もし、チート艦隊が、艦これの世界に転生したら。 作:トマホーク アンゴル
イージス艦のレーダーは、約500kmの範囲を見渡せる。
しかし、空母の索敵範囲は狭い。
だから、早期警戒機によって、レーダー範囲外の索敵が重要になる。
今回の様な空母だけの艦隊戦でも。
「敵艦がいない…何やってんだ?…ホークアイ、適当に探して来て、帰りの燃料も考えて」
しなのが呟く。
今、空母VS空母の勝負が始まり、早期警戒機を発艦させ、偵察をさせてる最中だ。
だが、敵艦が見当たらない。
進展の無いまま5分後、遂に敵を発見する。
しかし、ただ敵の空母ではなかった。
「ホークアイより入電!敵機発見!…え⁉︎何この数!全機発艦させてたの⁉︎」
ホークアイからの報告で、500機以上の敵機が向かっていることが分かった。
「フッ、私の情報どうりね」
「ええ、瑞鶴、よくやってくれたわ」
赤城旗艦の艦隊では、加賀が瑞鶴を褒めてた。
それを見て、他の空母が唖然としてる。
「加賀さんが…瑞鶴さんを褒めた…⁉︎」
「明日は、槍が降る…!」
「宇宙からの侵略者が…!」
「酒が無くなるのか⁉︎」
失礼な事を言いながら、ドンドン艦載機を発艦させる。
「瑞鶴さん、どうしてわかったんですか?」
「翔鶴姉と一緒に調べたの。…よし!艦載機がしなのを見つけたって!」
さすがに500機の艦載機に囲まれたら最後。
そう思い、攻撃命令を出した。
「どうするてんま…このままだとマジで、やばいよ」
しなのが、目視できる距離まで近づいて来た敵機を見て呟く。
対艦ミサイルを載せた戦闘機を飛ばすのは無しだ。
前回、対艦ミサイルで沈んだのは、弾薬庫からの誘爆が原因だと思われる。
しかし、全機発艦させてる状況だと、余り誘爆は期待できない。
しなのにてんまが言う。
「取り敢えず、逃げますよ!夜まで待ちましょう!」
そう、シーバットの作戦は、夜まで逃げ続け、暗闇から奇襲をする事だ。
そうしてる間にも、艦載機が来る。
てんまは、シーRAMを起動させ、少しでも艦載機を落とすが、数が多い。
そして、魚雷を落とす。爆撃をしてくる。
「逃げますよ!しなのさん!」
「了解‼︎生きていれば何とやら‼︎」
空母とは思えないスピードでしなの達は、その海域から逃げた。
「なるほど…。先手は取った様です。このまま押し切りましょう」
加賀からの報告にホッとする一同、しかし、赤城は浮かない顔だ。
「何故にげたか…近かったから?違う。……夜戦!」
赤城の叫びに瑞鶴が驚く。
「わっ!赤城さんどうしたの⁉︎」
「皆さん、彼女達は夜になるのを待ってます。演習開始1時間でこの演習空間の時間は夜になる。それをまっています!夜戦となり奇襲するのを!」
赤城の発言に加賀が同意する。
「彼女達の艦載機は、レーダーに映りませんからね。確かにその可能性が高いでしょう」
それなら…。と、皆んなの意見があったところでそれぞれの航空隊に指示を飛ばす。
「加賀さん、私の航空隊が囮になる!」
「任せるわよ、瑞鶴」
「囮作戦か…。こっちの意図がばれてるなコレ」
しなのが急降下爆撃を、体を捻ってギリギリでかわす。
「確かに…こっちの魚雷が本命ですか」
てんまがこちらに来る魚雷を紙一重で避ける。
「ファランクス両方弾切れ…補充終了まで、5分。シーRAM残弾残り、それぞれ30%、35%…。ジリ貧ですね」
てんまの報告にしなのが答える。
「たしかに、時間まで30分…。持つかな…。あ!しもきた印のアパッチ、借りたんだった!」
「しもきた印って、失礼ですよ。それにいくら戦闘ヘリとは言え…」
「よし!飛んでけ!」
「人の話を聞いて下さい!」
直ぐに落とされる。と思ったてんまだが、アパッチは、宙返りや匍匐飛行を駆使し、無傷で敵機を落としてく。
「えぇー。凄いです…」
「まさかここまで凄いとは…」
てんまとしなのが、アパッチ無双に驚いている。
アパッチはそんな事を気にせずに、50機落としたところで、しなのの甲板に戻ってくる。
「あ、補給か…」
しなのは、補給許可申請にOKをだす。
「しなのさん!魚雷!魚雷!7時の方向!」
「え?…うおおい!危な⁉︎」
しなのが寸前で、魚雷をかわす。
「後何分!」
「10分‼︎」
「くっ!後10分…!」
歯ぎしりする瑞鶴に加賀が叫ぶ。
「今激情に駆られたら相手の思うツボ!1度落ち着きなさい!」
「はい‼︎」
そんな2人を見て飛龍と蒼龍は話す。
「2人とも仲がかなり良いね」
「うん、2人とも意地を張らなくなったね」
「やっぱり?2人の敵が出来たからかな?」
空母 しなの 、空母 てんま、この2人のお陰で加賀と瑞鶴が仲が良くなったのは、感謝しなくては。
そこまで考えたら、いきなり空が真っ暗になった。
「もう夜に⁉︎」
「仕方ありません、航空機を1回撤退させましょう」
赤城の指示に瑞鶴が、涙をこらえながら従った。
「私がもっとしっかりしてたら…」
「ふぅ…やっと、よ…る……か…」
しなのがどもったのは訳がある。
「ふふふ、そうですね」
横で、てんまが、悪魔の様な微笑みをしていたからだ。
「夜戦…私の得意分野……ふふふふふ……」
ふふふ、空母 いぶきが2巻までしか無い!