ステージに降り立った僕は、ガイドカーソルの示す方向を目指して走る。
幸い、ダイブした地点から2人がいる地点まではあまり離れていなかったようで、5分も移動すると見知った顔に会った。
「ブレイブさん!」
「マンティスさん、ちょうど始まりますよ」
ブレイブさんの指す方を見ると、2組のアバターが対峙していた。
片方は、先日会ったセイバーさんとスターさん。
それぞれ、
もう片方は、小柄な動物のような姿をしたアバターと身体全体が光っているアバターの2人だ。
アバターネームはそれぞれ<
「じゃ、じゃんぶり……?」
<Jaunebrillant Shiner>レベル7と表示されているが、正直読めない。
Shinerは
「ブレイブさん、あの、シャイナーさんの名前、なんて読むんですか?」
「えーっと、確か<ジョンブリアン>って読むらしいですよ。フランス語で『輝く黄色』っていう意味があるそうです」
なるほど。
僕が到着する前に、2組はそれぞれオブジェクトを破壊していたようで、すでに少しずつ必殺技ゲージが溜まっている。
「んじゃ、私はいつも通り休んでるから、あとはよろしく~」
「オッケー!今日もビビッと、頑張っちゃうぞー!」
いよいよバトルが始まる、と思いきやスロウスさんは突然その場に座り始めてしまった。
「え?何、あれ?」
「あー、あのタッグはいつもあんな戦い方なんですよ」
スロウスさんの挙動に僕が困惑していると、ブレイブさんがそう解説してくれた。
それぞれのアバターに役割があるタッグは知っているけれども、あんな風に片方に完全に任せきりのバトルスタイルは初めて見た。
というか、あの2人くらいじゃないだろうか。
いくら
「それじゃ、いこうか。援護射撃よろしく」
「任せて!」
セイバーさんは細剣型の強化外装を、スターさんは二丁拳銃型の強化外装をそれぞれ構えた。
「ヤァッ!」
「とぉぅ!」
セイバーさんの細剣による一撃を、ヒラリと躱すシャイナーさん。
「今だよっ!」
その隙にスターさんが、じっと座っているスロウスさんに向けて銃弾を撃つ。
「あぶなーい!<ブライトブランチ>!」
シャイナーさんが必殺技の発声をすると、シャイナーさんの影がぐにゅーっと伸び、スロウスさんの前に立ちはだかるように立体的になった。
銃弾を受けたソレは次第に形を変えシャイナーさんの姿になった。
「分身体を生み出す必殺技なのか」
よく見ると、シャイナーさんの体力ゲージが少し削られている。
どうやら分身体がダメージを受けると、シャイナーさんもダメージを受けてしまうらしい。
しかし、そこまでしてスロウスさんを守る理由はなんだろうか?
と、ここでふとスロウスさんの必殺技ゲージを見た僕は、あることに気づいた。
「あれ?スロウスさんの必殺技ゲージが増えてる…?」
さっき見た時よりもわずかではあるが、必殺技ゲージが増えているのだ。
「あ、気づきました?それがリコちゃん…スロウスちゃんのアビリティ、<
僕のつぶやきに、ブレイブさんはそう答えた。