冒険者タドコロ   作:じるすしもん

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【†悔い改めて†《聖炎獄十字崩》】

 マジメ君はヒデとミウラががんばったらなんか倒せた。次はタドコロ達の番だ。

 

――逃げ場はどこにも無い、タドコロとエナはホモビ三騎将のホンダを前に苦戦を強いられていた。

 

「ダメみたいですね」

「ちょっと! 弱気にならないでよ!」

「うるせぇ! 邪剣の使い手はナーバスになりやすいんだよ!!。お前も使ってみて、どうぞ」

「え、…ごめん。」

「どーしよっかなー」

 

 ホンダは剣を使う強力な魔法使い。基本的に魔法使いは杖を使うのだが、彼は違う。

 剣技を磨き、魔力伝達効率の良い『竹刀』による魔法と斬撃を得意とする いわゆる魔法剣士だ。

 もしタドコロの武器が邪剣『夜』でなかったらすぐにでも武器破壊をされたであろう。

 

「ヌッ!」

 

 ホンダは闇属性の攻撃を軸に襲ってきた。ホンダの剣を邪剣で何度か受け止めた時にタドコロの体に異変が起きた。

 

「アーイキソ」

「お〜お前、紋章出てきたのかよ。」

 

 タドコロの右腕に野獣の紋章が現れた、ホンダの強大な闇の力が眠れる野獣を刺激したのである。

 

「オォン!!」

 

 タドコロのパワー、スピードは格段に上昇した。

 

「おーお前、結構良ーなお前おあ」

 

 タドコロの異変を察知したホンダは距離を取った。

 一瞬の隙、野獣の眼光が光る。

 

   【†悔い改めて†《聖炎獄十字崩》】

 

 十字の火炎がホンダに襲いかかった!

 

「どーしよっかなー」

 

   【火属性魔法LV5テヤッヘーイ】

 

 火属性の魔法がぶつかり合い、相殺された。

 それを見たエナが慌ててタドコロの傍に駆け寄った

 

「タドコロ君! 様子変だけど大丈夫?」

「ま、多少はね」

「大丈夫そうね。それより今の技タダノさんの技じゃない!!」

「ウン、昔教えてもらったんだよ」

「それ火属性の技じゃなくて、聖属性の技よ!!」

「ファッ!? 知らないです」

「おーおーお前よー、なに話してんだよーおい」

 

 ホンダがケツマンを駆使し 竹刀で斬りかかってきた!

 

「刃当てんなよ〜」

 

 今の状態のタドコロは、十分にホンダの速さに反応できる。

 その隙にエナが体を貫こうと槍を繰り出した。

 

「だめだやっぱ」

 

 ホンダは槍をかわし、一端後ろに退く。

 いつの間にか戦いは互角のものとなっていた。 

 

「タドコロ君! 良い考えがあるわ」

「言って、どうぞ」

「さっきの技を、私の合図で放って!」

「ウン、おかのした」

 

 同意を得るとエナは――

 

   【氷属性魔法LV2アーツメタイ】

 

 を放った。ホンダの目掛けて多数の小さな氷の槍が飛んで行く。

 

「おー、しょっぱい技に逃げんじゃねーよ!」

 

 竹刀が闇の力を孕み、地面にトンっと立てられた。

 

   【土属性魔法LV4マンユー】

 

 ホンダの前に土壁が現れ、魔法を防ぐ。

 

「今よ!」

「ほらいくどー」

 

   【†悔い改めて†《聖炎獄十字崩》】

 

「おーお前脳ミソねーのかよお前」

 

 土壁で視界を塞がれたホンダ、タドコロの放った攻撃は見えないが その魔力は感知できる。

 

「そんなんで、俺が食らうとでも思ってんのかよ おーお前。お前もってねーなーんなもんやっぱ」

 

 ホンダは思った。エナ達は自分の視界を塞いで、その隙に大技を繰り出し タイミングを外して防御魔法を破ろうという魂胆なのだと……

 

「こっちにもよーあんだよ。お前よー」

 

 確かにさっきのテヤッヘーイでは止められない、だが……

 

   【雷属性防御魔法LV4タツヤ】

 

 土壁のさらに前に雷の防御壁を創りあげる。タドコロの技を防ぐには十分過ぎる技だ。

 ホンダにとっては「だめだやっぱ」と言いたくなるような愚策だ。

 

――しかし!

 

   【聖属性魔法LV4ホナニー】

 

 瞬間エナが飛び出し、聖炎獄十字崩に聖なる力を乗せながら突進してきた。

 

「おー!お前!」

「見とけよ見とけよ〜」

 

 2人の力を合わせた――

 

   【†悔い改めて†《真・聖炎獄十字崩》】

 

 雷の壁、土の壁はいとも簡単に破られ、聖なる火炎を乗せた槍の勢いは全く衰え無い。

 

「あーだめだやっぱ」

 

 猛り狂う火炎はその勢いのままホンダを飲み込み、十字を刻み燃え盛った。

 

「焼けたかな?」

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