もし、チート艦隊が、艦これの世界に転生したら。 作:トマホーク アンゴル
「ナ…⁉︎ヲ級ガ…⁉︎」
戦艦ル級は、艦娘から守っていたはずの、ヲ級が沈むのを呆然と見つめていた。
何故だ?自分は、長門や他の艦娘を、大破状態まで追い込み、後はヲ級の艦載機が、鎮守府を爆撃するだけだったはずだ。
それが海面から出てきた、光る矢の様な物がヲ級を爆破し、沈めた。
誰だ。ヲ級を沈め、ル級たる自分の名に泥を塗った、艦娘は。
そう思い、周りを見渡し、ふと下に視線を向けると。
「貴様ガ…コノ私ノ名ヲ…!」
自分の足の下に、潜水艦の艦娘がいた。
「そうよ。それがどうしたの?」
自分の耳に付けてる無線から、声が聞こえた。
「フザケルナ!私は戦艦ダ!貴様ノ様ナ潜水艦風情ニ負ケルハズガナイ!」
ル級が言い終わると、潜水艦は面倒くさそうに答えた。
「貴方がどれほど強い洋上艦かは知らない。だけど、三次元航行可能な潜水艦に勝てるでも?」
そう言うと潜水艦は、八門の魚雷発射管をル級に向けた。
「クソ!クソクソクソ!ウガアアアアアアアアアアアアア‼︎」
ル級はそう叫んだ後、意識が途絶えた。
♢ ♢
その頃
「さぁ!みんな!派手に暴れて来なさい!」
沖では、しなのが艦載機を発艦していた。
その数10機。
「まあ、護衛程度だからこのぐらいでいっか。本当は対空ミサイルじゃなくて、対艦ミサイルを載せて全機発艦させたかったんだけど」
戦闘機を見送りながら物騒な事を言ってるしなのに、如月が話しかけてくる。
「弓矢が無かったから、どの様に飛ばすのかと思ったら。すごいですね」
「へー。弓矢で飛ばすの?指パッチンすれば勝手に飛んでくれるよ」
「アパッチを飛ばした方が良いかしら…?」
「いや、良いっしょ。ファントムだけでオーバキルだし、間に合わないと思うよ」
緊張感ゼロのしなの達に、海鳥を回収したみらいが話しかける。
「あの…一応戦闘中なんで少し警戒を…ってCICより報告!7時の方向から魚雷接近!数4発!接触まで20秒!潜水艦が2隻の模様!」
「へ?」
「魚雷…ですか?」
「あら本当ですね」
「いや、何冷静に魚雷眺めてるんですか⁉︎早く避けて下さい‼︎」
魚雷が接近していても惚けてる彼女達にみらいが怒鳴り、すんでの所でかわす。
しかし、かわした後、みらいの前甲板VLSが2セル開き、中からアスロックが出る。
「お、みらいの十八番〈
勝手に米倉妖精がアスロックを発射したのは事実なので、突っ込めず、口をパクパクしてるみらいの艤装から怒鳴り声が聞こえる。
『米倉ァ!貴様一人で戦争をおっ始めるつもりかぁ‼︎』
『殺らなければ、殺られます…砲雷長』
『こいつをCICから叩き出せ‼︎』
「しかも、いつも通りの会話!訓練されてるね~」
「しなのさん。対艦ミサイルの無差別飽和攻撃を食らいたいですか?」
「すみません調子に乗りました」
しなのが謝罪すると同時に、アスロックが潜水艦に当ったらしく爆発音が2回響いた。
♢ ♢
「対水上戦闘、用意!これは演習では無い!繰り返す!これは演習では無い!」
いぶきは、シーバットからの撃沈報告を聞きながら、シーバットが居る海域よりも遠くに居る敵を倒すため、CICに指示を出していた。
「前甲板VLS 56番、赤外線誘導型 タクティカル・トマホーク、攻撃用意!目標、南方200キロ。深海棲艦地上基地!数 1発!」
『こちらCIC。トマホーク攻撃用意完了!』
「トマホーク、攻撃始め‼︎」
いぶきからの指示により、右肩に付いているVLSが開き、トマホークが発射された。
「これで戦闘機は、出てこれないはずだが…」
いぶきは、トマホークが地上基地に向かって飛んで行くのを確認し、シードバットの居る海域へ向かう。
その途中、いぶきの頭上にしなのが発艦させた、ファントムがマッハで飛んで行った。
「…なんか妾だけが遅いみたいじゃ。まあ良い、90式対艦誘導弾、発射用意!」
♢ ♢
鎮守府を防衛している艦隊は、主力が出撃後の修理中に加え、演習の為に他の艦隊もいないのが重なり、修理が早めに終わった長門を除けば殆どが、普段は、遠征しかしない艦娘達だった。
その内、辛うじて出撃経験があった、旗艦・天龍の艦隊が6人中5人が大破の被害だった。
「睦月が…魚雷を持って突っ込みます…その間に、後退してください」
そう言ったのは、この艦隊に入ったばかりの睦月。
しかし、その作戦とも呼べない特攻に天龍が怒鳴る。
「お前…ふざけてんのか⁉︎そんな事をして誰が喜ぶ⁉︎俺は、絶対にそんな事はさせない!」
しかし、状況は目に見えて悪かった。
戦艦や空母が、何故か沈んだが、駆逐艦はまだ有り、艦載機は何処からともなく現れる。
対してこちらは、長門が大破、この艦隊は自分は辛うじて中破だが、他の全員が大破している。
恐らく、いや、確実にこの中の誰かがこの戦闘で、沈む。
脳裏にそんな事を考え、せめて誰かが沈みそうな時は、自分が突っ込もう。
そう考えていると、天龍の耳に聞き慣れない音が聞こえた。
深海棲艦の増援か、そう考え音の方へ顔を向けるが、それは、天龍達の頭上を信じられない早さで飛び、深海棲艦の艦載機に攻撃を始めた。
信じられない速度だったが天龍は確実に見た、あの戦闘機の様な物の側面に、日の丸があった事に。
「あれは、なんなのですか?」
他の駆逐艦が質問してくるが詳しい事は、わからない。
だが、何故かわかった事を伝えた。
「あれは、多分、国籍不明艦隊の艦載機だと思う」
「ふん、そんな名で妾達の事は呼ばれておったのか」
「!…誰だお前は!」
いつの間に背後いた少女に天龍は問いかけるが、質問を無視して少女は言った。
「んな事を聞いてどうする?今必要なのは、アレを殲滅する事じゃろ?だったらそんな事聞かずに、残った駆逐艦や戦艦に攻撃するのが得策じゃないか?」
「無理だ!深海棲艦 の艦載機を殲滅したとしても何処からともなく現れるんだ!恐らくどこかに地上基地があるばずだが…」
「いや、その地上基地はたった今破壊された。トマホークが命中、その衝撃で戦闘機に誘爆し、跡形もなく消えたはずじゃ」
「は?とまほーく?」
「対地攻撃ミサイルじゃよ。ほれ、ファントムが艦載機を叩き落としてくれたぞ。駆逐艦は任せたぞ。…90式対艦誘導弾!撃ぇ‼︎」
少女は一方的に捲し立てると、誰かに指示を出す。
すると、少女の右肩にある箱に付いてる筒から何かが現れ戦艦に向かって飛んで行き、接触と同時に爆発、戦艦を撃沈させた。
「これで妾は、残弾僅の主砲一門と、対空機銃二門しか、使えなくなった。妾の事、守ってくれるかの?」
どこか試す様な口調の少女に天龍が答える。
「フン、お前の艦隊は俺達を助けてくれた。この天龍様が、しっかり守ってやんよ」
天龍は少女にそう言うと、駆逐艦を連れ、敵艦に向かって行った。
3日連続投稿。やったぜ!
まあそれはさて置き自分は、米倉が出れてホッとしました。
これからペースが落ちるかもしれませんが、暖かい目で見守ってて下さい。
それと、潜水艦の名前で、『シードバット』と書いていましたが、正しくは、『シーバット』でした。
修正しましたが、修正されて無い箇所があったら報告お願いします。