IS〜憎しみを抱える少年〜   作:TENC

35 / 62
初めて、束さんsideをやってみました。


雄叫びと開催

夜のIS学園の第一アリーナ、私はとある理由でこの場所に訪れた。

とある理由は、私の眼の前で行われる模擬戦、いやアレは唯の強度検査、やってる本人からしたら、唯のストレス発散何だろうが、簡単に言うと新作の試しをしに来たのだ。

 

「ゆう君、今日は何時にも増して、荒れてるね〜」

 

ISの生みの親である私が、こんな所でしかも、夜中に爆発などの音が聞こえていたら、大騒ぎが起こるかも知れないが、アリーナの周りには、防音などのステルスシールドを展開しているから、気付かれる事はないのだ。

 

「ひー君達から、荒れてるゆう君は、危険以外の何者でも無いって言葉、あながち間違って無いかもね」

 

私の研究に協力してくれているひー君達との会話を、アリーナで新型無人機を相手に、暴れ回っているゆう君を見ていると思い出した。

彼らは、私に及ばずとも、凡人達なんかより、面白い子達だ。

一人一人は、其れほどだけど、五人で何かを考えたりする時は、私でも驚く様な事を思い付く。

基本的に、揶揄い甲斐のある子達だけど、今のゆう君は、何かちょっと苦手意識を持ってしまう。

其れは、何故か

 

「があ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"あ"!!!!!」

 

何時ものクールな感じとは、程遠い獣の様な叫びをしながら、ゴーレムMrkIIを刀で、斬り刻んだり、槍で串刺しにしたり、大鎌で傷を抉ったりなど、何時ものゆう君からは予想できない事をしているからだ。

こんなに成っているのも、あのドイツの銀髪が、ふざけているからだ!

内心で、そう思っていると、ゆう君がフェイス部分を踏み潰した瞬間に、ゴーレムの反応が消えた。

 

「ゆう君、終わったよー」

 

「そうですか、かなり強度が上がっていますね」

 

「まぁね、其れよりも壊しても良いって言ったけど、やり過ぎだよ?」

 

「すいません」

 

私の言葉に、素直に頭を下げてくるゆう君に、慌てて言い返す。

 

「あ、ああ、気にしないでね!ゆう君に今日何が、あったか知っているから、此れだって其れを見ていたから、頼んだんだよ?」

 

「そうですか、でも実用化したら、武装は取り付け無いでくださいよ?」

 

「分かって居るって!此れの開発動機は、ゆう君達みたいな子を作らない為何だよ?今のゆう君に成っているのは、私の所為でも、ある訳だし」

 

「ありがとうございます」

 

先ほどまで、暴れていた同一人物とは、思えない様な影を落とした表情に、少しだけ罪悪感を感じてしまう。

こんな私をちーちゃんが、見たら驚くだろうなぁ、何て思っていたら、アリーナのシールド内に刺さりまくっている、槍や刀、大鎌を粒子化して、収納し終えたゆう君が、近くに来ていた。

 

「今回は、ありがとね!おかげ、安心出来たよー!」

 

「其れは、良かったです、其れじゃあ天災さん、また今度会いましょう」

 

「うんうん!じゃあね!」

 

私は、観客席から、飛び降りるとその場から姿を消して、自分のラボへと戻った。

 

 

 

 

 

 

トーナメントの当日、参加していない俺は、観客席とアリーナに入ってくる通路の間で、始まるのを軽い気持ちで、観察していた。

各国のお偉いさんも来ている様で、二、三年は、緊迫した感じだったが、そのお偉いさんの中にも、知り合いがちらほらと居たので、軽く驚いたのは、此処だけの話しだ。

 

そして、パートナー抽選が終わり、大きなディスプレイに表示された。

そして、一回戦の対戦者は、こんな感じだった。

 

第一回戦

織斑・一夏&シャルル・デュノア

VS

天凪・夕紀&ラウラ・ボーデヴィッヒ

 

と表示され、俺は直様槍を投げつけディスプレイに突き刺す。

 

その後、騒めきの中で新しいディスプレイには、

 

第一回戦

織斑・一夏&シャルル・デュノア

VS

篠ノ之・箒&ラウラ・ボーデヴィッヒ

 

と表示された、取り敢えず勝手に俺が出るとか言った奴は、後でぶん殴る。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。