SAO 想像日記   作:LOGO

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今話からしばらくこの話しが続くと思います。


再会

ギルドのメンバー達と圏外(フィールド)に生産素材を採取しに行ったり、お互い作製したアイテムを自慢し合ったり、今日は何個売れたと喜び合ったり、中々充実したギルドライフをスタートさせる事の出来たリズは、自身の生産スキルを高める為、日々精進していた。

気が向けば自分で露店を構え、武具の販売と修理・強化の依頼を受ける事もある。

 

 

そんななか、不意にリーテンから連絡が来たのは、20日の午前中の事だった。

その時リズは必死に集めた鉱石を加工し、防具の作製に精を出していた。

 

メールの内容を見て驚く。

「っ……」

鋭く息を呑み、ギルメンにちょっと出てくると告げ、仮のホームを飛び出した。

 

急いで宿屋の自室に戻ったリズは、リーテンとメールのやり取りをし、チェストボックスにインゴットやら作製した装備を詰め込み、急いで二層に転移した。

 

再度メールのやり取りをして、武装を整えたリズは、なるべく平静を装いつつサロメの町方面へ足を向ける。

15分後、迎えに来てくれたリーテンと久々の再会を果たす。

と、いっても二日程しか経ってないが。

 

「リズ!ありがとう来てくれて!ごめんね」

「いいのいいの、それより急ご」

「うん…」

会話もそこそこに移動を開始する。

 

40分後。

目的地に到着すると、想像以上の光景が眼に飛び込んできた。

目の前には鉱石が壁の様に積み重なり、圧倒的な存在感を放つ。

 

「な…」

しばらく呆然と眺めていたが我に返ると

「よーし、急いでやっちゃおうか!」

「う、うん!」

「モンスターに会うかもしれないから、重量オーバーなしで行こ」

「わ、わかった!」

ストレージの容量ギリギリまで鉱石詰め込み、移動を開始する。

 

周囲を警戒しながらサロメの近くまで移動した二人は、さりげなくプレイヤーが居ないか確認しながら、町の鍛冶屋までゆっくり歩いた。

「誰も居なくて良かったね!サロメ来てからプレイヤー見た?」

「うーん、今のところ誰も見てないけど…私も街中あんまりウロウロしてないしな…」

「そっか、注意しながら移動繰り返すしかないね」

「うん…ごめんね、運ぶのが大変すぎるよね…」

俯くリーテンの頭をポンポンと撫でて

「いいって言ってるでしょ?そんな事より、こんなチャンス滅多にないんだから最大限活用させてもらって、リーテンの装備分の鉱石ここで集めちゃお?」

キョトンとした顔をしていたリーテンが唐突に「リズ カッコイイ…」とボソリ言った。

 

全ての鉱石をスチールインゴットにまで加工して宿屋へ向かう、リズもリーテンの隣の部屋を借りてチェストボックスにスミスセットや不要なアイテムと予備武器を詰め込んでいるとリーテンがやって来た。

「狩りでドロップしたアイテムとか処分してくるね」

「オッケー、私もそろそろ整理終わるから、道具屋で待ってて」

「はーい!あ、そうだ、ちょっと思ったんだけど、リズは防具以外のアイテム全部置いて行くっていうのはどうかな?私が護衛すれば何とかなると思うんだけど…」

丸腰で圏外に出た事がないリズは一瞬戸惑ったが、すでに戦闘力、スキル値、戦闘センス、全てにおいてリーテンの方が上なのは確実だと、そう思い了承する。

「わかった!リーテンに任せるね!しっかり守ってよ?」

「任せて!このスペランツァ・ルーチェの強さ見せてあげるから!」

と言って腰に下げた武器の柄を撫でて微笑むと、部屋を飛び出していった。

 

そんなリーテンを見てリズも微笑む。

本人はまだ気付いていないようだが、武器だけが強いんじゃない…リーテンが強いんだよ…そう思いながら急いでアイテムを詰め込み部屋を出た。

 

町を出て足早に移動する。

周囲を警戒しながら進むリーテンの後ろ姿を見ながら、いろんな思考が頭を過る。

いままでどこか遠い存在だと思っていた前線で戦う人達の存在。

その虚像のような存在に、リズが知る中では一番近いリーテンとの日々。

これまで共にした数日間で何度も痛感した、自分には最前線で戦い抜くようなPSが無いことを…

いや、それがわかっていたからこそ、ログイン前から鍛冶職人を目指していたのかもしれない。

 

「はぁっ!」

リーテンの気合いの掛け声が耳に届き顔を上げると、二匹のモンスターが視界に入った。

少し離れた左の一匹に、盾・初期挑発技《シールド・ロアー》を発動すると、右のもう片方に通常攻撃でキッチリタゲを取り素早くバックステップで距離をとる。

二匹が徐々に横並びになり目の前まで迫った時、リーテンはくるりと回転し、片手棍水平前方範囲技《フルスイング・ブロー》を発動する。

左から右に振り抜いたメイスに打ち抜かれ、二匹がほぼ同時にノックバックする。

HPを確認すると急激に減少していきレッドゾーンへと突入する。

硬直が解けると通常攻撃で2匹に止めを刺し、リーテンは振り返りニコッと笑った。

「見た?この武器ちょー強くない?」

「見た見た!武器もそうだけど、リーテンが強いんだよ!」

「そぉ?こないだレベル一個あがったしね!」

 

まるで新しいオモチャを手に入れた子供のように瞳をキラキラさせ、武器を眺めるリーテンを見て微笑み

「戦闘しないで経験値稼がせてもらうなんて、なんだか悪い気もするけど…せっかくだからピュア職人になった気持ちで楽させてもらうよ」

「うんうん、気にしないでいいから、安全なとこで見ててね!」

 

リーテンの無邪気な笑顔を見て「そんじゃ、護衛よろしく!」と言った。




SAOPの当初はサロメに鍛冶屋ないような設定だった気がしますが、リーテン達との会話のくだりでサロメに鍛冶屋あったみたいなので、ありがたく最新情報を採用させて頂きました。

くるりと回転しますが効果範囲は前方160度くらいだと思います。
時計回りで回るのは、振り抜いた姿勢が、ただただカッコイイ気がしたからです…隙も少ないかな…

MMOでは全方位の範囲スキルも多数存在しますが、味方に当たるとスキルが止まるらしいので、全方位はそこまで無いんじゃないかなって思ってます。
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