「……ドコロ、し」
――?
「タドコロ! しっかりしろ!!」
――――ファッ!?
ミウラの声で目を覚ました。
「タドコロ、やっと起きたのかゾ」
「うー☆うー☆」
「・・・」
「ミウラさん! それにヒデ! あとローズもいるのか。(インム君の姿が見えないな)」
「この娘さんローズって言うのかゾ?口きいてくれなかったから分かんなかったゾ」
「イッ!?」
「・・・」
「でもタドコロが無事で安心したゾ。それに助けに来てくれたなんて嬉しいダルルォ!」
「ヤダーウレシイデスー」
「・・・」
「まあみんな捕まっちゃって、ダメみたいですね」
「「「・・・」」」
俺達は牢屋に捕らえられたみたいだ。両手両足が錠で、それぞれにまとめあげられている。
あのホリトールの野郎騙しやがって、頭来ますよ〜
「まぁ一応みんな無事だったみたいで何よりっす」
「そんな事無いゾ、ロウソクで攻められたり、掘られたり大変だったゾ」
「ここから出たらあの処刑人を血祭りにあげてやるユ〜」
「・・・・・・」
「じゃけん早くここから脱出しましょうね〜、見張りもいないみたいだし。余裕でしょ」
「おっ待てい、その前にその娘さんは誰だゾ。もしかしてお前バイなのかゾ?」
「ファッ!? ローズは俺の弟子っすよ。それにこいつはまだガキっすよ!」
「……そんなに子供には見えないゾ。照れんなよ〜」
確かに汚れが落ちて初対面の時より大人びて見えるが……
「そんな事より脱出が先っすよ! なんか考えて、どうぞ」
「まずはこの手足の錠を外さなきゃ(使命感ゾ)。閣下モードで力を込めても壊れなかったゾ」
「これは魔法の錠だから力では壊せないにょ、でも鍵さえあれば簡単に外せるにゅ」
「鍵ってのは誰が持ってるんだよ?」
「うー☆うー☆。知らないにゅ。でも鍵は魔法の力も何もないTDN鉄の塊だユ〜」
「はえ〜、すっごい詳しい。意味無いけど」
「流石ヒデゾ!」
「ヤダーハズカシイデスー」
「様は鍵の代わりを見つければ良いって事っすよね」
「そうだよ(便乗)」
「ピッキングできる?できない?」
「道具が無いゾ」
「ウーン(昏睡)」
ここまで来て手詰まりになってしまった。やめたくなりますよ〜
俺達は考えを巡らせた、牢屋に沈黙が訪れる。
――――ヌッ!!
再び天啓を得た。タドコロ君は冴えてるなぁ〜
「白菜かけますね〜」
「なにか思い付いたかゾ?」
「じゃあぼくが聞いててあげるよ」
「・・・」
「俺達がケツからバリカタうんこ捻り出して合鍵として使えば良いじゃん。アゼルバイジャン」
「「「・・・」」」
「……タドコロ!」
「なんすか?」
「今ほどお前を天才と思った事は無いゾ!」」
「いやそうでも無いっすよ。」
「ぼくもしゅる〜」
――俺達はケツに力を込めた。で…出ますよ
ケツから細いウンコが捻り出され鍵穴へと伸びてゆく。神経を研ぎ澄まし、ウンコの形をイメージしながら排便を続けた。
――ついに鍵穴に入った、あとは捻るだけだ!
ケツに力を込め、バリカタうんこ君を回転させた
――だが……
「ダメだゾ、強度が足りないゾ」
「ああ逃れられない(希望からの絶望)」
「アーナキソ」
――俺は浅はかだった
俺達はゲイだ。使い古されたゆるケツではバリカタうんこなんて捻り出せない。こんな事になるならケツ筋をもっと鍛えておけば良かった。
だが今はローズがいる。
女には期待出来ないが、俺の弟子だし奇跡を起こすかもしれない。
「ローズさぁ、バリカタうんこで俺達を助けろよ。うんちして?(提案)」
「そうだゾ。よし、ケツ出せ〜」
「つんつん」
「・・・・・・」
ローズは「絶対にやらないぞ」と言いたげに俺をみつめた。
……お前クビや。
――希望は・・・無いのか。
俺達は自然と言葉を失った。
「……」
「……」
「……」
「・・・」
「ねぇタドコロ(にょ)」
「ん?なんすかぁ?」
「なんで錬魔術師の女の子と知り合ったにょ?」
「え、なにそれは?。(錬魔術師なんて知ら)ないです」
「聞いたことないゾ」
「錬金術って知ってるかにゅ?」
「ありますあります」
「当たり前だよなぁ」
「錬金術ってのは錬魔術の一種で、錬魔術師はそういった物質や生命の『創造』を得意にしてるんだユ〜」
「はえ〜」
「そうだよ(便乗)」
「錬魔術師はみんな輝く赤い髪なんだにゅ〜、選ばれし者にしかなれない貴重な天職にょ。」
「ウン」
「ポッチャマ」
「・・・」
ローズって結構凄かったのか! 俺の弟子だし。ま、多少はね?
――ヌッ!
俺の頭に再び希望の光が降りそそいだ。
「ローズさぁ、得意の錬魔術とやらで合鍵作ってよ。汚名返上のチャンスだよ」
「おっそうだな」
「しゅる〜。でも素材が無いにゅ〜」
「……素材ならあるさ」
「タドコロどうしたゾ! ここには何もないじゃないか!」
「いいや、あるさ……あれだ!!」
「「「!!」」」
目線の先にはさっき出したうんこがあった。
――そう、あれを使おう。
「ウンチってのはまだ完全に消化されてるわけじゃないから、栄養があるんだ」
「なるほど! 盲点だったゾ(ウンチだけに)」
「ちくり〜」
「・・・」
「ほらいくど〜。ローズ、こっちに来て、どうぞ」
ローズが移動してウンコの手前まで来た、さぁ鬼が出るか蛇が出るか。
ローズが目を閉じると彼女の全身が赤く輝く、そのまま光が糞を包み込んだ。まばゆい光で様子が分からない。
そして収まった
――さぁどうなった!
「ヌワーツカレタモー(高音)」
は?
「「「「・・・」」」」
「ヤメタクナリマスヨー、ブッカツー(高音)」
――そこにいたのは……
精悍で鍛えられた見事な筋肉の――
「カンノミホ(高音)」
――小さい『俺』だった。
「オンッ!アオンッ!(高音)」
「「「「・・・・・・」」」」
「な、なんて事だゾ。ウンコXウンコでタドコロが生まれたゾ。」
「イッ!?」
「ちっ、違うんだ!これは神のイタズラだ! そうだろ!ローズ!」
「・・・」
「やっぱりタドコロはウンコから生まれた人間の屑なんだゾ」
「やだ、小生やだ!」
「違うんだっ! 俺はウンコ人間じゃない!」
「……」
「……」
「・・・」
――違うんだぁぁぁ!!!
「イキスギィ!イクゥ、イクイクゥ…ハァッ、ハァッ……ンアッー!!(高音)」
* * *
「シュー……(高音)」
「オイ! 『タドコロ』!オレたちの錠を外してくれゾ!」
「ハ? ダレオマエ? ビールダセヨ!ビール!ビール!(高音)」
「やだ! 小生やだ!」
「ウーン(昏睡)」
「・・・」
――何てことだ。
ウンチから『俺』が創られた。
もしかして俺って元々はウンコなのか?
俺はウンコ生命体なのか?
「114514!!(高音)」
「タドコロ!なんとか言い聞かせて欲しいゾ」
「そうだにょ」
――って言われてもなぁ……
「お前の事はお前が一番分かるはずだゾ!」
「うー☆うー☆」
「ナンカタマッチャッテサァ〜(高音)」
――とりあえずなんか言っとくか……
「お前さぁ……」
「ハ? ナンダテメーハ? クソミタイなカオシテ、オレサマにハナシカケンジャネー(高音)」
「まずウチさぁ…鍵穴、あんだけど…」
「ダカラ?(高音)」
「たぶん鍵穴にぶち込んだら気持ちいいとおもうんすけど(名推理)」
「ファッ!?(高音)」
――我ながら意味不明な発言をしてしまった。鍵穴はこの小人には良い大きさだろう。
「ヤリマスネエ(高音)」
――やるんかい!?
そして『俺』は俺の錠の前に立ち、鍵穴レイプを始めた。
『俺』は腰を振っている。
「フゥ〜キモチイイ〜(高音)」スコスコ
「イキますよ〜イキますよ〜、イクイク(高音)」
――…………
「イキスギィ、ンアッー!(野獣の高音)」
〈カチッ〉
――あ、外れた
「やったゾ! 錠が外れたゾ。さすが『タドコロ』!!」
「イヤ、ソウデモナイッスヨ(高音)」
「あついユ〜」
「・・・」
複雑な気持ちだ……
そのまま『タドコロ』は3人の錠も掘って外してくれた。
「アーイキソ(高音)……アアア――」
だが彼は計4回もイキスギて塵になってしまった。複雑な気分だ。
「これで自由の身ゾ!、で檻のほうはどうするゾ?。」
「しゅる〜」
「まあ見とけよ見とけよ〜」
「・・・」
俺は地面に残された俺のウンコを鉄冊に塗りつけた
そして音を立て鉄が溶けていった。鉄冊君にはなんの罪も無いが・・・多少はね?
「えぇ……タドコロのウンコは鉄をも溶かすのかゾ」
「イッ!?」
「フゥ〜↑俺のケツにぶち込む時は覚悟しといたほうが良いっすよ」
「おっ、そうだな。スリルはスパイスになるゾ」
「うー☆うー☆」
「・・・」
「じゃけん今脱出しましょうね〜〜」
抜き足差し足で外に出た、まだ夜だ。
「よし、このまま逃げるゾ」ヒソヒソ
「あ、待ってくださいよ。邪剣を回収しなきゃ」
「・・・」
ローズが俺の体をつっついた。分かってるよ。
「当然インム君もな」
「そうだよ(便乗)」
「つんつん」
「・・・」
おそらく邪剣とインム君はあの《処刑人》の手もとにあるだろう。
細心の注意を配りながら奴を探した。
……どこだ!!
「見つからないゾ」
「ああ見つからない!」
「やめたくなりますよ〜。」
「・・・」
村は暗い、どうしようかと考えている時
「お前ー、なかなか〜やるじゃねえか」
――この声は。
「乳首もかわいい乳首しやがってよこの野郎…。やっちゃうよ? やっちゃうよ!?」
「「「処刑人!!」」」
最高にゲスイ野郎がデカイ鎌を持って立っていた。
「じゃあとりあえず四つん這いになってこっちにケツの穴見せろ」
「恨み晴らさで(ゾ)」
「おくべきか(にょ)」
「シュー…殺りますねえ」
「・・・」