ボーデヴィッヒの一件から翌日、結局トーナメントは、中止され、織斑達以外は何故か、落ち込んだ表情をしていたが、俺には関係ない事だろうから、気にしないでおく。
後は、俺のトーナメントのでの行動が、各国の政府達から、事情を聞かれる事になったらしいが、織斑先生が、色々とフォローしてくれた為と、色んな知り合い達が、手を回してくれたおかげで、さほど問題には、ならなかった。
そして、その日のHR。
「み、みなさん、おはようございます……」
よろりとよろけながら、山田先生がホームルームに入ってきた。
何があったのだろうか。こんなに疲れ果てた山田先生を見るのは初めて見る。
「今日は、ですね……みなさんに転校生を紹介します……」
転校生ねぇ、まだ来るのかよ、そして転校生発言に、教室はざわつき始める。
「それでは、入ってください……」
「失礼します」
明るい声がした。どこかで聞いた声だ。
其れは、俺の考えとは違い、割と普通の展開だったわけだが。
「シャルロット・デュノアです、皆さん改めてよろしくお願いします」
“女子”の制服を身につけた、デュノアが教室に入って来た。
「えーっと、デュノア君は、デュノアさん、でした。ということです……。はぁ、これで部屋割りが……」
山田先生が沈んでいた原因がはっきりした。
男だと思っていたデュノアが女だったという事実が、クラスメイトに与えた衝撃は大きかった。
「え? デュノア君って、女……?」
「おかしいと思った! 美少年じゃなくて美少女だったわけね」
「って、織斑君、同室だから知らないってことは……」
「ちょっと待って! 昨日って確か、男子が大浴場使ったわよね!?」
そう言えば、そうだったらしいな、俺は汗を流せたら、何でも良いから使わなかったが。
「いいいいいちいいいいいいかあああああああああーーー!!」
教室のドアを蹴破って、凰が突入してきた。
「どういうことよ! 説明しなさい!」
「そうだぞ一夏! 貴様まさか……!
「そうですわ!一夏さんご説明を!」
織斑の事が、好きな3人が織斑に詰め寄る、さながら浮気がばれた、夫婦の様に。
その後、色々織斑に起こった。
デュノアが、意味深発言をしたり。
ボーデヴィッヒにキスされて、嫁にする宣言されて、殺されかけたり。
その時の山田先生の辛そうな顔は、流石の俺でも同情してしまったのは、言うまでもない事だ。
何故か、今回の学校は、早く終わり午後から暇だったが、やる事が無かった俺は、屋上で風に当たっていた。
「天凪、何をしている」
「織斑先生ですか、何か用ですか?」
「用という程の物でもない、お前が白式に何をしたか、聞きに来ただけだ」
「企業秘密ですよ、どうせ無くなる能力ですから、其れより、VTシステムでしたっけ、アレが発動している時のアレって、織斑先生の専用機だったりします?」
「此処で、その事を言うな、まぁそうだな、“暮桜”って言ってな私が、優勝出来たのは、暮桜のおかげと言っても過言じゃ無い」
「会って見たかったですね、世界最強のIS、俺の刀神と同じ第一世代のIS」
「そう言えば、お前の専用機も第一世代だったな」
そう、俺の専用機である刀神は、ISとして完成を目的の第一世代である。
「私は、この後用事があるから戻るが、お前もこんな場所に居座るなよ」
「分かってます」
織斑先生は、そう言うと屋上の扉から出て行った。
「もう一回、試してみるか」
俺は、刀神の待機状態である、指輪を握りしめて、刀神に中に入っていく。
今度こそ、あの扉の向こうを見る。