ハロウィンパーティー編スタートです
先陣を切るのはけーちゃんですから物語のヒロインではありますがけーちゃんのルートではありません
トリック・ア・トリート…はーちゃん…けーちゃんのお兄ちゃんになってね~けーちゃん編
「とりっくあとりあーとっ♪はーちゃん、お菓子くれないとイタズラしちゃうよぉ~っ!」
足元からの声に見下ろすとけーちゃんが袋を広げて期待の眼差しで見ている
俺は俺の担当のカボチャのカップケーキを手渡すと
「良かったな、けーちゃん…このカップケーキは数量限定でなくなり次第パンプキンクッキーに変わっちゃうんだからな」
そう笑顔で教えていると今度はルミルミが現れてお約束の
「トリックア・トリート、お菓子くれなきゃいたずらしちゃうゾッ♪」
そう言ってきたからカップケーキを進呈したらけーちゃんと並んで只今実食中
そして三人目に訪れたのは三河さん家の千春くん
と、順調にカップケーキは減っていく
と、言うよりこの部屋にカップケーキが有るって情報が流れてるらしくみるみる減っていくカップケーキ
「trick・ア・トリート」
けーちゃんと同じ年くらいの女の子で
「はいどうぞ…良かったな、これが最後のカップケーキだ」
そう言ってケーキを渡すと遅れてきた数人が
「え~っ!」
と、声を上げるが結果は…現実は常に無情で優しくない
がっかりしながらも俺のスタンプを貰い他のブースに向かう参加者達の背中を見送りながら
「ここにカップケーキが有るって噂が流れ始めたくらいから人が増えてきたな…
多分、俺のブースが一番先に切れそうな勢いだ」
そう俺が考えている通りにしばらくするとクッキーはなくなり後片付けをしていると
「はーちゃん、はーちゃんっ!」
俺の名をそう呼ぶけーちゃんの声が聞こえてきた
辺りを見回すとけーちゃんは窓の外にいた
つまり目標のスタンプ10個を集め終えたって訳だが窓を開けて
「危ないからベランダに出てちゃダメだろ?けーちゃん…」
そう言って抱き上げると室内に招き入れると
「ねえねえはーちゃん、はーちゃんにお願いがあるのけーちゃんのお兄ちゃんになってほしいんだけどダメ?」
幼女の上目使いでそんな事を言われて焦る俺に更なるピンチ、沙希まで来てしまったのだ
「けーちゃん来て…「さーちゃから頼んでよ、はーちゃんにけーちゃんのお兄ちゃんになってってっ!」」
いきなりそんな事を言われた沙希も目を白黒させているから
『なんて言えば良いんだよ?』
そう視線で問い掛けると苦笑いの沙希が
「諦めな、アタシは説得失敗したんだからさ…」
そんな事を言われてしまい困惑していると
「はーちゃんはさーちゃん嫌いなの?さーちゃんと仲良しになれないの?」
そんな事を言われたから溜め息を吐いて
「けーちゃんのお兄ちゃんになっても良いがそれ以上はいまはわからないぞ?
けーちゃんよりは大きくても俺は未々子供で未だ先の事はわからないんだからな?」
そう言ってけーちゃんの手を取るとあまり納得してなさそうだが沙希もけーちゃんの手を取り取り敢えず次のパンプキンケーキ作りの準備に向かい沙希は自分の担当エリアに戻っていった
が、それにしても誰があんなことけーちゃんに教えたんだよ?全く…