アクセル・ワールド -群青の軌跡-   作:根津

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第二話です。
バトルシーンの描写が難しい…


第二話

「私のアビリティは〈平均補正(ノーマライズコレクション)〉。相手のステータスを私と同程度に引き下げるアビリティです!」

 

「……驚いたな。まさかそんなアビリティがあるなんて」

 

「えへへっ!私のアビリティの前では、レベル差も、属性色も関係ありません!」

 

なかなかに厄介なアビリティを持っていた。さすがメタルカラー、というところか。

 

でも……

 

「それでも、経験の差までは埋められないはず!いくよ!」

 

ステータスが同程度、ということは単純に攻撃を多く当てた方が有利ということだ。

僕は伊達にレベル5になったわけじゃない。経験の差を活かし、ラッシュをかけることにした。

しかし…

 

「ハァッ!」

 

僕の下段からの大ぶりの一撃は、あっけなくはじかれた。

そしてそこに隙ができてしまった。

 

「〈ブレイビングスラッシュ〉!!」

 

「しまっっ!」

 

僕は強力な必殺技の一撃をもろに受けることになってしまった。

おかげで僕はふっ飛ばされ、HPゲージが一気に6割も削れてしまう。

 

「私、こう見えて対戦経験は結構豊富なんですよ。レベルが4なのは、単にレベルを上げていないからです。レベルを上げない方が、相手のステータスが下がりやすいですからね!」

 

まるで、自分より強いものと戦うことを強いるようなアビリティだ。

勇者(Brave)、という名前はここからきているのかもしれない。

 

「充分だ」

 

僕は起き上がるとそう言った。

 

「はい?」

 

「キミの実力はもう充分わかった。強いよ、キミは」

 

「えっ?えへへ。そうですか」

 

「キミなら、あいつらに対抗できるかもしれない」

 

僕はそうつぶやいた。

 

「じゃあ、僕もそろそろ本気を出そうかな」

 

「負けません!」

 

僕はダッシュでブレイブさんに詰め寄り、さっきよりも強力な一撃を繰り出す。

 

「くっ」

 

そして案の定ブレイブさんは、剣でそれをガードする。

どうやら、僕の予想は当たっていたようだ。

ブレイブさんは、自分のアビリティの特性上、相手の通常攻撃は回避するより、ガードすることの方が多い。

そしてそれは正しい。相手の攻撃があまり大きな痛手にならず、攻撃を繰り返す方が有利になるそのアビリティの前では。

 

でも

 

「僕の攻撃を剣で止めたのは失敗だよ!ブレイブさん!」

 

僕はブレイブさんの剣を〈ライフリーパー〉の刃に挟んだまま、必殺技発声をした。

 

「〈ギロチンカッター〉!」

「えっ!?」

 

〈ライフリーパー〉の刃が剣を巻き込んで閉じ、バキン!という音と共に剣は折れてしまった。

 

「なっ!」

 

折れてしまった剣を携えながら、ブレイブさんは刃の届かない範囲までバックステップで逃げる。

しかし。

 

「それも失敗だよ!〈インディゴ・ジェノサイドカッター〉!!」

 

「きゃぁ!」

 

〈ライフリーパー〉の振りと同時に衝撃波が放たれる。

それはブレイブさんに直撃し、HPを8割強も削る。

これで、ブレイブさんの残りHPは1割もない。

 

さっきの僕のように倒れているブレイブさんに駆け寄る。

 

「えへへ。私の負け、ですね」

「キミも強かったよ。僕はあのアビリティの弱点に助けられたようなもんだ」

「そこまでわかってたんですね」

 

あの〈平均補正(ノーマライズコレクション)〉アビリティには弱点があった。

それは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ということだ。

僕はあの時、ブレイブさんの必殺技をまともに受けていた。

同程度のステータスならばもっと大きなダメージを受けてもおかしくなかった。

しかし実際に削られたのは6割程度。

つまり必殺技のダメージに関しては影響の範囲外ということなのだろう。

 

「さて、」

 

ここからが本題だ。

 

「キミに頼みたいことがあるんだ」

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