聖秀高校に天才入れてみた   作:ホタル隊長

4 / 4
この季節を待っていた!

サクサク進みたい


4話

前回までのあらすじ

 

茂野「1人で勝つ!清水捕ってくれ!」

清水「手痛い」

藤井「俺が捕る!…手痛い」

田代「俺が捕る!勘違いするなよ!今回だけだからなっ!」

勝ったー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「田代助かったぜ!これから練習出てくれんだろ?」

 

試合に勝利した後に茂野が浮かれた様子で田代に声をかける。問題点が何個もあるんだが気づいていないのか?

 

 

「はぁ?練習?どこでやんだよ?硬球使えるグラウンドがあんのか?ソフトボール部に借りるのか?その辺の申請考えてんのか!」

 

「…………」

 

沈黙の茂野。

 

「練習に参加云々はそれ全部解決してからだろーが!」

 

「す、すまん」

 

 

 

 

 

 

その後、茂野は学園長に交渉し顧問と練習できる場所を獲得してきた。

驚異の交渉力(ゴリ押し)だったと同席した藤井氏が述べる。

 

 

 

 

練習できる場所というのが屋上である。……屋上である。当然、地面はただのコンクリート、こんな所で練習なんかできるはずもない……そこで!交渉人、茂野五郎はその持ち前の交渉力(ゴリ押し)で裏山の土を手に入れる。

 

聖秀高校野球部(仮)土木作業員に転職。

 

 

自分を除く現2年生部員(仮)と現1年生部員(仮)が茂野を手伝っている光景の中、流石に無視はできないと俺も手伝うことにした。

 

 

山から掘り出した土をバケツに込めてせっせっと屋上まで運ぶ。

1年近くマトモなトレーニングをしてない俺からしてもめちゃくちゃ辛い……のに内山宮崎の凸凹コンビはなんで、あんなに頑張れるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土を運ぶこと約1ヶ月…等々グラウンドが完成した。まぁいい運動になったからよし!

 

 

 

 

これで聖秀高校野球部(仮)からはおさらば!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「松井!明日から練習だかなら!」

 

 

 

 

 

 

………したかった。

 

 

 

練習試合が思っていたより楽しかった。とか、実は未だに甲子園への憧れがある。とか、茂野が楽しそうに野球をやるのを見た。

………そんな事は関係あるのかもないのかもわからないけど、自惚れでもなく〝茂野五郎〟という男は少なくとも確実に俺〝松井裕之〟と同レベルで野球をやれるだけの実力を持っている選手だ。

 

それだけでも、リトルやシニアの時みたいな思いはしなくてすむ。

1人で野球をやって、勝っても喜びを共有できる仲間……チーム内で同じ目線で野球をできるチームメイト……

 

何より一緒に野球を楽しめる。……そんな存在。

 

 

シニアの時、心が望んだ。

 

1人でやってやる宣言の、今の茂野では難しいが。

これから先の茂野なら可能性はある。

 

 

 

 

貪欲に勝利を目指し、

 

楽しみながら勝利を掴み、

 

勝ったら喜ぶ。

 

そんな当たり前がもし、

できるのならば約1年程度しかない短い期間だけど………

 

 

 

 

高校野球をやってもいいかもしれない。

 

もう1度、甲子園を目指して野球を楽しんでもいいのかもしれない。




総文字数1096文字……み、短い。
けどキリがいいのでここまで。来週中には次を投稿したい。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。