もし、チート艦隊が、艦これの世界に転生したら。   作:トマホーク アンゴル

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はじまり

「みんな…どこにいるの…」

 

 夜、岩の陰で一人の少女が呟いた。

 本当は、叫びたかったのだが、すぐそこに敵の気配がする為、声が掠れてしまったのだ。

 もうすぐ自分は捕まる、みんなには会えないのだ。

 そう考え、涙が溢れ泣き出しそうになった瞬間。

 彼女の近くで爆音が轟いた。

 敵の攻撃では無い。

 何故なら、爆音の他に、敵の断末魔や叫び声が聞こえるからだ。

 

  「ダレダ!…ダレダ!ダレダ!ダレダ‼︎…グッ!グワアアアアア‼︎」

  「ナンナノダ!コレハ!…ヤメロ…ヤレテクレ…ヤメ…」

 

 そして、沈黙が辺りを支配する。

 突然の爆音に、彼女は耳を塞ぎながら岩の陰に隠れる事しか出来なかった。

 やがて、誰かがこちらにやってくる。

 

  「おー。いたいた。お主、大丈夫か?」

 

 突然聞こえてきた声に顔を上げる。

 そこにいたのは、銀髪の少女だった。

 暗くて分からないが、恐らく自分より少し年上ので、赤い瞳を持ち、モノクルを付けた少女。

  「ああ。そんな顔せんでも、取って食ったりせんから、安心せぇ」

  「あ、は、はい…あの、貴方は?」

  「ん?妾の名か?妾は、『いぶき』。『いぶき型ミサイル搭載イージス護衛艦 一番艦 いぶき』じゃ。…まあ敵からは『灰色の魔王』と呼ばれているがな」

 

 いぶきと名乗った少女は、少女の頭を撫でながら、何かを呟き、少女に言った。

 

  「お。CIC、それは本当か?…そうか、お主の仲間がこちらに来る。敵艦も居ないから、問題無かろう。もう少しの辛抱じゃ」

  「あ、あの!」

  「なんじゃ?」

  「ありがとう…ございます。いぶきさん」

  「…あ、ああ」

 いぶきが少し驚いた様な顔でこちらを見たが、それも一瞬の事で、「じゃあ、仲間が来るまで、隠れておれよ」と言い、夜の闇に消えていった。

 

 3日後

 

「あの…提督」

  「ん?どうした?」

  「いぶきさんって、どこの鎮守府ですか?この前、助けてもらったので、しっかりお礼をしなくちゃ」

  「いぶき…?そんな艦は知らんぞ」

  「え?いぶきさんが自分の事『いぶき型 ミサイル搭載イージス護衛艦 一番艦 いぶき』って言ってましたよ!」

  「いや…『イージス護衛艦』なんて居ないし。あと、イージスってなんだ?ミサイルってなんなんだ?新型兵器?」

  「そんな!」

 

 ♢ ♢

 

「ねえ。知ってますか?『灰色の魔王』の噂」

「ああ。仲間とはぐれた駆逐艦を、拿捕しようよした深海棲艦の戦艦とかが、原型を留めないほどボロボロにされたやつ?」

  「あの噂、どう思います?」

  「いやー。弩級戦艦クラスならまだしも、その『灰色の魔王』が、巡洋艦クラスらしいから、あまり信じられないなー」

  「ですよねー」

 

 ♢ ♢

 

 

「…………なに…これ?」

 

 彼女は目の前で起こっている事が信じられなかった。

 目の前では、深海棲艦が今まさに沈もうとしてる。

 戦艦 一隻。空母 一隻。 あと駆逐艦が数隻。

  周りには自分以外いない。

 はたから見たら、自分が沈めた様に見えるだろう。

 しかし、自分はつい先程、仲間とはぐれ、艦載機もほとんど落とされ、沈む覚悟もしていた。

 だが、まず、駆逐艦がいきなり吹き飛び、敵の艦載機が『光る矢』に落とされ、最後に、『光る矢』より大きい、『光る槍』で戦艦の右半身が吹き飛んだ。

 空母は、自分の艦載機が魚雷で沈めた。

  彼女が呆然としていると。

 

  「…油断はダメですよ。一瞬の油断が自分を…そして仲間を傷つけ、沈めます」

 

 彼女は驚き、声がした方を振り向く。

 そこいたのは、黒髪に赤い瞳の少女だった。

 

  「全く…貴方の命は貴方だけの物では無いのですよ。貴方が沈んだら、赤城さん達がどれだけ悲しむ事か…」

  「いや、あの、貴方の名前は?」

  「あ、申し遅れました。私は、『ゆきなみ型 ヘリコプター搭載イージス護衛艦 三番艦 みらい』です。よろしくお願いします」

  彼女はみらいと名乗る少女を見て、ふと思い出した事を聞いた。

  「イージス護衛艦…貴方は『灰色の魔王』ですか?」

 

 すると、みらいはキョトンとし言った。

 

  「いえ、多分それはいぶきちゃんの事だと思います。さっき戦艦を沈めた人です。今は、この海域の哨戒をしもきたさんとしてくれてます。あ、それと彼女が駆逐艦を倒した方です。足元にいますよ」

  「え?…ッ!」

 

 みらいの指を指す方を見ると、そこには潜水艦がいた。

 それも、全く音がしなかったので、驚いてしまった。

 

  「驚いてごめんなさい。貴方は?」

  「『やまと』です。『シーバット』でも構いません。以後、お見知りおきを」

  「え。大和さん?」

  「そんな事より、いいのですか?」

 

 彼女がやまとに質問をしたら、答えではなく質問が返ってきた。

 

  「え?」

  「ここから、南西45キロの地点で艦隊が戦闘しています。深海棲艦の援軍はここで沈めたので早く貴方も行った方が良いでしょう。空母一隻でもかなり有利になるので」

  「は、はい!」

 

 彼女は急いでそこに向かうべく向きを変え、南西に向かった。

 

  「大丈夫です。貴方がたの実力なら、必ず勝てます。」

  「皆さんを、守ってあげて下さい」

 

 二つの声を背に聞きながら。

 

 一週間後

 

「へー。そんな事があっんだ」

  「そーよ。お礼を言いたいのに。ドックのタコに『およ?知りません』って言われたんだよ!」

  「何故、提督に聞かなかったし」

  「だって、提督は、上に呼ばれて東京にいるから聞けないし。はあー」

  「まあ、いつか会えるよ」

  「そうだね」

 

 ♢ ♢

 

「そろそろこの世界の鎮守府に接触した方が良いと思うのじゃ!」

「え?なんでですか?」

  「アホか、お主。もうミサイルが底を尽きそうなんじゃよ。魚雷も含めてな。…しもきた、あとどれぐらいじゃ?」

  「小規模戦闘一回で底を尽きますね。あとトマホークはいぶきさんが持っている一発しか有りません」

  「笑顔で言うな。…じゃから、鎮守府に接触した方が良いではないか」

  「じゃあそうしましょう。…所でやまとちゃんと、しなのさんは?」

  「シーバットは奥で本(ドラゴ◯ボール)を読んでおる。しなのは寝ておる」

  「ああ、じゃあ伝えておくね」

  「よろしく頼む」




どうだったでしょうか?
自分は、VLSからアスロックが出てくる。ぐらいしかわからなかったので(勉強中です)少し違和感が、あるかも知れません。
その違和感を報告して下さればありがたいです。



…あと、警告タグの『オリ主』ってなんて意味です?
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