IS〜憎しみを抱える少年〜   作:TENC

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憂鬱

オルコットに絡まれた後の授業は、難無く終わる事が出来たが、織斑は全然理解出来なかった様で、机に突っ伏して項垂れていた。

俺はと言うと、織斑と違って理解力はある方だと思っているので、そんなことは気にしないで、思い付いた科学式をノートに書き留めていく。

そんな時に、織斑の方から俺に話し掛けてきた。

 

「なぁ、夕紀ってあの教科書覚えてるんだろ?教えてくれよ〜」

 

「間違えて捨てたお前が悪い、自業自得だ自分で、頑張れ」

 

一時間目で、この織斑はあの分厚い教科書を、古い電話帳と間違えて捨ててしまったらしい。

此奴が、如何なろうが個人的に如何でも良いが、一々行動がバカすぎる、見ているこっちの頭が痛くなってくる。

因みに俺は、内容を全て覚えたって俺は、誰に言ってるんだ?

 

「ああ良かった、お2人共まだここにいましたか」

 

「はい?」

 

「あれ、山田先生? どうしたんですか?」

 

「いえ、お2人の部屋のことなんですが…」

 

そんな時に、山田先生が少し慌てた様子で、教室の中に入ってきた。

そして、俺らを見るや否や、安心した様に話し掛けてき、俺らに鍵を二つ持って来ていた。

 

「あれ? 俺たちはまだ自宅通学のはずですよね?」

 

「それがお2人は普通の生徒と違って特殊なので、一時的にここIS学園に住んでもらう事になったんです。そのために無理矢理部屋割りを変更したらしいんですが…政府の方から聞いてませんか?」

 

「「聞いてないです」」

 

二人同時に聞いていないと答えると、山田先生は困った様にあははは、苦笑いをしたが、俺らにちゃんと鍵を渡した。

 

「えっと、それって今日からですか? それだと日用品とか持ってきて無いんで生活しにくいんでもう帰りたいんですが」

 

「もう既に手配はしておいた、ありがたく思え」

 

「織斑先生、手配とは?」

 

「お前達の部屋から日用品を既に部屋に送ってある。着替えと携帯の充電器、それから洗面器具だけだが問題無いだろう」

 

織斑先生、それは本当に最低限な物ばかりですよ、何て思っていたが、織斑は口をひくつかせて、礼を言っていた。

こんな時ばかりは、やっぱり此奴も分かってるみたいだな。

ふと、鍵の番号を見ると1080室と書いていた、織斑の方を見ると1025室と書かれていた。

 

「ああ、先生何故俺と織斑の部屋が違うんですか?」

 

「へ?そうなのか?」

 

とぼけた声を出す一夏に俺の部屋番号を見せると、自分の番号を見てもう一度聞き返す。

 

「あ、それは先程も言ったように無理矢理部屋を変更した為にそうなってしまったんです。更に言うと天凪君の方は事情があって寮の端の部屋で生活して頂く事になったんです。不便だとは思いますが、部屋はまた調整する予定なので、少しの間我慢して下さい」

 

「わ、分かりました」

 

「ん?俺って何か問題とかそう言うのありましたっけ?」

 

「朝の話しだ」

 

「そういや、そうでした」

 

一夏は、かなり困惑した感じで了承し、俺は朝織斑先生との話しを思い出して、納得した。

 

「それと大浴場は使えないので、しばらくは部屋にあるシャワーで我慢して下さいね」

 

「え? 何でですか?」

 

「先生、部屋割りが決まっても此奴と一緒にしないで下さい」

 

「何でだよ!」

 

織斑は、自分が言った事を理解していないらしく、バカな事を言ったので、織斑と距離をおきながら自分が何を言ったのか答える。

 

「お前は、女子入りたいのか?入りたいのは、止めないけど自重しろ」

 

「あっ、イヤイヤ、流石に女子とは一緒に入りたくないから!」

 

「おい、そんなセリフでかい声で言うと」

 

「えぇ!? 女の子に興味がないんですか!?」

 

その後も変な会話何かが、あったが俺は山田先生からもらった鍵を持って、そそくさと自分の部屋に向かった。

 

 

 

 

「本当に端っこにあるよ、まぁ良いか、ん?」

 

鍵を差し込んで、ドアを開け様とするが、中に人がいる気配を感じた。

二人部屋とは、言ってたが変人じゃ無ければ、良いが此れはアウトな流れと思い、ドアをノックする。

 

コンコン

 

「反応があったけど、動かない故意にやってる人だな」

 

そう結論付けて、部屋のドアを開けると其処には、水色髪の少女が裸エプロン姿で頬を膨らませて立っていた。

 

「何で、分かったのかしら?」

 

「気配が、だだ漏れですそれじゃあ、織斑を騙せても俺は騙されません、退いて下さい中に入れません」

 

少女を中に押し返して、中に入る。

 

「やめて、私に乱暴する気でしょ」

 

「棒読み、其れにあんたの何処に俺が惚れるんだよ」

 

嫌味たらしく言った俺を少女は、また頬を膨らませて軽く睨んでくる。

 

「それより、名前教えてくれますか?」

 

「ええ、私は更識楯無。此処の生徒会長をやってるわ」

 

「そうですか、更識先輩さっさと着替えたら如何ですか?俺としても好きでも無い女子の素肌とか、見たく無いですから」

 

ぶーぶー言いながら、更識先輩は、着替えを持って洗面所に向かっていった。

荷物整理を終えて、ベッドに倒れ込んで、伸びをする。

 

「ん〜、はぁ織斑先生が、条件を了承してくれなかったら、此処のISぶっ壊して回るだろうな〜」

 

勿論、誰もいない時に建物のみをぶっ壊す、俺は彼奴らと違って誰も殺さず、被害を余り出さない。

 

「ああ、憂鬱だ」

 

消え入りそうな俺の言葉は、俺のことを盗聴している奴ら以外聞こえなかった。

 

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