「ちーちゃんの真似をするのは良いんだけど、ゆう君みたいな完成度が、高くないとダメなんだよ!」
「いきなり、通信入れて来たと思ったら、何ですかいきなり、貴女があれを見ていたのは、知っていますので、この際どうでも良いですけど、何か怒ってません?」
トーナメントで起きた、VTシステムの事件の後、俺は姉さんと話しをした後、天災さんに突然拉致られた。
連れて来られたのは、見た事がない場所だった。
俺が、襲撃した時のラボではなく、捨てられた何かの研究所の様な場所だった。
そして、俺を拉致った天災さんは、何故か怒っていた。
「だってさ、VTシステムなんてのは、本当に要らない物なんだよ!それを勝手に、しかも!いっくんの相手に乗せるなんて、束さんからしたら、虫唾が走るほどの事なんだよ!」
「怒った理由は、分かりましたから、一旦落ち着いて下さい」
ヒートアップする天災さんを宥めて、落ち着きを取り戻してもらう。
そして、本題を聞き出す。
「それで、何で俺を拉致ったんですか?ロクでもない事だったら、顔面に一発打ち込みますから」
「ちょっとゆう君!それ死んじゃう!束さんでも死んじゃうよ!まぁ、箒ちゃんに専用機を作ったんだ、其れでね、箒ちゃんは、今日の事で多分、欲しいって言ってくると思うんだ、だから、箒ちゃんが、何か起こすようなら、ゆう君の方で、止めて欲しいんだ、お願い!」
「まぁ、其れは良いですけど、渡す時、篠ノ之の顔が、気に食わなかったら、何するか分かりませんよ?」
「うん、分かってるでも、此れはいっくんやちーちゃんには、頼めないんだ」
「其れより、始末書を書かないといけないんで、そろそろ戻してくれませんか?」
「りょーかい!じゃあ、よろしくね!」
「ええ」
テレポート何て、思いついた頃は実現するか、前途多難過ぎたが、天災さんは、物の見事に完成させてしまったから、驚きの一言だ。
研究所から、IS学園に移動した俺は、部屋に戻ろうとしたが、織斑先生からプライベートチャットが、送られてきた。
『天凪、お前は今何処にいる?』
「天災さんに拉致られて、さっき帰ってきた所ですけど」
『はぁ、全く彼奴は、其れより早く来い、話しがある』
「分かりました」
織斑先生に指定された場所に行くと、織斑達など専用機待ち達が、揃っていた。
そう言えば、拉致られた時、天災さんから面白い事を聞いたな、後で試してみるか。
「遅いぞ、天凪」
「失礼っても、此れでも早くに戻って来たんですよ?色々と大変ですからね」
「まぁ良い、どうせお前は、何故集められたのか気付いているんだろ?」
「まぁ、VTシステム何て、知った事では無いですけど、禁止事項を破って、其れも搭載したISを作ったんですから、口止めのことでしょ?ドイツの知り合いからも、頼まれましたよ」
「と言う事だ、この事は、他言無用で頼むぞ」
「「「「は、はい!」」」」
織斑先生の威圧に、専用機待ち達は、圧倒されながらも返事を返した。
ボーデヴィッヒが、いないが多分、織斑先生あたりが如何にかするだろう。
「あ、織斑、白式少し貸せ」
「何に使うんだよ?」
「試してみたい事が出来た、嫌なら良いが」
「まぁ良いさ、ほら」
織斑は、快く待機状態の白式を俺に渡してくれた。
ガントレット白式の待機状態を確認して、最初にやった様にガントレットに意識を集中する。
「わっ!な、何が起こっているの!?」
「こ、此れは」
その後、ガントレットから、淡い光が発せられ、室内を照らす。
成る程な“初めまして”と言っとくか。
やる事をやった後、ガントレットから放たれていた淡い光が、無くなり普通の状態に戻った。
「な、何をしてたのあんた?」
「知らないで良い事さ、ほれ返えす其れと織斑、一つアドバイスだ、ISは人と何ら変わりない、一つ一つが、人の様に個性を持っている、だから白式の事をお前が、理解しようとすれば、白式もお前に応えて、力を発揮するお前の言う“誰かを守る力”がな」
「白式の事を理解する、かありがとよ夕紀!」
「其れじゃあな、其れから織斑先生」
俺は、扉に戻って部屋を出ようとした時、織斑先生に目をやる。
「ああ、分かった任せろ」
「頼みました」
織斑先生は、理解してくれた様で、直ぐに返事を返してくれた。
そう言えば、そろそろ臨海学校だったな、用具を揃えねば。