「おにいちゃんおにいちゃん」
「んー?どうしたの?」
「えへへ。これみて!」
「どれどれ。作文?」
「よんでみて!」
「わたしのおにいちゃん。ってこれぼくのことかいたの?」
「うん!」
「へー。なんか読むのはずかしいな」
「え?よんで、くれないの?」
「いっ、いや読ませていただきます」
(ん?今何時だ?)
「げっ、4時かよ。寝ちまってたか。はぁ、まだ学校行くまで時間あるし勉強するか」
(カリカリ)
(カリカリ)
(カリカリ)
「はぁ。6時半か。顔洗ってくるか」
「あっ、お兄ちゃんおはよう。今日は起きるのはやいね。昨日はちゃんと勉強した?」
「あ~、ん~」
「してないの?」
「ちょっと寝ちゃって。ははは。だが起きてからやったぞ」
「今日から一緒にいて、寝ないようにみててあげようか?」
「い、いや千秋もテスト勉強しなきゃいけないだろうし、いいよ」
「お兄ちゃんの部屋で勉強すればいいし、それともいないほうがいい?」
「いや、そんなことはないが」
「じゃあ決定ね。ご飯できたから食べよっか」
「あ、うん。いただきます」
(なんか今日のお兄ちゃんいつもと違う感じがする気が・・・)
「今日もマイシスターもご飯はおいしいな!」
「マイシスターっていうのやめて。気持ち悪い」
「気持ち悪いとか、おにいちゃん傷つく」
(いつもと違うと思ったら全然そんなことはありませんでした)
「「ごちそうさまでした」」
「さあ学校にいくぞ。我が妹よ」
「なんかお兄ちゃん気合はいってる・・・?」
「当然だ。全教科100点とって妹と寝るために!」
「あー、そんなこと約束したんだっけ。まあがんばってください」
「妹が俺を応援している。ふっふっふ。期待には応えなければな!」
「いや、期待は別にしてないけど、まあやる気になってくれてるならいっか」
「俺はやるぞー!」
「じゃあ我が妹よ。俺は自分の教室に行くぞ」
「うん。勉強がんばって」
「お、珍しいな。お前が遅刻ギリギリじゃないなんて」
「いつも妹の教室で仲良く話してるからな」
「それでいつも遅刻ギリギリだったのか」
「おう」
「今日は話してこなかったのか」
「まあ色々事情があってな」
「聞いても大丈夫なことか」
「実はな・・・」
カクカクシカジカ
「そんなことがあったのか」
「うむ」
「まあがんばれ」
「おうよ」
「分かんないところあったら聞いてくれ」
「その時は頼らせてもらう」
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン
「昼休みか」
「智。昼一緒に食べないか?」
「ああ。いいぞ」
「お前の弁当うまそうだな。ちょっとくれよ」
「あ?やるわけないだろ。この弁当は我が妹が俺のことを思って作ってくれてるんだぞ」
「ちょっとくらいいいだろ。俺のもやるからよ」
「やらないといってるだろうが。諦めろ」
「なあ。お前っていつからそんなシスコンになったんだよ」
「そんなの妹が生まれたときからに決まってるだろうが」
「結構まじめにきいてるんだが」
「別にいつだっていいだろ」
「あまり妹ちゃんを困らせるんじゃないぞ」
「お前からみて千秋は困ってるようにみえるか?」
「どうだろうな。今はみえないが」
「ならいいじゃないか」
「妹ちゃんの人生は妹ちゃんのだ。そのうち好きな人が、大切な人ができるかもしれない」
「そのくらいわかってる」
「わかってるなら・・・いやこれ以上は言わないでおく」
「・・・」
「・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「ごちそうさま。じゃ、俺は勉強するから」
「おう。がんばれ」
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン
「じゃあな信二」
「ああ家でも勉強がんばれよ」
「おうよ」
ガラガラ
「我が愛しの妹よ。帰るぞ」
「あ、うん」
「なあ千秋」
「んー?なに?」
「お前好きな人とかいるのか」
「今はとくにいないかな」
「俺はお前を困らせてるか?」
「急にどうしたの?」
「いや。なんでもない。忘れてくれていいよ」
「へんなお兄ちゃん。お兄ちゃんは好きな人とかいるの?」
「俺の好きな人はこれまでも、これからもお前一人だけだよ」
「そう言うと思ったよ」
「俺って変か?」
「わたしは慣れたからそんなの思わないけど。お兄ちゃんのことをよく知らない人は
変な人って思うんじゃないかな」
「ただ妹を愛しているだけなんだがな」
「ねえ。わたしが妹じゃなかったら好きにならなかった?」
「どうだろう。それはわからないな」
「そっか」
「おう」
「「ただいま」」
「ご飯の用意するね」
「おう。今日もおいしいご飯を期待してる。俺勉強するから、できたら教えてくれ」
「はーい」
「さあ勉強がんばるぞ!」
(妹には妹の人生がある・・・わかってはいるんだがな)
「いかんいかん。勉強に集中しないと」
(そのうち好きな人が、大切な人ができるかもしれない)
「はぁ。信二が余計なこというから考えちまうじゃねえか」
プルルルルル プルルルル
「智?どうかしたか?」
「お前が昼休みに余計なこと言ったから勉強に集中できねえじゃねえか!!!!」
ブチ
「よし。これでOKだな。さ、勉強しよ」
コンコン
「ご飯できたよー」
「あいよ」
「「いただきます」」
「今日もうまいな。ほんと千秋は料理うまいよな」
「毎日つくってれば誰でもおいしくなるよ」
(そうか。俺は全部妹に家事やってもらってるんだもんな。たまには皿洗いでもやるか)
「いつもありがとうな」
「え?えっと、どういたしまして?」
「今日の皿洗いは俺がやるから千秋はやらなくていいぞ」
「いや、お兄ちゃんは勉強しなよ」
「いや...でも」
「わたしと一緒に寝るんでしょ?」
「ふっ。皿洗いくらいの時間がとられたところで結果は変わらないさ」
「うーん。じゃあ皿洗いお願いね」
「承知した!」
「「ごちそうさまでした」」
「千秋、先に風呂はいっていいぞ」
「うん。わかった。じゃあ先はいるね」
(さあ、俺は皿洗いして勉強しないとな)
「よし。皿洗い終わり。勉強勉強」
コンコン
「お兄ちゃんお風呂あがったよー」
「うーん」
ちゃぽん
「はあー。いい湯だ」
(なんか眠いな)
ウトウト
「Zzz」
「はっ!風呂で寝てしまった。さっさと洗って出るか」
「今なーんじだ。もう9時か」
「お兄ちゃんお風呂長かったね。どうしたの?寝ちゃったの?」
「うむ。寝てしまった。」
「お風呂で寝ちゃだめだよ?」
「急に眠気がきて抗うことができなかった」
「まあそういう時もあるけどさ」
「俺は勉強してくるぞ」
「うん」
「さあがんばろう」
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