IS〜憎しみを抱える少年〜   作:TENC

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このゴーレムは、原作よりも強化されています。
例えるなら、ザクとシャアザク程度の違いです。


クラス対抗戦

時間が、過ぎるのは意外と速いもので、クラス対抗戦が始まった。

一回戦第一試合は、織斑とその幼馴染らしい2組の凰鈴音と言う、中国の代表候補生の二人だった。

他の1組の生徒の話しを聞いた事によると、この二人何かあったようで、喧嘩をしてこの試合に勝った方が、相手に命令出来るらしい。

オルコットの時と良い、この凰の時と良い、代表候補生は誰かを奴隷にしたり、命令したいのだろうか。

そんなこんなで、両者がアリーナに出てきた。

 

「何か話しているようですわね」

 

「ふんっ!一夏は、あんな女気にしなでやれば良いのだ」

 

「はぁ」

 

俺の席は、最悪な事に織斑好き達の近くなのだ、二人とも織斑先生がいる所で、見たかったらしいが追い出されたらしい、まぁ唯一の救いは隣が布仏だと言う事だろうか。

 

「ユウユウは、どっちが勝つと思う〜?」

 

「十中八九凰、残りの一、二の可能性で織斑だな、凰は代表候補生でオルコットと違って、油断していないからな」

 

「うっ!」

 

「へぇ〜、気にして無い割に結構見てるんだね〜」

 

「頼まれてんだよ、はぁ面倒くさ」

 

隣の布仏が、この試合何方が勝つか聞いてきたので、はっきり凰が勝ちやすいと言い、理由を説明すると左隣のオルコットが、変な声で唸った。

そうこうしていると、試合開始のカウントダウンが始まり、二人は手に持った武器を構えた。

 

さぁ、織斑派手に闘って無様に負けろ、其れでお前も自分の力の無さに、痛感する筈だ。

 

 

 

 

試合開始直後は、一進一退の攻防戦が続いていたが、自分の攻撃がなかなか当たらない凰は、自分の専用機の特殊武装を使った。

使用後、織斑が何も無いところから攻撃を受けた。

 

「な、何なんだあれは?!」

 

「『衝撃砲』ですわね、空間自体に圧力をかけ砲身を生成、余剰で生じる衝撃をそのまま砲弾化して打ち出す、私のBTと同じ第3世代兵器ですわね」

 

「つっても、避ける方法は四ついや、常人ならば三つだな」

 

「因みにその方法とは?」

 

オルコットが、俺が呟いた言葉に言葉を返してきたので、普通に返す。

 

「簡単は事だ、操縦者の視線で砲撃地点を予測するか、殺気を感じて回避するか、衝撃砲の射程、射線上から退避するかだな」

 

「そんな事出来るんでしょうか?」

 

「前者二つは、勘と気配察知が凄ければ誰でも出来る、後者は山田先生なら出来るだろう、因みに前者は織斑先生が代表される」

 

「な、なるほど」

 

俺の説明に、オルコットは顔を引きつらせながら納得した様だったが、まだ何か言いげの様な感じだった。

 

「其れと、もう一つとは?」

 

「衝撃には衝撃と言う訳で、斬撃を四方八方に飛ばす、此れが簡単だな」

 

「ユウユウって〜偶に可笑しい事を言うよね〜」

 

おい、布仏可笑しい事を言うのは、俺じゃなくて俺の親友のバカ学者だ。

斬撃なんて、1トンの重りを付けていたら、飛ばせる様になるんだよ。

そんな事をしていると、織斑も最初は衝撃砲に苦戦していたが、慣れたようで被弾がマシになって来た、腐っても織斑先生の弟と言う訳か。

まぁ、今は普通のクラス対抗戦だな。

 

 

 

 

 

そう“今は”。

そろそろ、あの人が言っていた時間だろう、と思った俺は刀神の拡張領域内から、愛刀を取り出せる様に準備する。

 

俺の準備が終わった数分後、計ったかの様にアリーナのシールドを突き破り、ゴーレムが侵入した。

 

「な、何だ今度は!?」

 

「と、取り敢えず織斑先生の所に向かいましょう!」

 

突然のゴーレムの登場で、警告音が鳴り悲鳴をあげる生徒の中で、篠ノ之とオルコットが、織斑先生の居る管制室に向かった。

さて俺は、彼奴らが如何するかを高みの見物といこうかな。

 

「嗚呼、鷹月ー布仏と一緒に避難してろ、俺はちょっとばかし用事が有るから」

 

「わ、分かった」

 

布仏と一緒にいた鷹月に、布仏を預け俺は見やすい位置へと動く。

少し走っていたら、かなり高い場所を見つけ、護身用に愛刀二本を実体化させて、壁にもたれて、戦う事を選んだ織斑と凰とゴーレムの戦闘を眺めていた。

 

「天災さんが、作ったから性能は折り紙付きだからな、白式なら兎も角、凰の専用機は難しいだろうな」

 

天災さんが、自信作と言っていた白式は良いとして、衝撃砲が有るとしても、凰の専用機だと性能差がある、しかも新生ゴーレムは、俺や日高、エイトの戦闘技術を使っているらしいから、実際白式でも難しいだろうな。

 

「にしても、何故兵器を作ったのだろうか、天災さんは、宇宙戦争でも起こす気なのだろうか」

 

ブーッ!ブーッ!

 

マナーにしていたスマホのバイブがしたので、開いて見ると天災さんからのメッセージだった。

 

『作戦変更のお知らせ!

ゆう君に一発打ち噛ましまーす!』

 

「…………」

 

天災さんの事、いっぺんぶん殴ってやろうかな。

俺の思考を遮るように、刀神のレーダーに俺に向かってくる攻撃を感知した。

 

 

「あの鉄屑、スクラップ決定だな」

 

人間不殺の俺だが、機械には容赦はしない、俺に攻撃を仕掛けたあのゴーレムを直ぐに、スクラップにする事を決定し、愛刀でレーザーをぶった斬った。

 

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