IS〜憎しみを抱える少年〜   作:TENC

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だから如何した?

「さっぱり分からん」

 

一日の半分が終わり、俺は自分のパソコンを開いた。

何時ものディスプレイに、見慣れないメールが来ているのが分かった。

ウィルスや、逆探知の反応がないか、確認を終えた後、メールの内容を確認すると暗号文のような内容だった。

かれこれ、数十分考えたが一向に解読する事が、出来なかった。

 

「彼奴らに聞いた方が、早いかもな」

 

そう思い、日高達に通信の通知を出して数分待っていると、四人とも出てきた

 

『何だよ?お前が、緊急で通知してくるなんて珍しいぞ?』

 

「いやさ、さっき俺のパソコンに、暗号文でメールが送られて来たんだけど、解読出来なくてさ手伝ってくれよ」

 

そう告げ、俺は四人にメールの文章をコピーして、それぞれに送る。

 

『うわ〜、此れって夕紀が苦手な部類じゃん』

 

『エイトどうだ?何か、分かったか?』

 

『助けを求めているってのは、分かったけど、最後の多分名前の部分が、わからないな』

 

「其処まで、分かったのかよ、俺数十分考えても分からんかったぞ」

 

『上のアルファベットが、母音で下のアルファベットが子音、真ん中の数を縦に足していって、小さな数の順に読めば、“た・す、け・て”になる』

 

『さっすが、名探偵謎の解明ご苦労様』

 

エイトの説明を聞きながら、今度は、横にあるアルファベットをエイトを参考に、解明して行くと。

 

「エイト、もしお前の解読の仕方が、合っていたら横の文章、やばく無いか?」

 

『ん?………マジかよ』

 

『確かに、此れは大変な事になったかもな』

 

そのメールの横に示されて居たメッセージは、

 

プルルルル!

 

「シリアスな空気をぶち壊すなよ」

 

『あはは、まぁその事は、こっちはこっちで対応しとくから』

 

「分かった、じゃあな」

 

日高達との通信を切り、部屋に取り付けられた、電話を取る。

 

「はいはい、もしもし?」

 

『夕紀か!?と、兎に角俺の部屋に来てくれ!』

 

「はぁー、面倒事に巻き込むなよ、はぁー、今日は何時も以上に、疲れるぜ」

 

取り敢えず、メールの事は、置いといて一先ず、織斑の部屋に行く。

今思えば、彼奴の部屋に行くのは、今日が初めてだったな、まぁ彼奴がどうなろうが、基本どうでも良いけどな。

 

「おら、来てやったぞって、成る程ねぇ」

 

扉を開け、中に入ると其処には、落ち着きがない織斑と、誰が見ても女子と分かる状態の、デュノアがベッドに腰掛けていた。

 

「んで?何故、俺を呼んだ?言っとくが、人助け何て、俺はやろうとは、思わないぞ?」

 

「な、何でそんな事言うんだよ!シャルは親が!」

 

「居ないんだろ?其れが如何した?お前と、俺も親が居ない、そう珍しい事では、無いだろ?」

 

「親に利用されているんだぞ!」

 

「だから?親の為に働くのが、子供じゃ無いのか?まぁ、俺やお前は、物心つく前から、親が居ないから、分からんだろが」

 

「其れでも、シャルの事を助けないと!」

 

織斑と言い争いする中で、織斑のこの言葉に、一気に俺の機嫌が悪くなった。

何故、そう思うんだ?この馬鹿は。

 

「何故、助ける必要があるんだ?」

 

「夕紀!お前!」

 

俺の発した言葉に、織斑が襟を掴みかかるが、気にせず続ける。

 

「お前は、自分の中で助けると決めたら、助けを求めていない奴まで、助けるのか?余計なお節介も、此処まで来ると鬱陶しいぜ?」

 

「そ、そんな事は」

 

俺の言葉に、織斑は言い淀み襟を離す。

 

「じゃあ、デュノアお前は、織斑に一度でも「助けて」とたのんだのか?言っとくが、今のお前は助けられて当然の悲劇のヒロインだと、思ってるだけだ、俺はそんな奴を助けよう何て思わない、其れにお前は病死だったから良かったなぁ?殺されるよりかは、断然マシだ」

 

「おい!夕紀言い過ぎだろ!」

 

「言い過ぎ?知らないね、俺は今のデュノアが、気に食わない、男だったら、顔の形が変わるぐらいに、殴りたいものだぜ?其れより、如何なんだよデュノア?お前は、勘違いしたままか、其れとも頼んで救われたいか、其れとも今直ぐ牢屋にぶち込まれたいか」

 

俺の言葉に、さっきまで俯いていたデュノアが、顔を上げ泣きそうな顔でこう言った。

 

「僕は、一夏達と一緒にいたい!捕まるなんて嫌だ!だから、僕を助けて!お願い!」

 

「妥協点、ほれ」

 

デュノアの言葉に俺は、スイッチをデュノアに投げ渡す。

 

「此れ……は?」

 

「覚悟を決めたら、其れを押せ直ぐにフランスの政府が動いて、デュノアの本妻の悪行が世間に知れ渡り、デュノア社長が、良い奴だと世界が涙する」

 

「わ、分かった」

 

「後は、お二人で考えなじゃあな」

 

渡す物を渡して、俺は織斑の部屋を出る。

 

「俺は、何時からお人好しになったのやら、一歩の性格が軽く移ったか?」

 

其れよりも、あのメール。

 

「警戒はしとかないとな」

 

彼奴らは、暗号文でしか会話が、出来ないのか?

静かな廊下を俺は一人、自分の部屋へと戻る為、ゆっくりと歩いていた。

 




意味深ですね(笑)其れ程でもないか
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