アンケートは4月いっぱいまで受け付けます
一人一日一回までおkです。
後、評価をしていただける方は、どこが悪かった、どこが良かった、かをよろしければ書いてください。
居間の電気をつける。
時刻は午前一時を回っていた。
「うわ寒っ!なによ、窓ガラス全壊してるじゃない」
「仕方ないだろ、ランサーってヤツに襲われたんだ。なりふり構ってられなかったんだよ」
「あ、そういう事。じゃあ”セイバー”呼び出すまで、一人でアイツとやり合ってたの?」
「やりあってなんかない。ただ一方的にやられてただけだ」
「ふうん、ヘンな見栄ははらないんだ。・・・そっかそっか、ほんと見た目通りなんだ、衛宮君って」
なにが嬉しいのか、遠坂は割れたガラスのところまで歩いていく。
「ん?」
遠坂はおもむろにガラスの破片を手に取ると、ほんの少しだけまじまじと観察し
「ーーーーーMinuten vor SchweiBen」
ぷつり、と指先を切って、窓ガラスに血を零した。
「!?」
それは、どんな魔術か。
粉々に砕けていた窓ガラスがひとりでに組み合わさって数秒もかからずに元通りになってしまった。
「遠坂、今の」
「ちょっとしたデモンストレーションよ。助けて?もらったお礼じゃ
ないけど、一応筋は通しておかないとね」
まぁ、さっきのアレが助けたことになるならいいけど
にしても、あれは魔術なんだよな??
「・・・ま、わたしがやらなくてもそっちで直したんだろうけど、こんなの魔力の無駄遣いでしょ?ホントなら窓ガラスなんて取り換えれば済むけど、こんな寒い中で話すのもなんだし」
当たり前のように言う。
「それって、”魔術”なんだよな?」
「?なに言ってるの?ガラスの扱いは初歩の初歩だもの、たった数分前に割れたガラスの修復なんて、どこの学派で入門試験みたいなものでしょ?」
「そうなのか。俺は家族のみんなにしか教えてもらってないし、そういう基本とか初歩とか知らないんだ。」
「はあ?」
ピタリと動きを止める遠坂。
・・・しまった。なんか、言ってはならない事を口にしてしまったようだ。
「・・・ちょっと待って。じゃあなに、衛宮くんは自分の工房の管理もできない半人前ってこと?」
「?いや、工房なんてもってないぞ俺」
・・・あ、いや唯一教えてもらった魔術の連勤場所として、土蔵があるが、アレを工房なんて言ったら遠坂のヤツ本気で怒りそうだし。
「・・・・・・・・・まさかとは思うけど、確認しとく。もしかして貴方、五大要素の扱いとか、パスの作り方もしらない?」
ここは、素直に頷いとくか
「・・・・・・」
うわ、こわっ。
なまじ美人なだけ、黙り込むと迫力があるぞ、こいつ。
「なに。じゃあ貴方、素人?」
「そんなことはないぞ。一応”強化”の魔術ぐらいは使える」
強化の魔術は、家族から教えてもらった唯一の魔術だ
「強化って・・・また、なんとも半端なのを使うのね。でもそれ以外はからっきしってワケ?」
じろり、と睨んでくる遠坂。
なにも、悪いこと言ってないはずなんだが・・・。
「ん・・・まぁ端的に言えば、たぶん」
さすがに、視線が痛くて、なんとも煮え切らない返答をしてしまった。
また、睨まれるのか?俺?
「ーーーはあ。なんだってこんなヤツに”セイバー”が呼び出されるのよ、まったく」
がっかりとため息をつく遠坂。
・・・なんか睨まれてないけどこれはこれで来るものがあるぞ。
「・・・・・・む」
・・・腹が立ってきた。
俺だって遊んでたわけじゃない。
確かに俺は未熟だけど、それとこれとは話が別だと思う。
「ま、いいわ。もう決まった事に不平をこぼしても始まらない。そんな事より、今は借りを返さないと」
話を自己完結させやがった。
「それじゃ話を始めるけど。衛宮くん、自分がどんな立場にあるのか判ってないでしょ」
「ーーーー」
頷く
「やっぱり。ま、一目で判ったけど、一応確認しとかないとね。知ってる相手に説明するなんて心の贅肉だし」
「?」
心の贅肉?
どういうことだ?
・・・今この瞬間、茶々入れたらなぐられそうなので黙った。
「簡単に言うと、衛宮くんは”マスター”に選ばれたの。」