ゼロのヒカセン   作:MKeepr

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聖典が追加されるようですね。聖典装備が楽しみなんじゃぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ
あとロウェナさんのところで間違えて装備品買うのは私だけじゃないはず。特に指輪

投稿してから誤字に気付く。投稿前の確認では気付かないのはなんでや


四話

 狭い路地をルイズが先導しながら歩く。道端のゴミなどから悪臭が漂っており、ルイズが顔をしかめる。クリンセは変な顔をしながら一刻も早く抜けたいのか、ルイズを少し押すように肩を掴んでいた。

 

「あ、あった」

 

 十字路を抜け、ルイズが発見したのは剣の意匠が刻まれた銅のプレートだ。武器屋の掲げる看板はどこでもだいたい一緒らしい。

 店にはいると感じるのはまさしく武器屋と言った風な雑多具合だ。槍から剣までところ狭しと並べられ、高そうな甲冑やシンプルな盾が皿のように積み上げられている。

 そんな武器屋の主である五十過ぎの親父が、ルイズを見て胡散臭そうな、クリンセを見て怪訝な顔をした。

 一見すると奴隷とその主のようである。なので店主は主っぽい方のルイズをもう一度見て、五芒星に気づいた。

 

「旦―――」

 

「鉄鉱石無いですか?」

 

 店主の言葉を遮ってクリンセが注文をつけた。それで、この貴族様が何か目をつけて来たのではなく、客としてやって来たことに気づく。しかし鉄鉱石?と思っているとルイズがクリンセをひっぱたく。

 クリンセが話の腰を折ったことに気づいたからである。

 

「悪いわね。それで、鉄鉱はある?」

 

「若奥様、残念ながら、野菜は八百屋、肉は肉屋、武器屋は武器を売ると相場が決まっておりますんで」

 

「まあ、そうよね。それなら剣で構わないわ。ねえ、私は鉄に関してわからないから、適当に選んでちょうだい」

 

「へい、かしこまりました」

 

 店主は奥の倉庫へ剣を選びに消えていった。それに怪訝な顔をしたのは言った本人ルイズである。

 適当に選んでというのはクリンセに言った言葉である。

 裏で鴨がネギ背負ってきたと思っている店主だが、クリンセは鍛冶のエキスパートであったりしている。

 鴨じゃなくて鷹がガンダールヴ背負ってきている。

 最初に持ってこられたレイピアを、鉄の量が少ないとクリンセが首を横に振る。

 

「もっと大きくて太いのがいいわ」

 

 ルイズの言葉に、店主が人のサイズと剣のサイズの相性という正論を言うが、生憎振るうのではなく分解するのである。製作者泣くぞ。

 故に聞く耳もたずなルイズに店主が持ってきたのは一・五メイルはあろうかという大剣であった。どうやらこの店の一押しらしい。立派な拵えと長い柄に鏡のような刀身には宝石が散りばめられている。

 ルイズとクリンセの求めている物からどんどん遠ざかっているが店主は気づいていない。

 着地点がずれているのだから当然ではあるが。

 クリンセが興味深げに寄ってきて、ひょいと片手で剣を持ち上げた。驚愕の店主にまあクリンセだしなルイズを尻目にクリンセが剣を眺める。

 

「この剣はかの有名なゲルマニアの―――」

 

「ねえ、ちょっと試し切りしていい?」

 

「は?」

 

「え?」

 

 有言実行、即決即行と言わんばかりに大剣を自分の手に降り下ろすクリンセを気が狂ったのかと止めようとする店主。

 だが無情にも剣は降り降ろされ、店主はクリンセの手が切断される様を幻視した。

 ルイズは、まったそれ売り物、とむしろ剣の心配をした。

 結果は、まあ、ワルキューレの鎗を容易くひしゃげさせたことから当然の事態ではあるが、鏡のような刀身は無惨に歪み、それだけで足らず、中程から折れた。床に突き刺さることもなく大きく金属音をたて、宝石は嵌め込みから飛び出し、武器屋の床を転がって空しく余韻の音をたてた。

 

「あ、やばい」

 

「ヤバイじゃない!! どうするのよこれ!!」

 

 ガックガクと自分より背の高いクリンセを激しく揺する。ちなみに値段は、と言いたげに店主を見る。

 

「値段は……新金貨で二千でございます」

 

 それを聞いてルイズが噴き出した。ちょっと妥協すれば立派な庭付きの家が買えるとてつもないお値段である。壊したのがこちら側であるが故に文句も言えない。

 

「ねえ、剣折っちゃったからさ、剣で物々交換ってことにできない?」

 

「あの剣に見合う業物があるんなら結構ですが、それだったら何のため……に……?」

 

 クリンセがアーマリーチェストから取り出したるは、オートクレールと呼ばれる片手剣だ。鋭角的な金の意匠を持った鍔に赤色の柄、中ほどでとがる様に膨らんだ刀身には見事な意匠が刻まれている。

 受け取った店主の手が震えている。これは、自分が言いかけた『名城に匹敵する剣』だ。

 ルイズでさえそれが名剣だとわかる。それをクリンセは惜しげもなく渡した。

 元はロウェナ商会にライジングサンと呼ばれる武器を交換してもらうはずがクリンセが間違って発注してしまい届いた片手剣だ。気付いて返品しようとしたら拒否られたので怒ったが、ロウェナの「こちとら全力で探し手に入れ届けた商品を返品何てどういう了見!?」とキレられて引き下がらざるを得なかった。実際エオルゼアでも最上位に近い剣なので売るに売れずで持っていた物だ。

 

「こりゃおでれーた! あんななまくらとの交換でそんな出すたぁすげえなぼろ布の娘っ子!」

 

 突然、積み上げられた剣の山の中から低い声がした。男の声だ。

 

「来る貴族はどいつもこいつも節穴してるからな! あんな見かけの剣を余裕で買っちまう馬鹿貴族どもさ!!」

 

「いや、宝石の値段的には妥当だと思うんだけれど」

 

 ルイズが貴族を馬鹿にされて少しむすっとして、声のする方を睨むが、あいにくどの剣だかわからない。

 クリンセがそれを見て折れた剣を放り捨てて剣の山の奥でほのかに光っているように見える剣を引き抜く。ルイズがどの県が喋っているかわかっていない様子から、意志の力がほのかに光っているようにクリンセに見えているだけだが。実際は錆びまみれの錆剣である。

 

「喋る剣?」

 

「インテリジェンスソード?」

 

「そうでさ意志を持つ魔剣、インテリジェンスソード。どこの魔術師がやったか口が悪いわ喧嘩は売るわで……そうだ、この剣だったら、デル公と何本か持って行っても結構ですぜ!」

 

 それ体のいい厄介払いなんじゃと思ったルイズだった。

 

「じゃあデル公、よろしく」

 

「デル公じゃねぇ! デルフリンガーさまだ 適当に振るな!!」

 

 その時、クリンセを眩暈が襲う。慣れた感覚、超える力による過去視。

 しかし、それは普段とは違う、まるで絵画を水につけてクシャクシャにしてから広げ、乾かしたようなひどく雑音の強い映像。

 顔さえわからない、かろうじて、それが女性で、エレゼンのようにとがった耳を持っている事しかわからない。その手にあるのは、錆びていないデルフリンガー。

 映像の中のデルフリンガーから光が放たれる。眩んだ目が気付けば、自身の深層である、魔方陣の中心にいる。

 ぶつかり合う文字のうちの一つが、魔方陣の外縁に納まる。

 

「こりゃ……おでれーた」

 

 いつの間にか、手に持っていたデルフリンガーがそうつぶやいたところで、意識が途絶した。

 

「クリンセ? 大丈夫?」

 

 突然黙ってしまったクリンセに僅かにルイズが心配の色をにじませた。

 

「おい、てめ、俺を買え」

 

「……わかった」

 

「ちょっと、どういうこと?」

 

 物々交換なのであと二本を受け取ると、店主が鞘を差し出してきた。ルイズ自身置いてきぼりであるものの、目的はクリンセの買い物のため、口を出すのはやめておくことにした。沸点摂氏37度ぐらいなんじゃと思っていたルイズがこうなったのは単純にクリンセに対するあきらめもあるのかもしれない。

 

「どうしても煩いと思ったら鞘に入れておけばおとなしくなりまさあ」

 

 そうして剣を三本抱えて武器屋を出た。

 そうして少しすると店主が出てきて、店じまいを始めた。それを眺めている、尾行していた二人は怪訝な顔をするのだった。

 

「こんなもんだされちゃぁ、なあ?」

 

 酒をあおりながら、店主はクリンセから渡された剣を眺めていた。

 

 

 目的を達して、馬小屋で発狂するクリンセを鉄剣の腹でぶん殴り鉄剣がひん曲がるまでしたクリンセとルイズが、メーメーに乗って走る途中、デルフリンガーが声を掛けてきた。

 

「おい、てめ、さっきは買えっていったが、本当に使い手か?」

 

「使い手?」

 

「おれさまを振ってみろ」

 

 そう言われたのでメーメーを降りて、少し考えてから頭のターバンをブチとって尻尾をしっかりだしぼろ布をはぎ取ってから剣を抜く。

 

「おでれーた! てめ獣人か!」

 

「ミコッテだよ!」

 

 そう言いながら剣を振る。型も何もあったものじゃない、ただ力任せに振っているだけだ。そこに剣技の精緻などなく、地面にぶつかった剣が地面を割ったが、それもただ力で強引にぶち割っただけ。

 

「おいてめ!どういうことだ! 使い手だろうが!」

 

「いきなり振れって言っといてなにさ! ブチ折るよコノヤロウ!!」

 

「やれるもんならやってみやがれ!! て、待て待て待て!ちょっと曲がりそうだやめろ!」

 

 デルフリンガーが悲鳴を上げたのでやめる。尋常じゃなくこの剣丈夫で錆びてるとは思えない。はあはあ、と剣と猫は二人して息を切らした。

 

「俺も、見た。使い手だ。ルーン見せろ」

 

「ん? ほいほい」

 

 左手の籠手を外し、手の甲を見ると、七文字あるルーンの内2文字だけが白く輝いていた。魔方陣の状況とそれは一致する。

 

「なる、使い手だけど『まだ』使い手じゃないってわけか」

 

 ハテナを浮かべるクリンセだが、デルフリンガーは納得したように黙った。

 

「ようし! とりあえず、帰ったらルイズに服をプレゼントだ!」

 

 という訳で! とクリンセがメーメーに乗ってこちらを見ているルイズへ振り返った。

 

「帰ったら裸になって!」

 

 いい笑顔で言ったクリンセにルイズが青筋を浮かべる。わかっている。服の採寸をしたいとかその辺りなのはわかっている。だが、その豊満な谷間をこちらを向く際に揺らしながらいい笑顔をしながら裸になれと言ったのは良くない。

 

「ロック!!」

 

「甘い!」

 

 爆発がクリンセの居た地点を抉るが、クリンセが一足飛びで回避していた。

 

「ロック!! ロック!!!」

 

「ふふっ当たらなければがっはぁぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 一撃目の爆発を回避するクリンセに偏差射撃的に爆発をぶつける芸当を学んだルイズだった。

 

 




ガンダールヴのルーン。
七つのルーン文字で構成された伝説の使い魔の証。
クリンセの光の加護が異物と認識している。

オートクレール
六十レベルで誰もがお世話になるであろう禁書武器。ヴォイドアークへ行ってマハ通貨をゲット!

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