――歩き続けた。
魔物とも何回も戦ったがそこまで苦しまなかった。魔法の杖のおかげだ。
もしかして彼女は凄い魔法使いなんじゃないか?やりますねぇ。
もう暗くなってきている、そろそろ村に着くハズだが……
その時、声が聞こえた。人間の声だ。
――なんだ?
「何すんだお前、流行らせコラ!」
切羽詰まった男の声だ。
――魔物に襲われてるのか?
「お前ら二匹なんかに負けるわけねぇだろオマエコラ!」
やはり襲われいるようだ、俺たちは道を外れ、声の主を探した。
「流行らせコラ! 流行らせコラ!」
――いた。
そこには男が魔物2匹を相手にしていた。男に触手が絡められている、ピンチだ!
「うあーやめろお前どこ触ってんでぃ!…お前なんだ男のチンコ触って喜んでんじゃねーよ!」
でも楽しそうだ。
俺は傍観することにした
「うざってぇ・・・ドロヘドロ!」
男は必死に悶える。良いねぇ〜。そこに3匹目の魔物がやってきた。新たな触手が彼を襲う。
魔物は「3匹に勝てるわけないだろ!」と言っているみたいだ。
「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!」
必死に抵抗する。
「やめろぉ、ナイスゥー!」
やっぱり悦んでるじゃないか。建前の次に本音が漏れてた。
「離せっ、このっ!やはりヤバい」
確かにそろそろ限界だろう、俺は彼を助ける事にした。
魔物は液体生命体、チカレタの仲間だろう。
「イキますよ〜イクイク!」
「・・・・・・」
「ヴォー…」
ジャイロの魔球は飲んだがまだ修得は出来ていない、なら――
火属性魔法LV3アツゥイを両腕に纏った。
【†悔い改めて†《聖炎獄十字崩》!!】
魔物が甲高い悲鳴を上げて彼を離した、その隙に魔法の杖から風の刃が放たれる。
「焼くときは!!」
魔法《アツイッス》で魔物を焼く、こいつらは火属性が弱点だ。
「ドロヘドロ!」
男も加勢した、3人なら勝てそうだ。
―
――
―――
や、やっと倒した。
無駄に体力の多い魔物だった、やめたくなりますよ〜〜
男がこちらにやって来た。
角刈りで太く短い眉、一重の目に今までブットイのを何本もくわえてきたかのような口、引き締まった体から発せられる「雄の臭い」が俺のマラに何かを囁いているようだ。
――溜まっちゃってさ〜〜
「おぅ、お陰で助かったぜ」
「ま、多少はね?」
「お前冒険者か?」
「ウン」
「今日は俺ん家に泊まっていけよ、俺の名前はホリトールだ」
「おかのした」
「・・・・・・」
「ヴォー…」
「オッス、俺ん家はブタベンキ村にあんだ、すぐ着くぜ」
はえ〜もう村の傍まできてたんすね〜〜
じゃけん今晩楽しんでからミウラ達を助けましょうね〜。
「――ここが俺ん家だ。スズキ達も遠慮しなくていいぜ」
「おじゃましまーす」
「・・・」
「ヴォー…」
色男ホリトールに連れられ彼の家に着いた、タドコロと名乗る訳にはいかないのでスズキで通している。今の俺はスズキ・イチローだ。
部屋に案内されると彼はどこかに行ってしまった、お茶でも出してくれるのかな?暇な俺はとりあえず部屋の中を見渡した。
――散らかってんな〜
彼の住居は木造の趣のある家。1人暮らしと言っていたし、今晩は邪魔無く楽しめそうだ。
少しして彼が飲み物を持って帰ってきた。
「……スズキ達も処刑を見にきたのか?」
「ウン」
「そうか、まぁ今日はこれでも飲んでくつろいでいけよ」
コップに入ったお茶が渡された。おいしそう。喉がカラカラだったんだよ!
「いただきまーす」
ゴクっと一気に飲み干した。
「うん、おいしい」
「おかわりもあるぜ、遠慮すんなよ。嬢ちゃんも飲みなよ」
「ホラ、ローズも飲んどけよ飲んどけよ〜」
「・・・・・・」
「ヴォー…」
彼はコップを持ってまた行ってしまった。なんていい人なんだ。オマエノコトガスキダッ(早口)
――――?
お、おかしい。
意識が朦朧としてきた・・・・な、なんだ?。体に力が入らない
俺はそのまま床に倒れこんだ、ローズが俺を起こそうとする。
「・・・タドコロ! ・・・タドコロ!」
――もう、意識が……
昏睡の森をさまよっている時にその声は聞こえた。地を這うようなゲスイ声だった。
「36(秒)…普通だなぁ!」
「だ、……だれだ?」
「お前ー、なかなか〜耐えるじゃねえか」
「なん……だと……?」
「お前が、タドコロか? お前生意気らしいじゃねえかよ。ま、とりあえず脱げや」
「だっ……」
もう声が出せない。
「とりあえずぅ、油断が多すぎんだよね。それ一番言われてるから。ま、とりあえず脱げや(2回目)」
「……」
「ロウソクぅ…あんだけど、入れんのと垂らされんのとどっちがいいんだよ?・・・・ってもう気絶しちまったのかよ」
――――タドコロは気を失った。
タドコロは《処刑人キヨノ》の奸計にはまってしまっのだ。
タドコロの体を必死に揺らすローズ、だが反応は無い。
「これでいいんですね?」
物陰からホリトールが出てきた。
「ああ、お前、でも今日帰っていいから。取引のことなら心配すんな。……で、このガキは」
処刑人がローズを見つめる、彼女も逃がさないつもりだ。
「『赤い髪』か、こいつは高く売れそうだな。売っちゃうよ? 売っちゃうよ!?」
「・・・・・・」
「(タドコロ、すまない。自分本位の俺の事を怨んでくれ……)」
・・・・・・ヴォー…