十月には終わります。この小説
「そうだ、織斑先生ー」
「なんだ」
「ちょっと、聞きたい事があってですね」
デュノアの件の翌日、朝のHR終わりに俺は、織斑先生に聞きたい事があったので、織斑先生を呼び止めた。
「学年別トーナメントって、俺必ず出ないといけませんか?」
「上は、そのつもりらしいがどうせ出ても、お前が優勝する様な物だ」
「いやいや、実際言うと刀神は他のISに比べて比較的持ちますけど、3分が限界ですからね?一度の展開じゃなくて、合計3分が限界ですから」
「そうか、取り敢えず報告しておく、だが出るつもりは無いのだろう?」
「ええ、そのつもりですよ、日本政府の知り合いは、一人しか居ませんし、こう言う事を担当してませんから」
俺の内心を読み取ったかの様な、織斑先生の言葉に、俺は肯定して、昼食を食べに部屋に戻った。
そして、布仏から聞かされた、あの事を如何するか悩んでいた。
それは、「――月末の学年別トーナメントで優勝したら、織斑君か天凪君かデュノア君と、付き合えるらしい」と言う噂だ。
付き合えるじゃなくて、付き合えるらしいなのが、唯一の救いだが、この学園の生徒達の中に彼奴を超える奴は見つけられない、だから俺はそんなのは、知らないで突き通すつもりだ。
そんな事を考えていたら、次はこんな事を聞いた。
「第三アリーナで専用機持ちの代表候補生が、二対一の模擬戦やってるって!」
多分、織斑達だろうが、何故だか怒りの感情が、湧き上がって来るのを感じた。
取り敢えず、行ってみる事にする。
最悪の事を想像しながら、重い足取りで、その第三アリーナに向かう。
「あのガラクタっ!警告を無視しやがってっ!」
その模擬戦は、オルコットと凰のペアとボーデヴィッヒの対戦だった。
その後、ボーデヴィッヒにボロボロにされたオルコット達とボーデヴィッヒの間に織斑が介入するが、状況は一気に悪くなって行った。
そして、あの時と同じ様に槍を呼び出し、今度はボーデヴィッヒに、当てるつもりで、投擲しようとしたが、其れは叶わなかった。
「辞めろ、天凪」
「離して下さい、織斑先生彼奴は、殺らなきゃ気が済まない」
「今は、引いてもらう、お前が暴れれば、こちら側としても、面倒だからな」
「チッ」
織斑先生の言葉に、舌打ちをするも槍を戻して、投擲する事を止める。
そして、織斑先生が何をするのか、待っていると、何処からか持ち出したか分からないブレードで、ボーデヴィッヒの攻撃を止めた。
興醒めどころか、面白い事をしてくれるじゃあ、ありませんか織斑先生、嗚呼、何か暴れたいな。
騒動をよそに、俺は呑気な事を考えていた。