もし、チート艦隊が、艦これの世界に転生したら。 作:トマホーク アンゴル
「君達、少しいいかい?」
天龍の艦隊に、話し掛ける艦娘がいた。
「どうした?」
「この鎮守府はどこだかわかるかい?」
「ああ、オレ達の鎮守府だ」
天龍達に話しかけたのは、金髪の少女だった。
「自己紹介がまだだったな私はビスマルク。よろしく頼む」
それがビスマルク達と日本艦隊の出会いだった。
♢ ♢
「で、しなのお主何してた?」
「鎮守府に侵入して、お風呂を覗こうとしていた変態を憲兵に渡してました」
「ふむ、半殺しになっているのは良かろう。それで、今日この鎮守府にゲストが来る事は知っておるな?」
「うん、ドイツの偉い人でしょ?」
「ああ、しなのよ、さっきお主が半殺しにした男の特徴は?」
「チョビ髭」
「そして、鎮守府に来るゲストの特徴は?これが写真じゃ」
「チョビ髭…。あ…」
「そうゆうことじゃ…」
いぶきとしなのが、食堂で先ほど半殺しにした男について話してた。
「でも、あいつ『おっぱいぷるんぷるん!』とか叫んでたよ⁉︎ゲストに真似た変態じゃない!」
「ドイツの言葉じゃないのか?まぁ覗き見してたあっちに非があるが…」
「あるが?」
「龍田から槍を借りて『去勢してやるぜ‼︎』は流石にやりすぎじゃなかろうか?気絶してたぞ」
「んー?ちょっと脅かしたつもりだったんだけどね…」
「能面、般若をつけて?」
「龍田と能の練習してたから…」
「何故⁉︎」
「天龍ちゃんが驚くかと思って〜」
「天龍に何の恨みが⁉︎それと何時からいた⁉︎あと、能面はずせ!」
「さっきから」
いぶきがゲンナリしてると、後ろから天龍の声が聞こえてきた。
「おう、いぶき」
「天龍か…遠征から帰ってきたか」
「ほう、貴方が未来から来た艦娘か…」
そこには、日本では見ない金髪碧眼の艦娘がいた。
「ドイツからの艦娘じゃな?」
「ああ、ビスマルクだ」
「妾はいぶきじゃ。んで、そっちが空母のしなの」
「よろしく!1つ聞きたいんだけど、ビスマルク達のお偉いさんって、変態?」
「ば…!」
身も蓋もないしなのの発言に、いぶきが絶句するが、ビスマルクは気分を害した様子はなく、
「ああ、艦娘の風呂を覗き見するから、半殺しにしてくれ」
笑顔で言った。
「やったね」
「あと、『チクショウメー!』と叫ぶから、口を縫い合わせても構わんぞ」
「それは…流石に…」
流石にしなのがドン引きしてる。
良かった、流石にそこまではしないか。
そういぶきが考えてると、放送で執務室に呼ばれた。
♢ ♢
「ふふふふふ」
その頃、チョビ髭の男が憲兵から逃れ、艦娘用の風呂の排水口にいた。
排水口から入れば、風呂の隣の小部屋に侵入できる事を知っているのだ。
さらに、今海に入っているので、憲兵に気づかれない。
ちなみに、ニヤリとしてるチョビ髭の後ろに、深度1000mまで潜れる潜水艦がいるのを、チョビ髭は知らない。
「さよなら」(ドイツ語)
「え?オボボボボボボボ‼︎」
潜水艦はそう言った瞬間、チョビ髭の頭を掴み、深海の旅に出た。
♢ ♢
「こっちがお主の部屋じゃな」
今は、いぶき達が、ビスマルク達に鎮守府の案内をしている所だ。
大体終わり、後は食堂を残すだけだ。
「助かる。いぶき」
そこにシーバットが来た。
死にかけのチョビ髭を持って。
「シーバット⁉︎何それ!」
「チョビ髭ですけど?」
「いや、何でチョビ髭が死にかけてんの⁉︎」
しなのが聞くと。
「溺死寸前まで、海中散歩させてあげました。まだ生きてるはずよ」
「え?それ本当?」
「おお!貴方がシーバットさんですか!」
そこに、プリンツ・オイゲンがはいる。
「ええ、そうよ。このチョビ髭の知り合い?」
「そのチョビ髭の書類上部下です。あの、ユーちゃんがファンなのでサインくれませんか?それと、そのチョビ髭は、殴っても構いませんよ」
「サイン…苦手なんですが…」
「別に構いません!これが色紙で、これがペンです!」
「は、はい…」
シーバットが、キュキュと色紙にサインを書いている。
その間にいぶきは、先程からの疑問をビスマルクに聞く。
「レーベ達が露骨に日本艦娘を避けてないか?」
「ああ、『日本にいる、灰色の魔王が艦娘を食べる』と、彼女達を日本行かすのを反対してた、チョビ髭が吹き込んでたからな…」
「あのチョビ髭ロクな事しかしないの。そんな事せんのに」
いぶきは少し憮然と言った。
「でも、プリンツの奴は馴染んでおるが?」
「レーベやマックスぐらいだからな、チョビ髭の言葉を鵜呑みにする奴は。部下からの信頼は壊滅的だな」
「そうか…」
そう話してると、シーバットがサインを書き終わり、プリンツに渡してた。
「これでいいかしら?」
「はい!ありがとうございます!」
プリンツは幸せそうだった。
遅れた…。
具体的には、病院に行ってました。
待ち時間長すぎだろ…。