『第一試合は、10分後にスタートします。選手は準備をお願いします』
第一試合の選手が、発表された後試合開始時刻が告げられ俺は、その10分の間何をしようかと思っていたら、後ろの方から話し声が聞こえてきた。
「心優さん、今度の公演は是非うちに」
「いえいえ、私達の国にお出で下さい」
「お誘いありがとうございます、が私の一存で場所は決められ無いので、候補として覚えておきます」
この会話だけで、誰が来たのか知るのには十分な情報量だった。
「あ〜あ、疲れた。其れから久しぶり、夕紀」
「来てたんだな姉さん」
俺の姉で、世界から引っ張りだこになっている超人気アーティストの天凪心優だった。
姉さんは、各国のごますり野郎共を片付けた後、前のめりになってアリーナを見ていた俺の隣に、同じく前のめりになって近づいた。
「まぁね、夕紀は元気そうだね」
「姉さんも、其れよりも昨日までアメリカにいた筈だけど?」
「意外と早くに終わってね。其れで今日の朝方に日本に戻ってきたんだよ」
「寝たの姉さん?其れと、あんま無理すんなよ、倒れたらこっちが困るから」
「んん?心配か〜?可愛いなー、このこの」
俺の姉さんを心配する言葉を聞いた姉さんは、笑いながら俺の頭を小突いて来た。如何やら其れほど無理はしていないらしい。
「それにしても、勝負事が好きな夕紀が出ない何て珍しい事もあるんだね」
「わざと聞いているのか姉さん?俺は、ISで闘うのもISを乗るのも、嫌いなんだぜ?」
「うん、知ってるよ。まぁ聞いた方が良いかなって、思ってね。其れより織斑君は、どんな感じなの?」
俺を茶化しつつ、姉さんは織斑の事を聞いてきた。
姉さんの方を向いていた俺は、アリーナの方に向き直り、俺から見た織斑を言う。
「一言で言えば、無知過ぎる、でしゃばりが当てはまるかな?才能は、あるんだと思うでも、其れを生かしきれない、発揮出来ていないんだよ、別に彼奴自体は、嫌いになれる様な人間じゃ無い、でもやっぱり、好きになれないよ」
「そうなんだ、あ、そうだ今日は、結構自由だから、夕紀の同級生達に会いに行こっかな〜?」
「全力で防ぐよ。姉さんが来たら本当に面倒くさくなるから」
「そう言うと思ったよ、まぁ冗談だよ、っとそろそろ始まるみたいだねー」
姉さんと話しをしていると、10分を示すアラームが鳴っていた。
そして、織斑達が、アリーナに入ってきた。
織斑の野郎は、俺からのアドバイスを如何生かすかが、多分、人造生物の此れからを分けるだろうな。
「「叩きのめす!!」」
ブーッ!!!
織斑と人造生物の声と共に、試合開始の合図がなった。