暴露
「で?」
「いや、“で”って何だよ」
明後日に臨海学校を控えた俺は、水着を取りに来たと同時に、紫苑達と時間を潰そうと思った。
そして、全員が集まり、近場にあったファミレスで、集まって近況報告と、与太話をしようと思った。
全員が、注文を終えて料理が来るのを待っている間、好きな人がいる一歩とエイトを、問いただす事にする。
「一歩が、朝霧の事を好きなのは知っているから良いとして」
「ちょっと待って!何で、知ってんだよ!?」
「ちょっと黙っとけ一歩、其れで?エイト、お前の意中の人は、どんな奴なんだ?」
「な、何を言ってるんだよ」
慌てる一歩を黙らせて、再度エイトを問い詰めると、エイトにしては、珍しく分かりやすいぐらいに、視線を逸らした。
「心配するな、未だに好きな奴がいない紫苑と違って、お前は、好きな奴が居るんだ、恥ずかしがるよなよ」
「待てやゴラァ!何で俺だけ何だよ!」
「俺をお前と一緒にするな、俺は居るけど生きて無いだけだ」
「其処で、トラウマを出すんじゃねぇ!」
「其れより、何で僕が朝霧さんの事好きなのは知ってんだよ!」
ファミレスだから、ある程度声量は、抑えているが、ヒートアップする俺達は、闘争心がどんどん高ぶっていた。
「エイト、証拠は出てるんだ!吐け!そして、俺らに笑いながら協力させろ!」
「絶対やだね!リア充のお前が、そんな事を言うんじゃねぇ!」
「そうだ!外人か?外人なのか?外人何だよな!」
「何で、そうなんだよ!違うわ!九音さんだよ!って、やば!」
九音、其れは姉さんと仲の良い、ピアノアーティストの一人だ。
年は俺らより二つ上だが、しっかりとした性格で、俺も何度かお世話になった事がある。
墓穴を掘ったエイトに、俺達は、ニヤニヤと笑いながら、談笑を始めた、因みに九音とは、俺ら全員面識がある。
「夕紀、心優さんに頼んで、九音誘えないか?」
「都合があるから、そう簡単には無理だが、多分大丈夫だろ」
「プレゼントに良さそうなの探しとくよ」
「んじゃ、俺は会場の設営だな、任しとけ」
「やめろお前ら!墓穴を掘った俺が、バカだったが、其れまで、お前らに頼りたく無いわ!」
四人で、勝手に進む自分の事に、我慢ならなかった様子のエイトが、止めて自分の覚悟を示してきた。
「はぁ、分かったよ、今はこの話しは、やめるぞ料理が来たからな」
「了解」
俺が、話しをやめた辺りで、丁度頼んだ料理が、運ばれてきた。
その後は、エイトの事を揶揄ったり、一歩を勇気付けたりなど色々して、終わった。
そして、時間は流れ、臨海学校の日当日となった。