IS〜憎しみを抱える少年〜   作:TENC

10 / 62
今回はセシリアとの会話まで、行きます。

では、スタート


会合

SHRのあと、自由時間があった。女子たちは俺と一夏を常に注目しているが、お互いに牽制しあっているのか、それとも先に女子同士で友達になっておきたいのか、何にせよ俺たちに話しかけるつもりはないようだった。

 

「天凪は、後で面談室に来るように」

 

「え、ああ、はい」

 

突然、織斑先生に呼ばれ一瞬虚取ったが、何時もの調子に戻して返答する。

俺何かしたっけ、天災さんとは入学してから連絡して無いし、心当たりの無い俺は、ある程度整理をした後、織斑先生の言っていた、面談室に向かう事にした。

途中、他のクラスの奴らが、俺らの事を見に来ていたが、あの先生の前で、遅刻とかした日には、命を削りそうなのでスルーして、歩いて行く。

 

「失礼します」

 

一応の礼儀として、声をかけてから中に入ると、其処には対面式のテーブルに椅子が二つあり、向かい側には織斑先生が座っていた。

 

「まぁ、座れ」

 

「はい、って其れで俺って何かしましたっけ?」

 

「嫌お前では無い、唯お前と束の関係について聞かせてくれ」

 

「?ああ、そう言えば貴女と天災さんは、親友でしたね俺と天災さんの関係ね〜襲撃犯と被害者?研究仲間?友人?専用機の開発元?あれ?俺との関係って何だっけ?」

 

俺の口から、出る言葉に織斑先生は、驚愕といった表情を浮かべていたが、俺の最後の言葉にため息を吐いて、聞き返してきた。

 

「つまり、お前と彼奴は知り合いという訳だな」

 

「ええ、ですけど何で貴女が、其れを聴くんです?まぁ大体予想ついてますけど」

 

「試験の後、束から私の方に連絡が来た、その内容は、お前も分かってるか」

 

「はぁ、俺のイライラがマッハで溜まってくぜ」

 

織斑先生からは、聞きたくなかった答えが返って来た、そのおかげで、その後の学園生活中は、ずっとため息を吐きたい気持ちでいっぱいだった。

 

ある程度時間が経ち、織斑の奴が俺の近くに来ているのに気付いた。

 

「俺は、「織斑一夏」知ってたのか?」

 

「逆にお前を知らない奴は、テレビを見ないかずっとPCゲームをやってる奴だ、ホームレスでもお前の事は知っている」

 

織斑が、俺に自己紹介しようとしてきたが、先に俺が名前を言うと的外れな事を言ってきた。

お前は、世界で最も有名な男って事を覚えろ、さてとこっちも一応自己紹介しとくか。

 

「朝自己紹介したけど、一応しとくわ俺は天凪夕紀よろしくな」

 

「おう!」

 

織斑は、差し出された手を握り返す、其れと同時に廊下の方で腐った思考の叫びが聞こえたが、気にしない事にする。

その後は、織斑と他愛ない会話をしたり、織斑の幼馴染と言う篠ノ之を交えて世間話をしたが、篠ノ之の奴は織斑に惚れているのが、すぐに分かったが織斑は、気付いていない様だった。

篠ノ之の事が、とても気の毒に思えてきた時に、後方から声を掛けられた。

 

「ちょっと宜しくて?」

 

「ん?」

 

「何すか?」

 

話しかけてきたのは少しロールのかかった鮮やかな金髪と透き通ったブルーの瞳を持つ女子。

ただ立っているだけでも彼女の雰囲気から高貴な気品を感じる。

 

「まあ!なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」

 

俺たちの返答が気に入らなかったのか、目の前の女子はわざとらしく声を上げた。

 

「悪いな。俺、君が誰か知らないし」

 

「自己紹介も途中で終わったしな」

 

織斑に便乗するが、IS操縦者全てに俺は、興味が無いから知りたいとも思わない。

 

しかし目の前の女子には俺達の答えは気に入らなかったらしい。

 

「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入試主席のこの私を!?」

 

目の前の女子ーーオルコットと呼ぼうーーは、信じられないといった顔だ。

当たり前だろう、先週ほど前まで、普通の中学生だった織斑や俺からしたら、代表候補生何て知ろうと何て考えた事など無い。

憤慨するオルコットをよそに織斑は、これまた場違いな返しをする。

 

「へぇ、セシリアっていうのか。俺は織斑一夏。よろしく」

 

「えぇ、よろしくお願いしま……って違いますわ!」

 

大阪人もびっくりのノリツッコミである、おばっちゃんが見たらどう評価するだろか。

そんな中、空気を読まずに織斑が口を開いた。

 

「なぁ、質問していいか?」

 

「ふん、これだから男は……。いいでしょう、答えてさしあげますわ」

 

しぶしぶ、といった様子だ。

一夏は真剣な表情でオルコットを見ると、こう言った。

 

「……代表候補生ってなんだ?」

 

「織斑、会っていきなりだが、一回お前の事殴っていいか?」

 

「駄目に決まってるだろ!」

 

「だったら、そんな事聞くなよ書いて字の如くだ」

 

その発言に、教室や廊下に出ていた女子達全てが、ガタッと肩透かしをくらった。

そんな織斑を見て無性にイライラしてきたので、殴っていいかと聞くが、速攻で却下されたので、教えておく。

 

「ま、まあ、わたくしは誇りある英国貴族。あなたがたのような不出来な男性にも優しくしてあげますわよ。分からないことがあったら、泣いて頼んでいただければ、教えて差し上げますわ。なにせ、私は教官を倒した唯一の生徒なのですから」

 

驚愕しながらも、プライドで保ったオルコットを見ると、流石は英国貴族、そう言えば一歩の奴英国のお偉いさんとメル友になったって、言ってたな。

しかし織斑はあっけらかんと、「あ、教官なら俺も倒したぞ?」と首を傾げた。

 

「な、なんですって!?」

 

それにしても、あの10連戦を生き抜くとか、此奴らもこっち側か?

 

「あ、貴方は如何なんですか!」

 

「10人全員1秒killだぜ?」

 

「じゅ、10人?!な、何をおっしゃいますか!」

 

ん?何で、其処に驚くんだ?普通秒だろうが、何て思ってたら織斑先生が、入ってきて授業を開始した。

オルコットは、去り際に捨て台詞をして去っていった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。