冒険者タドコロ   作:じるすしもん

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焼けたかな?

 4人は長い時間洞窟の中をさまよった、魔物も数多く襲って来たがカエルのおかげで苦にはならなかったようだ。

 タドコロは見たことも無い物を沢山見つけた。ニンゲンの鏡、カマホモ油、FFの蜜、ケツダセの杖、そして淫者の石。ここは宝庫だ。

 荷物がいっぱいのリュックを背負いながら初めての大冒険に心を踊らせる。これぞ彼の求めていたスリルと興奮。女性の事などどうでも良くなっていた。

 

「……そこで糞の代わりにタドコロを餌にしたんだゾ。……」

 

 ミウラがエナにこれまでの冒険の話をしている。彼女は聞き上手のようだ。目を輝かせ相槌を打つ。

 

「ミウラさんやめてくださいっスよ〜マジでケツ裂けてたんスから〜〜、フゥ〜↑」

 

 ゴキゲンなタドコロが言う。

 4人は身の上話に花を咲かせた、まるで本当の仲間みたいだぁ(光悦)。

 エナはコオトに住んでおり天職はパラディン。それゆえかなり良い血筋であるのは間違いないだろう、兄の呪いを解くエリくさ草を探しているのだと言う。

彼女はそれ以上話そうとはしなかったしタドコロ達も聞かなかった。

 

「オイだにょ! またなんかあったにゅ」

 

 ヒデが床からそれを拾い上げた。

 

「オカリナ?、だゾ」

「しゅる〜〜」

 

 ヒデがオカリナを吹く、だが音は出ない。

 

「ヒデ君お手柄!それはタテワレのオカリナよ」

「あれ〜おかしいね何も聞こえないね〜」

 

 ヒデが懲りずにオカリナを吹く、結果は同じである。

 

「タテワレのオカリナって何だよ(哲学)」

「ホモが尻の穴で音楽を奏でる楽器、キモティ=ダロ遺跡の扉を開くって伝承にあったわ」

「ヴォエェェ」

 

 ヒデに少し同情。

 

「これで一歩前進よ!あとは遺跡を見つけてその中からエリくさ草を見つけて出口を見つけて。……パパッと脱出よー! おー!!」

 

 エナが拳を上げながら元気良く言う。

 

「オォン!? 先ながスギィ」

 

 エナが腕を上げた際、ポケットからヒラヒラっと紙が舞った。

 

「エナさんなにか落としたにゅ、……ってこれ写真にょ」

「写真ってなんだゾ?見たいゾ」

「(気に)なりますなります」

「っ、ちょっと」

 

 顔を覗かせた3人。

 3人が見た紙にはある魔物が写実的に描かれていた。トカゲの仲間だろう。肌色の皮膚に尻尾もある、短い手、人間のような顔、髪は短い。

 

「トカゲの化物だゾ」

「ヤだ、ヤだ、ねえちょっとヤだ。怖い」

「勝手に見ないでよ!! 返して!」

 

 エナが写真を奪う。

 

「す、すまなかったゾ」

「うー☆うー☆」

 

エナが「もうっ」とだけ言いタドコロの方を見た。

 

…………?

 

様子が変だ、タドコロどうした!?

 

「タドコロの目がハートになってるゾ! 恋してる目だゾ!」

「ヴォエッ!!」

「え?、どうしたの?」

 

「ヌッ!!」

 

 そうとだけ言い残しタドコロは目にもとまらぬ速さで写真を強奪した。

 

「痛っ! 何?」

 

 タドコロは写真を舐め回す。

 

「お前の事が好きだっ(迫真)!!」

 

 トカゲに愛をぶつけているようだ。

 

「ハァ…ハァ…チュパ!チュン!ピチュン!ピチュ!(写真を吸う)」

 

 ナニを擦り付ける

 

「オマエノコトガスキダッ(高音)」

「アアッー!ハァハァ、イキスギィ!イクゥ、イクイクゥ…ハァッ、ハァッ……ンアッー!!(迫真)」

 

 彼はイキスギたようだ。

 

   (≧Д≦)   ***

 

「ホンット最低! アンタなんなの? 女みたいな甲高い声でいくいくいくってキモいわよ!」

「ウーン」

 

 俺はそんな言葉に耳を貸さず、紙の中の彼を想った。これって恋だよな?

 

「……だから、写真を作るにはかなり高度な魔法が必要なんだにゅ」

「ポッチャマ・・・」

 

 ヒデがミウラに偉そうに説明する。

 あれから女はヘソを曲げている、キンタマ付いてんのかお前よぉ? 第一なんでお前が先頭で俺が最後尾なんだよ。仕切ってんじゃねーぞ。

 写真の彼はもしかしたらあの女の恋人なのかもしれない、……いやありえない。あれほどの美形がメスにうつつを抜かすなど。

 無い無い無い無い無い無い無い無い無い無い無い無い無い無い無い

 ポンポンっと俺の背中が叩かれる、俺は今考え事をしてんだよ!

 

「舐めてんじゃねーぞ」

 

 怒りを込めて振り返った

 

「………」

 

 そこにはデカスギる白ネコが2本足で立っていた。天井スレスレの頭、目の照準が合ってない、怖い。

 ネコは俺の股間を蹴り上げた。

 

「ドオォォンッ!?」

 

 俺の口が綺麗なドの音を奏でる。たぶん金玉つぶれた。

 3人が振り返る。

 

「あっ! さっきの白ネコ」

「怖いんだよぉぉ!!」

「俺達の倍の大きさはあるゾ!」

 

 俺は股間を押さえて悶絶する、アーイキソ。

 

「エナ! 早くカエルでやっつけるにょ!」

「あの白ネコにはナメテクレヨが効かないみたいなの……」

「使えないカエルにゅ!!」

 

 白ネコがアホ面で立ち止まっている。見覚えのある面だ。

 ミウラがマヌケ面でネコに近寄る。ネコがシャドウボクシングの動きで応える。

 

「ポッチャマ・・・」

「ニャーゴ」

「ポッチャマ・・・」

「ナーゴ」

 

 二人はそのまま抱き合った、気が合ったらしい。

 

―

――

―――

 

 ミウラネコに連れられタドコロ一行は歩いている、罠なんじゃないのか? 大丈夫かタドコロ達?

 ミウラネコってのは彼らが名付けた名前、ミウラに似てるからミウラネコ。

 タドコロはピンピンしている、タマタマは潰れてなかったみたいだ。

 薄暗く苔の生えた狭い階段を下る、遺跡は近い。段々と足元が明るくなってくる、ケツマンが高まっている証拠だ。

 暗い道を進む。

 気温が高くなってきた、4人の心拍数が徐々に高まる。

 

――視界が開けた。

 

 キモティ=ダロ遺跡だ、来るものを拒む荘厳な造形、入り口の扉には2頭のドラゴンの石像、古代の香りを微塵も感じさせない石造り、まるで城のようだ。

 遺跡から目を離す、ここは山の中だろうか、遺跡の周囲は高い壁に囲まれており、壁の上に目をやると青空が垣間見える。

 ここは静か過ぎる、静寂が恐怖を煽る。

 ミウラネコは入り口の扉まで案内すると再びシャドウボクシングを始めた。

 

「こっからが本番よ、タテワレのオカリナで音楽を奏でれば扉は開くわ! そしてドラゴンとご対面よ!」

「ファッ!? ドラゴンなんて聞いて(ないです)」

「ヤだ、ヤだ、小生ヤだ」

 

 エナは構わず続けた

 

「問題はオカリナを吹ける人間……」

「安心するゾ、俺達3人ともゲイだゾ」

「……でもタテワレのオカリナは聖痕(縦割れアナル)を持つ人間にしか吹けないの。……」

「ほんとぉ」

「聖痕ならオレ持ってるゾ」

「やりますねぇ」

「じゃあミウラ君がオカリナでカエルソングを演奏すれば扉は開くハズよ」

「エナ詳しいっスね」

「カエルソングって知らないゾ、どんな歌だゾ?」

 

 エナは3人にカエルソングを歌ってみせた。……魅力的で綺麗な歌声だ。だがゲイの心には響かなかった。

 

「その歌知ってるゾ、『かえるの歌』だゾ。これならオレでもできるゾ」

「FOO↑かえるの歌じゃないっスか、超簡単ッスよ」

「うー☆うー☆」

 

 みんなも良く知っている♪かえるのうたが…って歌だ。ガキの頃思い出したダルルォ?

 

「そんなしょっぱい歌よりも俺の歌で開けてみせますよ〜〜イクイク」

「ちょっと待って、扉は!」

 

 タドコロが扉の前で踊り始める。

 

「イクゾォォォォォォォォ」

(ダイナモ感覚!ダイナモ感覚!YOYOYOYO!)

「1!2!3!4!」

「DJ,DJ,ロンリーオォンッ!?」

 

 ドラゴンの石像から炎が吐かれた。

 

「オォン!! アツゥイ!?」

 

 まだ吐かれる。

 

「アーイキソ」

 

 吐かれ続ける。

 

 焼けたかな?

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