普通のMMOでグリッチするのはBAN覚悟でやらないと必ず後悔しますね。
以前ちょっとだけプレイしたスマホのMMOでお金を無限に稼げるバグがあったらしいです。
告知画面で知りました!決してやってませんよ?w
その時はストレージ、倉庫の所持金とお金アイテム全て0という対応をGM様は決行した気がします。
善き行いは森が、悪しき行いは虫が見ていると言いますもんね…皆様に聖大樹の恵みがあります様に。
リンク・スタート!
辺りを警戒しながら移動をして鉱石がある場所を目指す。
何にも出会うことはなく目的地に辿り着いた。
「耐久値は…」
減少はしているがまだ余裕はありそうだ。
「この調子ならまだしばらくはもつだろうけど、全部運ぶのは無理だろうね…」
「どうしたらいいと思う…?」
「うーん、インゴットはもうちょいもつ気がするんだけどなぁ、ここでインゴットにも出来ないし…」
耐久値の減少を食い止める策を必死で考える、これは職人クラスの私の領分だろう。
あれこれ考えて、一つの仮定を口にする。
「そういえばさ…耐久値って、ちゃんと確認した事ないからわかんないけど、置いてすぐには減り始めないよね?」
「え、うーん、わたし耐久値なんて全然考えた事もなかったからわかんないけど、そう言われればそう…かも…?」
「実験してみるしかないね、重量オーバーになってもいいから一旦全部ストレージに入れて、持てない分をオブジェクト化して置いていこ!そうしたら減少開始までの時間が稼げると思う!」
「わかった!やってみる!」
二人で積み上げられた鉱石を片っ端からストレージに叩き込む。
視界中央に所持重量オーバーの警告メッセージが出ても無視して入れて続ける。
すると一定量を越えた時突然、ズシッと身体全体が重くなった。
まるで高速のジェットコースターに乗っている時に感じるGの様な重さが全身を襲った。
「何…これ…重っ…」
「大丈夫リーテン?無理そうだったら一旦出して、その後残りの入れれば…いい…おっも…」
「大丈夫!だけどこの状態だと移動とか無理だろうね…」
リズは必死に脚に力を入れてみたが、ズッシリきたこの状態では移動は不可能のようだ。
「とりあえず全部ストレージに…」
黙々とストレージに鉱石を詰め込み、今度は次々とオブジェクト化していく。
といっても入れる時よりはるかに多い量を一度に出せるので時間は掛からない。
体から超重力が消えた時点で立ち上がってみたが、消えた直後では移動は困難と判断し、さらにオブジェクト化していく。
ステータスにも依るのだろうが、リズがギリギリ移動に差し支えがないと思ったのは、重量オーバーからたったの15個だった。16個目からはなんとか早歩きができるくらいだ。
大事をとってリーテンは5個だけ鉱石を追加した。
「うーん、まぁ仕方ないか!急ごっ」
「うん!」
こちらを気遣いながらも周辺警告も怠らないリーテンを追いかける。
一度だけモンスターが現れたが、最早リーテンの敵ではない、瞬殺し移動を継続。
幸いその後は、モンスターもプレイヤーにも出会うこと無くサロメに到着し、今度は不自然でない速度で鍛冶屋を目指し、周りにプレイヤーが居ないか注意しながら加工を依頼し続ける。
「こんだけの数、インゴットに出来たらスキル値いくつ上がったんだろぉ」
「あはは、ここにも使える炉があればよかったのにね!」
「あー何で携帯炉は鉱石溶かせないのかねぇ」
「それはMMOプレイヤーの永遠のテーマだよねぇ」
フフッっとお互い笑ってから
「せめて安全圏でなら鉱石溶かせる携帯炉があればよかったのに!」
と、無いものねだりの意見を述べてみる。
「そうだよね!GMにご意見ご要望版とかあったらメールしまくるとこだよね!」
「そうだね!」
そんなどうしようもない会話を続けるのは、加工で時間が過ぎていく焦りを抑えるためかもしれない。
加工を終え宿屋に急ぎボックスにインゴットを詰め込む、スチールインゴットまで加工している分、アイアンインゴットより1/4の個数になるのがせめてもの救いだ。
廊下で合流し小走りで町を出た。
周囲を見渡してから隣りのリーテンに問う。
「ボックスにまだ余裕あった?」
「うーん、多分あと3回くらいはいけると思う」
「そっか…私は後4回は行けるだろうし…まぁ…部屋借りればいいか…」
「問題は…」
「野積みしてる方だね…」
お互い顔を見合わせ、不安溢れる表情で笑い合った。
戦闘が二回あったが問題無く終了し、鉱石の前に立った。
「耐久値は…減り幅は少なくはなったけど…」
耐久値の残量と前回からの減少値から残り時間を計算する。
「3往復出来ても4往復は無理そうだね…」
「そんな…」
すでに運んだ分と、これから確実に持って行ける分を合わせればアイアン製のフルプレを全身作ってもお釣りがありすぎるぐらいの量は運べるだろう…
「ううん…今運んだ分でも何日も掛かる量運んだし…贅沢はいっちゃダメだね…」
リーテンが「ありがとうリズ」と、少し残念そうに言った。
「まだ絶対無理って決まった訳じゃないでしょ!運びながら考えよ!」
リズはストレージを開き鉱石を格納してく。
リーテンはそんなリズを見ながら思考が広がっていった。
出会ってから、まだ数日しかたっていないのに、リーテンにとって、リズは大きな存在になっている。
この無限湧きバグを発見し自分で採掘をしておきながら、積み重なった
迷惑をかけるかもしれないと思ったし、ギルドで職人として頑張っているリズの邪魔をしたくないとも思ったが、結局メールをしてしまっていた。
返事はまさに一刀両断。
リーテンの迷いを全て吹き飛ばしバグではあるが有効活用しようと決心できたのもリズのおかげだった。
そしていま、多くの問題に直面しながらも一つ一つ問題の解決を模索し、諦めないリズの背中を見ながらリーテンは
「リズ カッコイイ…」
と、改めて言わざるを得なかった。
確か、木製の看板が24時間もって、装備は割と早く消滅すると記憶してます。
看板は設置が目的なので長く、装備はゴロゴロ転がっていても怖いので短いと仮定しました。
採取しに行って所持容量オーバーするなんて日常茶飯事です。
ストレージがマスで区切られ、重量ではなく、種類ごとに違うマスに埋まっていくタイプのMMOなら空きを確保して採取に向かえばかなり持てますが…
SAOは課金でストレージを増やしたり、騎乗ペットや乗り物でサクッと移動したり出来ないので、生産職人に優しいシステムになってると信じています。