そう、君は今高校生探偵じゃない。

遅くまで帰ってこなければみんなが心配するし、子供たちを引率できるような立場でもないんだ。

 

 

「あの、お姉さんは」

「初めまして。高久喜愛夏と申します」

「あ、吉田歩美です」

「外にいた2人と、吉田さんとコナン君、屋敷に入ったのは4人で間違いないですか?」

 

 

原作を知ってるから訊く必要はないんだけど、名探偵の江戸川コナンに変な疑いを持たれないために確認してみる。

思い出したように少年2人のことをたずねてきたコナン君に、庭で寝ていたことを伝えると、彼はほっとしたように息をついた。

 

館を出たところには阿笠さんと毛利探偵、蘭さんが子供2人を介抱していて。

蘭さんに訊くとやはり名前を言った子供の親も半狂乱で探していて、この場所はすでに伝えてあるからすぐに来るだろうと教えてくれた。

 

 

あとは、地下にいるあの2人のことだ。

 

 

「毛利探偵、わざわざ来ていただいてすみませんでした」

「いや、こっちこそ悪かったな。うちの坊主が迷惑かけて」

「いいえ、それはぜんぜんかまわないんですけど。実は、毛利さんを良識ある方と見込んで、お願いしたいことがありまして」

 

 

私は、ちょっとばかり毛利探偵をおだてつつ、地下でのことを話し始めた。

 

 

「実はこのお屋敷、地下に人が隠れ住んでいたらしくて。私もちょっと小耳にはさんだ程度なんですけど、数年前に起きた事件に関係がある人たちみたいなんです」

「そういや何年か前に強盗殺人事件があったな。ありゃあこの家だったか」

「たぶんそれです。で、どうやらその潜んでる人が犯人らしいんです」

「なんだって!? そいつぁすぐに警察を呼んで ―― 」

 

「いいえ、その人達、今は罪を悔いているようなので、できれば自首扱いにしてあげたいんです。お願いです、毛利探偵。あの人たちを説得して、自首を勧めてもらえませんか?」

 

 

まあ、たぶん、コナン君があらかた説得しちゃったから、放っておいても自首してくれそうだけど。

ここまで大人を巻き込んだんだから、ここはもうぜんぶ任せちゃった方がいいよね。

毛利探偵に無関係のところで起こった事件ならともかく、こんな近くに殺人犯が潜んでたのに何も知らなかったじゃ、名探偵のメンツが丸つぶれだろうから。

 

 

「んまあ、オメーがそう言うならそうしてやってもいいが」

「ありがとうございます。よろしくお願いします」

 

 

そのまま毛利探偵は地下へと降りていって。

やがて子供たちの親も次々到着して、私が彼らを見つけたいきさつを簡単に話すと、お礼を言って帰っていった。

 

 

「じゃあ、私もそろそろ帰りますね」

 

 

残った阿笠さん、蘭さん、コナン君に向かって言う。

たぶん蘭さんとコナン君はもう少し毛利探偵を待ってみるつもりなのだろう。

 

 

「ワシが送っていこう」

「ありがとうございます」

 

「ねえ、愛夏姉ちゃん」

「はい?」

「いつから聞いてたの?」

 

 

たぶん地下でのことだろう。

蘭さん達に判らないようになのか、あいまいな言い回しだった。

 

 

「男の人が話してるときです。罪を償って楽になりたい、って言ってました」

 

 

コナン君が気になったのはたぶん、そのあと自分が言った言葉を私がどう思ったのか、ということだ。

あの時のコナン君は、とうてい小学1年生が言えるはずのないセリフを話していたから。

 

 

「コナン君もかっこよかったですよ。将来は刑事さんとか、刑事ドラマに出てくる俳優さんになれそうですね」

 

 

子供をほめるような、おだてるような言い回しで答えてみる。

それを彼がどうとらえたのかは判らないけれど。

 

 

帰り道、阿笠さんには明日から1週間ほど仕事に出かけることを話しておいた。

島ではケータイはふつうに使えるらしいから、さほど心配はしないだろうけど一応念のため。

 

 

「そうか。愛夏君がいないとなるとさびしくなるのォ」

「ありがとうございます。仕事先は観光地らしいので、お土産買ってきますね」

「楽しみに待っとるよ。気をつけてな」

「はい」

 

 

 

いろいろ不安がない訳じゃないけれど。

 

この世界でこれからも生きていくために、とりあえずお仕事がんばってきます。

 

 

 


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