又しても忘れてしまってましためぐりんルートスターです
城廻めぐりルート編
私は今とある予備校の近くにある喫茶店で母校の後輩である比企谷八幡と言う男子とコーヒーを飲みながら世間話を…
すいません、嘘つきました…
I love 千葉、小町ちゃん命の比企谷君が高校卒業後の進路に県外を選ぶなんて思いもよらない話を陽さんから聞いてその真偽を確かめたくて彼の通う予備校前で待ち伏せてたのですか彼は
「えぇ、ホントですよ?オヤジの事だから高校卒業後は家から追い出すつもりなんでしょうからならいっその事東京にでもと思いまして…
俺だって小町に本気で嫌われる前にシスコン卒業しないと後で泣くハメになるのだけはヤだし大学進学ってゆーのも良い機会だし甘えを断ち切るつもりだから神奈川や埼玉も視野に入れて考えてましたよ?」
と、ナンの躊躇いもなく話してくれまして…
「別に一人暮らしなら地元でしたって…」
そう言って顔を曇らせる私に彼は
「それじゃ小町の為にならないし親父達の為にもならない」
と、訳のわからない事を言う彼を見詰めていると
「あのバカ親父はなにもわかっちゃない…とにかく俺と小町が仲良くするのが気にくわないから実家から追い出すだけ
骨の髄まで社蓄の両親が来年の春になったら定時…いや、そもそも母ちゃんはローテーションで仕事してるから残業だけの問題じゃない
小町を又一人で過ごさせる罪を繰り返すことに全く気付いてないし俺が千葉市内で部屋を借りたら間違いなく俺の所に住み着きますよ」
そう言って猫舌乘彼が中々冷めないコーヒーに舌打ちをしてお冷やの氷をコーヒーカップに落とすのを見ながら
「ナゼそう言い切れるの?」
私のその疑問に
「うちの家族は結局この十数年と言う月日を経ても大して変わっていない
特に親父は外見的にはハゲたとか腹が出た位で中身は何も変わっちゃいない
川崎家で例えるなら沙希達の親父さんが沙希とけーちゃんに対する接し方を一緒にするのと同じで小町はもう高校生
家を省みずに仕事してきた二人には実感なくてももう小学生じゃないんですからそれなりの対応をしなきゃいけないのに親父は未だに自分の罪から目を背けて小町と向き合わず…
又、小町をひとりぼっちにしようとしていることにさえ気づかない」
顔をしかめた彼は悲しそうに
「小町が妹であることにナンの変わりもないが小町と俺の子のどちらかしか助けられないって時に迷わずに小町は選べない
その頃には小町を守るのは俺であってはダメなんだって思うんですよ…
だからその前に小町は小町を最優先に守るヤツを探さなきゃダメなんですよ
その為に俺は小町と離れなきゃいけない、俺達はお互いに側にいてはいけない時期が来てるってそう思うんですよ…」
そう言ってテラスから月を眺める彼の横顔は寂しそうで…
「うん、君の考えはわかったよ…だから、大学が決まって住む所が決まったら住所が決まったら教えて」
そう話すと
「一応大学はともかく住む場所は一応バイト共に目星と言うか大学ダメなら正社員として就職するかと言われてるところ有りますから滑り止めが受かった時点でお話しします」
そう言って笑うと
「まぁ、誰彼話す気はありませんから教える人間には口外無用と頼むつもりです
めぐり先輩との共通の知り合いである陽乃さんや奉仕部と生徒会役員には話しますからそれ以外の人にはちょっと…」
そう言って口の前に人差し指を立てる彼の顔は秘密の共有化を楽しそうに話す悪戯っ子のように輝いていたから
「いつかもっと踏み込みたい…」
そう呟いてしまった私と
「……」
顔を真っ赤にしながらコーヒーを口にしながら聞こえていないフリをしている彼がいた…
そう言えば今夜は中秋の名月だったね…
私と彼は暫しの間黙って月を眺めてました
ナゼか忘れがちなMEGMEGめぐりん…ナゼ忘れるのかわららない…