そして作者はノリのいい皆さんが大好きです。
魔人ブウの体内に侵入するメンバーに選ばれた時は何の冗談かと思った。
「お、おいおいおい! 冗談じゃないぜ!? 何で俺なんだよ!」
「そ、そうだよ! ねえ、お願い。僕に行かせて! お母さんたちを助けたいんです!」
空龍がそう主張するが、ミクロバンドを3つ持って帰って来たブルマは首を横に振った。
「駄目よ。もともと持つ気が大きい空龍じゃ気づかれるかもしれないし、それに万が一あんたまで吸収されちゃったらどうするの? 同じ理由で餃子も却下。テレポーテーションは救出に絶対便利なんだけど……もしもがあったら、今以上に厄介な魔人ブウになっちゃうわ」
「お、俺は吸収されてもいいってのかよ!」
「そうじゃなくて! 孫君たちに比べて小さな気を持つあたし達なら、きっと魔人ブウも蚊か何かと思って気にも留めないだろうって言ってるの! だから選んだんじゃない!」
「あたし達って……お、おい! おまえも行く気か!?」
「当然よ! こうなったらとことんやってやるわ。魔人ブウをぎゃふんて言わせてやるんだから! ……あ、そうそう。ウーロン、あんたを選んだのはどんな場面でも対応できる変身能力を買ってよ」
「変身? 俺の?」
「そっ。だって中でみんながどうなってるか分からないでしょ? カプセルがあるとはいえ下手に色々持っていけないし、何が必要になるかも分からない。臨機応変にその場で色んなものに変身できるあんたが頼りよ」
そ、そう言われると悪い気はしねぇな……いやいやいや、でも絶対に嫌だぞ!?
「で、でもよぉ」
「ブルマさん、それなら僕も連れて行って! 変身ならウーロンなんかに負けないよ!」
「なんだとぉ!? プーアル!」
「あら! 頼もしいわ。じゃあ丁度ミクロバンドは3つだし、これでメンバーは決まりね!」
「ちょちょちょ、ちょっと待てよ! 俺は行くだなんて……」
「なぁに? 怖いんだウーロン。せっかく戦いでは役に立てない僕らに出来る事があるのにさ、ここでやらなきゃ男じゃないよ! や~い、いくじなしー! ウーロンのおくびょうものー!」
「な、馬鹿にすんなよな! いいぜ、やってやろうじゃねぇか!」
「じゃあ決まりね!」
「あ……」
し、しまった。ついプーアルに乗せられちまった……。くそう、あいつ余計な事しやがって!
………………俺、生きて帰ってこられるのかな。せっかく最近可愛いガールフレンドが出来たっていうのによぉ……。
そうして救出メンバーが決まったわけだが(悟飯の彼女やチチも行きたそうにしていたけど、下手に俺たちより気が大きい分隠しきれ無さそうってことで却下。亀仙人のじいさんは両親が居なくて心細いマーロンががっちりつかんで離さなかった)魔人ブウは小高い丘の上にでっかいお菓子の宮殿を立てて現在はそこに引っ込んじまった。まずはそこに忍び込まないといけねぇ。
それにしても魔人ブウの奴とんでもねぇモン建てたな……! 前にテレビで見た国王様の城よりよっぽどデケェや。下手したら小さい村くらいの敷地もあるんじゃないか? 贅沢なもんだぜ。
そういえば3日前になんかすっげぇパワーアップした感じの悟飯が帰って来て戦ったんだが、善戦空しくあいつまで吸収されちまった。チチの奴流石に卒倒してたぜ。
いや、最初は良かったんだよ。色々吸収して強くなってるはずのブウを圧倒してたんだから! 占いババがブウの様子を見れるようにって力を込めて残していってくれた水晶玉を見てたんだけど、ブウの奴も「ここまで強いなんて予想外だわ……ふふっ、やっぱりあなた、怒ると普段よりずっと強くなれる人なのね」って言ってたし。
でも悟飯、あいつ空梨が一度死ぬと生き返れないって知らなかったみたいなんだよな。いや、俺も今回の件で初めて知ったんだけど。
後でブルマに聞いたところ、空龍出産のときに未来の空梨がそれが原因で死ぬってとこまでは話したらしいんだ。でもそれ以上心配かけてもいけないってんで、ガキどもには空梨が一度死んだら生き返れないって事まで教えてなかったんだと。その気遣いがここに来て最悪の結果になっちまったってわけだ。なんせその事実を突きつけられて動揺したから、隙が生まれて悟飯の奴負けちまったんだからな。
しかもやっぱりあのブウおっぱいはでかいけど性格最悪だぜ! 「遊び過ぎた」とか言って本気出したと思ったらバリアやら無効化技やら腹を痛くする念力やら卑怯な技ばっかり使い始めやがってよ!
…………悟飯は頑張ったよ。けど、やっぱり相手が悪かったとしか言いようがねぇ。
それにしても悟空やあの世の連中はどうしてるんだ?
ナメック星に向かったクリリンたちも一回連絡してきたっきり音沙汰ないしな……。あっちはあっちでアクシデントがあったみたいだし、何なんだよいったい。俺たち何かに呪われでもしてんのか?
なんでもナメック星にもうすぐ到着するってところで、目の前で変なタコみたいな星とボロボロの星が衝突事故? を起こしたんだと。んで、ボロボロの星から脱出してきた連中に手を貸そうと思ったらそいつらが悪い奴らだったらしい。ナメック星を「新惑星クルーザーにする!」とか馬鹿言いだしたそいつらを倒したってとこまでは聞いたけど、その後から連絡が無い。まさかまた何かあったんじゃねぇだろうな?
……やべぇ、腹痛くなってきた。やっぱり引き受けなきゃよかったぜ。
けどそんなこと思ってもやらないわけにもいけねぇし、城に忍び込むっていうか入るための準備は着々と進んだ。
初めは忍び込むとか言ってたけど、結局正面から行くことになったんだ。ブウの奴デンデをさらって俺たちに「使えるようになったドラゴンボールを持ってこい」って言ったからな……ドラゴンボールを集めて届ける、それをブウに会いに行く口実と囮にしてやるってわけだ。丁度昨日ドラゴンボールが復活してレーダーに映るようになったし。タイミング良いんだか悪いんだか。
本当は俺たちで使いたいところだけど、もし使おうとしてブウが気づいたらデンデが殺されちまう。だったらいっそ大胆に奴の目を引き付けるために使っちまえってわけらしい。発案はブルマだ。
ブウにドラゴンボールを使われるかもってでっかいリスクはあるけど、ようはその前にどうにかしちまえばいいわけだし……いやでも、やっぱ相当賭けだよな……。ブルマの奴頭は良いくせに昔からやることなすこと大胆っつーか大味っつーか大雑把っつーか。……いいや、考えんのやめよ。なんだかんだでラッキーなのもあいつだからな。
こうなったら泥船だろうが宝船だろうが乗っかってやるぜ。お、俺だってやるときゃあやるんだからな! こうなったら俺だってとことんまでやってやる!
そうしてドラゴンボールを集め終えた俺たちはブウにドラゴンボールを献上するって名目で城に向かったんだ。
城にはブウに要求された菓子やら貢物を持った人間で溢れていて、みんな総じて青ざめた顔をしていた。…………そうだよな、ブウの奴、ちょっとでも気に入らないと持ってきた奴をお菓子にして食っちまうし……機嫌がいいと思えばいつ怒り出すかも分からない爆弾みたいなやつだから、帰るまで気が気じゃないんだろう。
で、城に入ったはいいが女王様気取りのあいつは偉そうに「持ってきたことは褒めてあげるけど順番はちゃ~んと守りなさいよね、愚民ちゃん♪」とか言って貢物の列に並ばせやがった。……いや、こっちは城に入れちまえばいいんだけどよ……なんか釈然としねぇ。
とりあえずまだまだ時間がかかりそうだったし、俺たちはこっそり列から外れた。でもって、ミクロバンドで小さくなったらプーアルが空飛ぶ絨毯に化けて俺とブルマをのっけて魔人ブウの耳から体内に侵入しようってことになったんだ。
けどこそこそしていた俺たちを見つけた奴が居た。ピンク色のエプロンと目深にかぶったこれまたピンクの三角巾で顔が見えない、どう見ても怪しいおっさん……箒を持ってるところを見ると、掃除をしていたみたいだ。ブウの召使いってとこか? とにかくやばい! って思ったんだ。でもそいつは「もしかして、あんたら天下一武道会であの悟飯とかいうガキを応援に来てた人たちか……?」って聞いてきた。ああ……応援席で女連中が煩かったからな。目立ってたのか。そんな風に思っていたらおっさんはがばっとブルマの肩をつかんで「ビーデル、ビーデルを知らんかね!? あの子は無事か!?」と聞いてきた。って、こいつミスターサタンじゃねぇか! 何やってんだこいつ!
ビーデルが無事だと聞くと、おっさんはほっとした様子でへたり込んだ。どうしてここに居るのかと聞くと、魔人ブウに無理やり連れてこられたんだと。
とりあえず俺たちも忙しい。邪魔すんなよといったら、「あいつを倒す秘策でもあるのか!?」と食いついてきた。あんまりにもしつこいから簡単に事情を話すと、おっさんはしばらく考えた後なんとこう申し出てきた。「お願いだ、私に行かせてくれ」ってな。
なんでも魔人ブウがああなる前……ブウが2体に分離した時食われちまったデブの方のブウも、もしかしたら魔人ブウの中に居るかもって思ったらしい。「ブウは、悪い事を悪い事だって知らないだけで本当は結構いい奴だったんだ……。お、俺も命を救われた。だからあの性悪がブウを名乗ってるのが悔しい! ブウを、ブウさんを助けられるなら助けてやりたい!」と言ったおっさんは真剣だった。
そういえばデンデがブウが改心する寸前だったって言ってなかったか? ほ、本当だったのか……。まさか、このおっさんがやったってのか?
この申し出にブルマは少し考えたものの、こちらも真剣な表情で答えた。
「じゃあお願いするわ。よく考えたら、列に居たあたしたちが全員居なくなったらブウが不審がるかもしれないし。あたしはこのままドラゴンボールを持ったまま列に並んでるわ。……でも、本当に大丈夫なんでしょうね?」
「ま、任せたまえ! 私は世界チャンピオンだぞ!?」
「嘘っぱちの、ね。言っておくけど、あたし達セルを倒した人達の仲間よ。あんたが嘘つきだって知ってるんだから」
「え……」
「そ、そうですよブルマさん! こんな人信用していいの!?」
プーアルの奴が声をあげるが、俺も同感だな。こんな奴本当に頼りになるのか? そりゃあ仮にも世界チャンピオンだし、戦う力だけならブルマより強いだろう。でも度胸ならぜってーブルマのが上だ。土壇場でこんな法螺吹きに重要な仕事任せて大丈夫なのか?
「…………ま、念押すような事言っちゃったけど駄目なら最初から断ってるわ。あのさ、あたしも親になってから気付いたんだけど……子供って、やっぱり親の影響が大きいわけよ」
「え?」
「反面教師って言葉もあるけどさ、あなたの娘さんのビーデルさん、いい子だったわ。だからあんな子を育てたミスターサタンは嘘つきでも悪い奴じゃないって思ったの。さっきビーデルさんを心配する様子はちゃんと親としてのものだったし、太っちょブウの事も真剣だった。これでもあたし、人を見る目はなかなかのもんよ?」
「だから信用するって?」
「そういうこと。それとやっぱり、少しでも戦える人がついてった方が安心でしょ? あたしはあたしでブウの目を引きつける役目を頑張るわ。適所適材ってわけ」
ぱちんっとウインクするブルマに「いい年こいてウインクはねぇだろ」と言ったらぶたれた。…………こいつも俺たちが失敗したりバレたりしたら命が無いだろうってのによ。まったく、こんな風に言われたら頷くしかないじゃねぇか。
「しょうがねぇな。おいおっさん、足引っ張んなよ!」
「そ、それはこちらのセリフだ!」
「だ、大丈夫かなぁ……」
そんなわけで、ここに即興トリオが誕生したってわけだ。
……自分で言うのもなんだけど、頼りねぇなぁ……。
けど予想に反して吸収された奴らの所にたどり着くまでは簡単だった。プーアルの奴の運転が乱暴だったが、俺たちはブウに気づかれることなく小さくなった体で奴の体に侵入出来たんだ!
吸収された連中は魔人ブウのピンク色の肉で出来た繭みたいなもんにくるまってた。どうやら空梨以外の奴は意識無いみてぇだな。
とりあえず俺とプーアルはハサミに変身して次々と繭のくっついてる紐をちょん切ってった。へへっ、なんだ簡単じゃないか。これなら後は脱出するだけだぜ。
ちなみにサタンのおっさんだが、ブルマに持たされたレーザーカッターでチビ共を助けてから探していたデブブウを見つけたのかそっちの方に走って行ってた。
途中まで順調だったんだ。だけど空梨の番になったところで、ハサミで紐を切ろうとしたら突然空梨が痛がった。
「痛ッ!?」
「へ? な、なんだよ。どうしたんだ?」
「……その子は特別なのよ。他の連中と違ってわたしともっと深いところで繋がってるから、下手に剥がすと酷いことになるわよ」
「………………………………………へ?」
背後から聞こえた声にぎぎぎとさび付いたネジみたいに首をひねって後ろを見た。
「いい!?」
「な、何で魔人ブウの中に魔人ブウが居るの!?」
「ぎゃあああああ!?」
悲鳴を上げる俺たちをよそに、地面から生えてきた魔人ブウが長い頭部の触角を女が髪の毛をかきあげるような仕草で払った。そして俺たちをぎっと睨みつける。
「やってくれたじゃない! どんな方法を使ったか知らないけど、まさかあなた達が来るとは思わなかったわ」
「あ、あわわ……!」
「魔人ブウ……!」
「しかも空梨ちゃん、あなたに意識があるなんてビックリだわ。やっぱりわたしとあなたって相性がとってもいいみたいね。ふふふ……剝がされそうになって痛かったでしょ? それだけふか~い所で繋がってるの。手足が千切れるくらいの覚悟が無いと剥がせないわよ」
ま、マジかよ。じゃあ一番助けなきゃまずい空梨が剥がせないっていうのか!? いや、今この状況じゃ他の連中も連れて逃げられるかどうか……………………無理だな。お、終わった……。ちくしょう、もっと長生きしたかったぜ。
「それとサタンちゃん! せっかく可愛がってあげてたのに随分な仕打ちじゃない? あとそれに触らないで!」
「ひぃ!?」
女ブウに怒鳴られて、デブブウの繭に手をかけていたサタンが飛び上がってひっくり返った。お、おい! 世界チャンピオンだろ!? もうちょっと気張れよ!!
「ふふふ……でも、残念ね。せっかく仲間を助けられたと思ったのに、見つかっちゃったんだもの。わたしを出し抜いたのは褒めてあげるけど、流石に体の中でここまでされちゃ気づくわ」
「あ、あの~……参考までにお聞きしたいんですが、わたくしどもをどうする気で……」
「え、殺すけど?」
ですよねー! 流石にサタンの野郎でも見逃してもらえないか!
「お、俺まだ死にたくねぇよー!」
「そんなの僕だって! や、ヤムチャさまー!」
プーアルと抱き合ってガタガタ震えるけど、魔人ブウは待っちゃくれない。少しづつこちらに近づいてきた。
も、もう駄目だー!!
けど、その時だった。
「え?」
「わわっ」
「な、何だ!? 体が浮いてる!」
「! チッ、お前か!!」
突然俺たちと繭に包まれた連中が宙に浮いた。魔人ブウは今までのような余裕があるような声じゃなくて、すげぇドスのきいた声で叫んだ。その視線の先に居たのは肉繭に包まれたままの空梨だ。
「はんっ! 戦えないこの子たちがここまでしてくれたってのに、一人だけ呑気にしてられないっての!」
そ、そうか。空梨の超能力だ!
「このまま念力で出口まで一気に飛ばす! 舌噛むなよ!」
「で、でもお前は!?」
「いい!」
「いいってお前……!」
「させるかぁ!!」
ブウの奴が念力を止めるためか空梨の奴に殴り掛かったが、拳を受けながらもあいつは念力を止めなかった。
「ッ、下手に同化してるからかな? ずいぶん手加減してくれるじゃない」
「お、おのれ……! なら、あいつらを……、!? さ、サタンちゃん!? 何してるのよ!」
標的を俺たちに移そうとしたのかこちらを振り返ったブウだったが、一人宙を泳いでデブのブウの所に行っていたサタンを見て顔色を変える。
「待ッ」
「おりゃあ!」
もうヤケになってるのかブウの制止の声も聞かず、サタンはデブのブウが入った繭をレーザーカッターで切り落とした。
「あ、あああああああああああああ!!!!」
「な、何だブウの奴!? いきなり苦しみだしたぞ!」
「うわマジかやっちゃったか……! ええい、もういいや! とりあえず今のうちにいくよ! 歯ぁ食いしばれ!!」
「え、待って、でも空梨さん……!」
「だから私はいいから! 時間が無い! いい? 脱出したらすぐに逃げて! ……子供たちをお願いね」
その言葉を最後に、俺たちは突然凄まじい速度で移動し始めた。そして魔人ブウの体外に出ると、ミクロバンドを使っている俺たち以外……吸収されてた連中が急に大きくなる。
「きゃあ!? と、トランクス? それにみんな!?」
ちょうど目の前にはブウにドラゴンボールを差し出すブルマが居て、ブルマは驚いた顔をしたもののそれも一瞬。キッと顔を引き締めると、腕時計型の無線で待機している餃子に通信した。
「カモン餃子! あとデンデはすぐにダッシュでこっちに来る!」
「は、はい!」
「来たよ!」
まさに神業ってやつだな。魔人ブウがどんな反応したかも分からないまま、俺たちは別の景色を見ていた。餃子のテレポーテーションで逃げ切れたんだ! いつの間にかデンデまで居る。そっか、ブウの奴デンデを近くに置いてやがったんだな。……それにしてもデンデの奴、犬なんか抱えてどうしたんだ?
でも空梨が……!
「お、おい! 魔人ブウのやつ、様子がおかしいぞ!?」
ほっと息をつく間もなく、逃げた先……ブルマの別荘で水晶玉を見ていた亀仙人の爺さんが叫ぶ。見ればブウの奴なんか随分貧乳……じゃねぇ、体全体小さくなっちまってるが、どうにも様子がおかしい。あの舐め腐った表情が無くなって、無表情で頭上に大きな光の球を作ってやがる。
「い、いかん。いかんぞ! 遠くから物凄い気を感じる。この球じゃ! あ、あやつ……もしや、地球を壊す気なんじゃ!?」
「嘘だろォ!?」
せっかく生き残ったと思ったのにー!
皆が絶望の表情を浮かべる中、突然部屋のど真ん中に2つの人影が現れた。
おいおいおい……! お前、来るのが遅いんだよぉ!!
『悟空!!』
「みんな悪ぃ! 話は後だ。とりあえず今は逃げっぞ! 界王神様、半分頼む! オラがあと半分連れてっから!」
「わかりました!」
そして俺たちの見る景色はまた変わる。
______________この日、地球は消滅した。
スラッグとメタルクウラは番外編まで取っておけると思ってた時期が私にもありました。