SAO 想像日記   作:LOGO

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原作やアニメでシステム面に触れられることはあまりないので、その辺は想像です。

少し変更と追文しました。


アインクラッド編
冒険開始


 

世界初の全感覚投入型VRMMORPG 《SWORD ART ONLINE(ソードアート・オンライン)

 

この完全なる仮想世界、SAO(ソードアート・オンライン)の初期スキルスロットは二つ。

ソロで生産系の職人を志した者にとって、この初期二つという設定が実に大きな問題であった。

選択した生産スキルの必要素材が、フィールドから採取したアイテムを加工するタイプの職人は、採取の効率を格段に上げてくれる採取系のスキルを取得するか、持てるアイテムの総重量の上限を上げる、所持容量拡張スキルを取得するのか、フィールドに出没するモンスター対策に戦闘スキルを取得するのか…まず悩めるところである。

 

戦闘を全くする必要がなければ、生産系のスキルで全てのスロットを埋めれるが、ソロではそれは不可能だ。

そう…本物のデスゲームと化したこのSAOでは《死に戻り》は、ただの一度も許されないのだから…

 

ゲームでありながらログアウト不能という電子の檻に囚われ、HPが0になった瞬間、アバターは消え去り二度と蘇生はしない。

そして、現実世界に横たわる自分の命もまた同時に尽きるのだ…ナーヴギアから発生する高出力のマイクロ波により脳細胞が死滅し、仮想の世界からも現実の世界からも同時退場となる。

それがゲームマスターにより定められたこの世界のルール。

解放の条件は最上層、第100層の攻略のみ。

 

圏外に出なければゲーム攻略も進まず、生産素材すら集まらない。

圏外に出れば《本物の死》という危険が常に付き纏う。

そんなジレンマとギリギリのラインで戦いながら、攻略を目指すプレイヤーも職人を目指すプレイヤーもこのSAOを生きていく事になる。

 

 

 

SAO正式サービス開始から数日が経過した時、後に《大切断》と呼ばれた一時的な通信回線切断事件を自身も経験し、何も無い空間に浮かぶ《DISCONNECTION(ディスコネクション)》の文字を見ながら、あの真紅のローブ姿:唯一のゲームマスターにしてこの世界の創造主、茅場晶彦が宣言した内容が全て現実であると仮定し、生き抜く為に何をすべきか必死に考えた。

『とりあえず、一人で出来るクエストやってみるしかないか…』

 

 

現在、すでに片手武器作製のスキルを取得している。

 

別に鍛冶師が好きな訳でも、実は実家が鍛冶屋…なんて事も残念ながらないが、このSAOの事前紹介記事で得た情報が鍛冶職人を選択した理由である。

 

《ソードアート》とは《ソードスキルとソードスキルが織りなす光と音、生と死の協奏曲(コンチェルト)》ではあるのだが、このSAOでは武器の種類がほぼ無限に存在し、しかも世界に一つの見た目と性能を持った武器を作製する事が可能なのだ。

 

《あなたの《(ネーム)》が刻まれた、世界に一つの最強武器をも作製出来る。》

 

まさに《ソードアート》ではないだろうか…

その記事を読んだ時の興奮と胸の高鳴りは、今でも忘れられない。

 

絶望と後悔が渦巻くこの世界で、あの時の胸の高鳴りが、一歩踏み出す後押しをしてくれたのかもしれない。

 

 

 

宿屋の一室を飛び出したリズは、この広大な街で達成可能と思われるクエストだけを軒並み受けて、2日かけ全てのクエストを完了させた。

 

しかしレベルはたったの3。絶望感と疲労感で危うく寝込むところだった。

 

仕方なくレベル上げを優先する事にしたリズは、戦闘系、フィールド採取系のクエストも受け、クエストリワードで得た装備を身に付け、貴重なスキルスロットの最後の一つを片手棍スキルで埋め、なるべく効率の良さそうな少人数のパーティに入れてもらう事にした。

 

最初は、盾も金属系鎧も装備していない女性プレイヤーに戸惑ったようだが、SAOでの女性プレイヤーは、ある意味レアモンスターよりレアな存在である為か、多少の干渉はあったものの、それらを笑顔でやり過ごしながら連日戦闘をこなし、何とかレベルを6まで上げて、スキルスロットが一つ増えた時には、盛大にガッツポーズを決めたりした。

 

「うおっしゃーっっ!!」

 

乙女らしからぬ声もあげる事となったが。

 

 

スロットが増えてからはパーティを抜けてソロに戻り、最近知り合った情報屋だと自称する同じ女性プレイヤーから、鉱脈ポイント付きのマップ情報を購入し、ひたすら最低限の戦闘をしつつ、採掘、作製で少しづつレベルが上がっていった。

 

生産をする上で必要な物は、各種の素材アイテム、生産スキル、生産スキル発動に必要な装備アイテムと、鍛治職人ならば炉が必須だった。

黒鉄宮があるこのはじまりの街には炉が自由に使える職人向けエリアがあり(大きな街では施設が使用可能なNPC鍛治店も存在する)スキル値を上げるのにはさして苦労はなかった。

 

一番問題だったのが所持容量と作製した装備を売却する方法だった。

 

といっても初期スキルでは店売りしてある様な固定名の武器がほとんどで、固有名の付いた言わば名剣クラスの武器は滅多に出来なかったが、それでも名剣クラスの武器が数本出来たら、街で一番プレイヤーの多い宿屋の前に、朝から晩まで簡易な露店看板を出して、作製した武器をコルに替える事を繰り返した。

 

その度、接客の難しさや簡易露店の限界を痛感する事となったリズは、当面の最上位の目標を《ベンダーズカーペット購入金額を稼ぐ》に設定して日々を過ごしていった。

 




リズベットは何故マスターメイサーなのか考えた時、最初はソロだったんじゃないかと思って出来た話しです。
国語能力にはあまり自信はありません、駄文で申し訳ないです。
次回はパーティメンバーが登場します。
《死に戻り》とはMMOなどのゲーム内のフィールドやダンジョンでわざとやられて、セーブポイントなどにワープする手段です。デスペナルティが発生しますが時短になる場合する事もある。

もしかしたらMMORPGをプレイした事のない方も居るかもと思ったので、ここには簡単な説明?と前書きに書くとネタバレになりそうな事はここに書きます。
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