学園に、ゴーレムが襲撃し其れを迎撃した後、織斑は、極度の緊張状態から解放されたからか、直後に倒れこんだ。
その事に、織斑好き達が、慌てていたが、織斑先生の鶴の一声で、落ち着きを取り戻した。
篠ノ之は、無断な行動をした為、事後処理をした後、懲罰房に連れて行かれた。
懲罰房行きで、済んだから良かったものだと思ったが、篠ノ之は、まだはっきりと自分がした事を、わかっていなかった様だった。
そして俺は、監視の命令を織斑先生から言われ、保健室で織斑が目を覚ますのを待ちながら、事後処理等その他の事を纏めていた。
少しして、凰が入ってきた。
「あ、あんたは」
「凰か、織斑ならまだ寝てるぜ、其れと余り騒がしくするなよ」
「分かっているわよ」
凰は、そう言い返すと、未だに寝ている織斑の隣に座った。
今、保健室には織斑の寝息と、俺のパソコンを打つ音だけが響いていた。
そんな時、凰が口を開いた。
「そう言えば、あんたは、如何して此処に居るわけ?」
「監視だ、織斑の周りのバカな奴らが、厄介を起こさないか、見張る為のな」
「まぁ、あら方織斑先生が、言ったんでしょうね、其れよりも自己紹介が、まだだったわね、私は凰鈴音宜しくね」
「天凪夕紀だ、まぁ好きな様に呼べ」
軽い自己紹介をした後、事後処理の内容を言いながら、話していると、織斑が唸りながら眼を覚ました。
「あ、一夏目覚めた?」
「鈴か?嗚呼、あれ此処は?」
「保健室だ、お前はあの後、気絶したんだよ、まぁ極度の緊張状態から解放されたから、身体の力が抜けたんだろう」
「そうか」
織斑は、俺の言葉を聞いた後、自分の右手を見ながら、何かを考えている様だったが、俺に別の質問をして来た。
「箒は、どうなったんだ?」
「篠ノ之は、懲罰房行き、まぁ生きてるだけマシだが、今の彼奴は、俺は気に食わないな」
「如何して、そんな事を言うのかしら?」
「簡単な事さ、あんな中で、大声で叫べば自分に攻撃くるのは、分かってるいる筈なのに、後先考えたんだ、本当だったら助けたくも無いのに」
「でも、助けたじゃ無いか」
「其れは、結果論に過ぎない、俺はISが大っ嫌いなんだよ、其れに関わる奴も大体嫌いだ、兵器であるISの危険性を理解せずに、自分の感情だけで、動く奴はもっと嫌いだ、其れに本来ならお前が助けるべきだ、幼馴染なんだろ?」
最後の言葉に、織斑は手を握って悔しそうに、俯いた。
其れを見た後、俺はパソコンを閉じ保健室を出ようとして、一言だけ伝えた。
「誰かを守るってのは、良い心がけだが、先ずは自分を守れる術を身に付けろ、自分を守れ無い奴が、他人を守るなんて事は、出来ない」
保健室を出て、レポートを織斑先生に渡した後、屋上に出た俺は、柵にもたれかかり、ただ流れる雲を眺めて、こう言った。
「俺は、自分しか守れない、他に何が出来るんだ、なぁ教えてくれよ文」
俺の問いには、何も返ってこないのは、分かっているのに、その返事を待っている自分がいるのが、虚しさを実感する。
「男が、無能なんて考え強ち間違ってい無いかもな」
俺が、黄昏ている間も時は、進んでいった。