兄妹の日常   作:妹を愛する者

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四話は前編と後編に分けて投稿します


第四話 前編

「ふぅ。もう2時か。そろそろ寝るか」

 

(100点はきびしいな。70点はいけるかな)

 

「うーん」

 

「・・・」

 

「・・・・・」

 

「Zzz...」

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃんおきて」

 

「んー。後5分寝かせてー」

 

「だめだよ。はやくおきて。もうご飯できてるんだから」

 

「おにいちゃん眠いの。キスしてくれたらすぐ起きれるから」

 

「ばかなこと言ってないで、朝ごはん抜きにするよ?」

 

「えー千秋のご飯食べれないのはつらい」

 

「じゃあおきて」

 

「うーむ。仕方ない」

 

 

 

 

 

 

 

「「いただきます」」

 

「ねえお兄ちゃん」

 

「どうした?」

 

「夜食つくったほうがいい?」

 

「いや、なくて大丈夫だ」

 

「そう。おなかすいたらいってね?」

 

「お、おう。なんかやさしいな」

 

「わたしはいつもやさしいよ?お兄ちゃんが普通にしてくれていればね」

 

「失礼な。俺は普通にしているつもりだぞ」

 

「えーと。わたしからみたら変だからね?」

 

「うえー。普通がわからないぞ」

 

「人前で「妹を愛してる」とかいう人は変だよ」

 

「そうかな?」

 

「そうだよ」

 

「まあ変だとしてもやめるつもりはないぞ?」

 

「なんでさ」

 

「だってこれが俺だからさ」

 

「はぁー」

 

「ため息ついたら、幸せが逃げるぞ?」

 

「お兄ちゃんがつかせてるんだけどね」

 

「そ、それはすまん」

 

 

 

 

 

 

「「ごちそうさまでした」」

 

 

 

「さあ、学校にいくぞ。妹よ」

 

「うん」

 

「なあ妹よ」

 

「なに?」

 

「手をつなごう」

 

「やだよ」

 

「いいじゃないか。別に減るものじゃないだろ?」

 

「こないだ繋いであげたじゃん」

 

「今日もつなごう」

 

「いやだってば」

 

「うーむ。そんなにいやがるなら仕方ない。諦める」

 

「そうしてくれると助かる」

 

「なあ妹よ」

 

「今度はなに?」

 

「お姫様だっこしていいか?」

 

「明日から一緒に登校しないよ?」

 

「それは困るからやめておこう」

 

 

 

 

 

 

「じゃあね。お兄ちゃん。勉強がんばってね」

 

「ああ。千秋と一緒に寝るためにがんばるぞ!」

 

「ちょっ!?ちょっと!誰かに聞かれたらどうするの!」

 

「別にいいんじゃないのか?」

 

「いいわけないじゃん!高校生にもなってお兄ちゃんと寝てるとか思われたら恥ずかしいよ」

 

「おお、それはすまんな」

 

「もう!はやく自分の教室いけ!ばか兄!」

 

「ばかとかいわれたら傷つくぞ。まあいいや。千秋も勉強がんばれよ」

 

「フンっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラガラ

 

「よう、智。今日も勉強のためにはやく教室きたのか?」

 

「ああ。千秋に口きかれなくなるのはいやだからな」

 

「そういえば」

 

「ん?」

 

「お前昨日帰った後俺に電話してきたじゃん」

 

「したな」

 

「大声でしゃべるなよな。耳がいたくなるだろ」

 

「悪かったな。だがその後はすっきりして勉強に集中できたぞ」

 

「はぁ。飲み物一本で許してやる」

 

「わかったよ。あとで買ってやる」

 

「じゃあ勉強するわ」

 

「おう。がんばれ」

 

 

 

 

 

 

キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン

 

「ふぅ、やっと昼休みか」

 

「智、一緒に弁当たべようぜ」

 

「えー、今日は千秋のところ行こうと思ったのに」

 

「お前妹のところいったら戻ってこないだろ。勉強しなきゃいけないんだからいいだろ」

 

「二日も一緒に食べれないとか・・・拷問か!」

 

「やかましい。早く食べて勉強やれよ。一週間話せなくなってもいいのか?」

 

「くっ仕方ない。一緒に食ってやるよ」

 

「ねえあたしも一緒にたべていい?」

 

「えーと。誰?」

 

「西行寺 留美。覚えてないかぁ。」

 

「どこかで会ったことあったっか?」

 

「中学のときも一緒のクラスだったんだけど」

 

「・・・覚えてない。ごめん」

 

「いやいいよ。まぁ話したことも数えるくらいしかないし。仕方ないよ。

 気にしないで大丈夫だよ」

 

「へぇ。西行寺と智は中学からの知り合いだったのか」

 

「そのようだな」

 

「で、その一緒に食べてもいいかな?」

 

「俺はかまわないよ」

 

「智がいいならいいんじゃないかな」

 

「ありがと!」

 

「でもなんで俺らと食べようと思ったんだ?」

 

「なんとなく?」

 

「疑問系でかえさないでくれよ」

 

「ごめんごめん。んー。特に理由はないかな」

 

「理由もないのに俺に関わってくるとは。まさか我が妹を狙っているわけじゃあるまいな?

 もしそうなら・・・。」

 

「い、いやだから特に理由はないってば。弁当たべよ?」

 

「うーん。まあいいか」

 

(秋山くんと仲良くなりたいからなんていえるわけないじゃん)

 

「ああ。俺はなんて幸せなんだ。こんなおいしい妹の弁当を食べれるなんて」

 

「お前の弁当ってほんとうまそう。飲み物買わなくていいから一口くれよ」

 

「昨日もいっただろ。あげねえよ」

 

「その弁当妹ちゃんがつくってるの?」

 

「おう。そうだぞ。うちの妹の弁当は世界一おいしい」

 

「あたしも結構料理に自信あるんだよ。一口食べてみない?」

 

「ていわれてるぞ信二」

 

「いや、お前に言ってんだろ。バカ智」

 

「お前今俺にばかっていったな?弁当床に落とされたいのか?」

 

「わるいわるい。つい口がすべった」

 

「今度から気をつけろ。次いったらお前の弁当がなくなるぞ」

 

「あ、あのあたしの弁当たべてみて?」

 

「あ、ああじゃあ一口もらおう」

 

もぐもぐ

 

「うーん。まあおいしいんじゃないか?」

 

「なにその感想。疑問系でかえされてもこまるんだけど」

 

「俺ももらっていいかな?」

 

「うん。どーぞ」

 

もぐもぐ

 

「普通においしい」

 

「えへへ。ありがとう」

 

 

 

 

 

こうしていつもよりすこし賑やかな弁当タイムをすごした

 

「ねえ今日三人でどこかいかない?」

 

「俺は勉強があるからパスさせてもらう信二と二人でいってくれ」

 

「おい智」

 

「なんだよ?」

 

「女の子が誘ってくれてるんだぞ?ちょっとくらいいいんじゃないか」

 

「いや、あの無理しなくても大丈夫だよ。テスト近いし」

 

「信二と二人でいってきたらいいじゃないか」

 

「うーん。男子と二人だとなんか緊張するから」

 

「だってよ信二。お前ちゃんと男子って認識されてるぞ」

 

「あたりまえだろ。どっからどうみても男子にしかみえないだろ。それとも

 お前は俺のこと女子にでもみえてるのか?」

 

「そんなことより勉強したいから」

 

「無視すんなよ。少しはいいんじゃないか?息抜きの時間も必要だと思うが」

 

「妹と話していればそれだけで俺は充分なんだよ」

 

「はぁ。お前ってやつは」

 

「えっと。信二くんどうする?二人でいく?」

 

「うーん。テスト終わったら三人でいこうぜ?」

 

「じゃあそうしよっか」

 

「あ?俺は行くなんていってないぞ」

 

「強制に決まってんだろ」

 

「少しは妹ちゃん以外の人とも仲良くしたほうがいいと元クラスメイトはアドバイスしときますよ」

 

「今もクラスメイトなんだから、わざわざ元をつける必要ないだろ」

 

「あ、そっそうだね」

 

「じゃあテスト終わったらで決定な」

 

「うん!」

 

「はあ。しゃあないな」

 

「じゃあ俺は勉強するから」

 

「おう」

 

「じゃああたしはどうしよっかな」

 

「あ!勉強しててわからないところとかない?」

 

「教科書よめば時間かかるけど理解できるから問題ない」

 

「そっか」

 

「で、でも時間かかったら効率悪いから」

 

「うーん。まあそうだが」

 

「教えてあげるよ?」

 

「じゃあ教えてもらおうかな」

 

「ここなんだが」

 

「えっとこれは、ここをこうして・・・・・・・」

 

「そうか。そうしたらいいのか。ありがとう」

 

「いえいえ。他にどこかある?」

 

「今は特にないな」

 

「そっか。じゃあわからないところがあったらいつでも聞いてね?」

 

「ああ。そうさせてもらうよ」

 

「俺にも聞いていいんだからな?」

 

「西行寺がわからないところだったら聞くわ」

 

「ああ?まあいいや」

 

 

 

 

 

 

キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン

 

 

 

 

「じゃ、俺帰るわ」

 

「おう。じゃあな智」

 

 

 

「ね、ねえ秋山くん」

 

「ん?どうした?西行寺」

 

「一緒に帰らない?」

 

「うーん妹が一緒なんだが」

 

「あたしはかまわないよ?」

 

「うーん。まあ妹がいいっていったらいいぞ」

 

「ありがと!」




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