もし、チート艦隊が、艦これの世界に転生したら。 作:トマホーク アンゴル
「よし!今日こそ鎮守府に接触するぞ!」
空母 いぶきが言った。
偵察により、ここから近い陸地に、自分と同じ艦娘が集まっている施設が有るのだ。
「お世話になりました!」
彼女は、一週間いた無人島に頭を下げ、施設に向かって行った。
♢ ♢
「うーん、ルー殿は何と言ってたかのぉ?…『風の精霊よ!全てを切り裂く刃となれ!』」
イージス護衛艦いぶきは、木に対しそう叫ぶと、手から無数の風の刃が現れ、木に小さな傷をつくった。
「やはり、エルフじゃない、ましてや、元々鉄の塊たる妾にはこれが限界なのか?」
今いぶきは、自分の弱点たる近距離戦闘を克服すべく、艤装を付け、かつて 自分の中でやっていた、『ルーのよく分かる!精霊魔法講座‼︎』を思い出していた。
しかし、その結果は、木に小さな傷を付けるのが精一杯といった所だ。
「まあ良い、精霊魔法を使えるだけで良しとしよう」
そう言って、切り上げるいぶきの耳にCICから連絡が入る。
「CICより、いぶきさん。大型の空母がこちらに向かってます。」
「空母?これは、しなの…いや、あやつは、今日は鳳翔殿の店の手伝いじゃったな。」
はて?と首を傾げる。
この大きさはしなの以外ありえない。
「まあ、会えば分かるじゃろう」
そう言い、いぶきは港に向かった。
♢ ♢
「偵察機からの報告です。こちらに、艦娘が1人がこちらに向かっています」
空母 いぶきは、CICからの報告に迷った。
こちらの事がバレて、沈める為に向かって居るのか、または、こちらと話す為に向かって居るのか。
「艦長、どうすれば?…あ、通信ですか。分かりました。…こちら、海上自衛隊、空母 いぶきです。こちらに向かってる艦、応答して下さい」
「空母 いぶき?妾の他に、いぶきの名を持つ艦がいたのか?」
護衛艦 いぶきは、謎の空母から来た通信に首を傾げた。
「まあ、こちらも応答しなくては。ああ、聞こえとる。こっちは イージス護衛艦 いぶきじゃ。今からそっちに行くから、沈めないでくれよ」
「護衛艦 いぶき?何で私の名前が護衛艦に?」
空母 いぶきは、艦娘からの答えに首を傾げた。
「…分かりました」
艦長からの指示は、攻撃するな。との事だった。
10分後
「私だ…」
「妾だ…」
そこにいた少女は、相手を見て、お互いそう呟いた。
「髪の色が違いますね」
「ああ、そうじゃな」
そう、髪の色が違うのだ。
護衛艦 いぶきは、銀髪、赤目に対し。
空母 いぶきは、水色の髪に、同じ色の瞳なのだ。
「まあ、こちらの鎮守府に来るか?」
「はい!」
そして、少女は、鎮守府に向かっていったのだ。
♢ ♢
「そうそう、こうやって左手を上に向けて、左手首を右手で押さえる、そうやって精神を集中させる!すると、気弾が……出ませんよね」
今、間宮の前ではみらいが、暁達に操気弾の出し方を教えてた。
ちなみ、みらいは操気弾を使えない事を知っているのだが、暁が「いぶき姉さんは、手から何か出てたもん!」との一言により、この様な状況になった。
てか「いぶき姉さん」って懐かれすぎでしょう。
そういえば、暁達の髪って、いぶきちゃんが梳かしてるんだっけ。
そんな事を考えていると、後ろから声をかけられた。
「みらい、司令官は、どこにいるか知っておるか?」
「ああ、ドックです」
礼を言っていぶきと、その後ろのいぶきがドックに向かって行った。
「⁉︎いぶきちゃんが2人?」
♢ ♢
「なるほど、空母 いぶきさんは、深海棲艦と戦ってくれるんですね?」
執務室で、提督は、空母 いぶきに対し聞いた。
「当たり前です!日本の危機とあらば、アジア最強を目指す我々もしっかり戦います」
「う、うん。それで何だけど…」
この子はやる気が有り余ってる。
それが空母 いぶきの第1印象だった。
おまけ
「そういえばいぶき姉さん、姉さんが手から出してたのは何?」
「ああ、あれは精霊魔法じゃよ」
空母 いぶきが執務室にいる間、護衛艦 いぶきは、間宮で、暁達と団子を食べてた。
「精霊魔法…興味がある。詳しく教えてくれないだろうか?」
「うむ、分かった、響よ。…えー、まず精霊魔法の原理はわからん。」
「え、分からないの?レディじゃないわね」
「まぁ、使えれば良いんじゃよ。取り敢えず、精霊がおる。その精霊に協力して貰って、魔法を撃つ物じゃよ」
いぶきのアバウトすぎる説明に、電がまとめる。
「つまり、精霊さんの力を借りるのです?」
「正解じゃな。団子をやろう」
「はわわわ。ありがとうなのです」
団子を食べる電を見て、暁達が羨ましそうに眺める。
それを見ていぶきが、団子のお代わりを頼む。
「ありがとう!姉さん!」
「別に構わんよ」
いぶきは、暁達が、団子を食べるのを見て微笑んだ。
遅くなってすいません!
空母 いぶきの愛称って、天馬で良いでしょか?
良いのもが有ったら教えて下さい。