「うっ〜〜〜、はぁ、疲れたな」
本格的に夏休みに入った俺は、頼まれていた軍隊の格闘指導をこなしていき、先程帰って来たばっかりなのだ。
行った場所は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ロシアの4か国で、特にアメリカでは、新しい隊員が入隊した為、俺の言葉を聞かない奴が、数人居たが、見本として、戦車の砲撃を生身で、ぶった斬ったのを見て、驚き過ぎて、数分間口をあんぐり開けて、固まっていたのは、面白かった。
アメリカと言えば、ファイルスさんがいる場所で、指導している隊の隊長で、俺の愛弟子のアドルフに福音の事を聞くと、バラされる予定だったけど、天災さんが来て、預かると言って、持って行ったそうだ。
如何やら、ファイルスさんは、俺が渡したUSBを使った様だ。
明日には、ラボに行って見ようかな。
其処まで、考えたところで、俺の携帯に通話の着信が入った。
「ん?はいはい、もしもし何でございましょう?」
『お前のそのテンション、少し飽きたわ、其れより、中学の連中達で、バーベキューするけど、如何する?』
日高から、中学の連中達でするバーベキューに誘われた俺は、迷わず行くことを伝えた。
『来週の水曜日だからな、場所は俺らの何時ものキャンプ場で、肉とかはこっちで準備するから』
「了解、んじゃ其れまで、楽しみに待ってるよ」
『ああ、其れじゃあな』
日高との通話を切った俺は、明日、天災さんのラボに行く準備を少しずつ、しながら一日を終えた。
次の日の朝。
昨日の内に、天災さんに連絡を済ましてある為、今日の朝に、天災さんがいる場所の、座標が送られてきた。
別に来なくても、大体場所は、分かっていたので問題は無かったが、気にせずその座標を確認して、前にラボに行った時と同じ様に、重りを外して、海上を猛ダッシュする。
数分走っていると、周りに隠れている天災さんが来てラボを見つけた。
今回は、襲撃する訳では、無いから玄関の方に立つと、二、三秒して、扉が開いた。
「お久しぶりっす、天災さん」
「うんうん、其れで、今日はどんな用で来たのかな?」
研究室で、天災さんに会った俺は、一応挨拶をすると、天災さんは振り向いて、何故来たのか聞いてきた。
「福音に会いきましたよ、其れよりも俺の作戦通りに、福音を手に入れてくれて、ありがとうございます」
「まぁ、二次移行したISは、珍しいしね、興味はあったよ其れで今は、武装を取り外して、ちょっとだけ改良している所、福音に会うのは、後でも良いかな?」
「んじゃ、今は夜と会って来ますよ、あの時は、ちゃんとした話しを出来なかったですから」
「分かったよ〜」
天災さんに、予定を伝えた俺は、指から夜を外して、そのまま右手で、握り込む。
そして、淡い紫の光が漏れ出し、夜の中へと俺を連れていった。
「開いた扉は、閉じて無いな、閉じてたら如何しようかと思ってが、大丈夫そうだ」
扉の中に入ると、其処は前に来た時と同じ、御祓ヶ原のままだった。
分かっていた事だったが、草原には文の姿は、見えなかった。
夜の姿が、見えていなかったが、草原に寝転がった俺は、誰も居ない筈なのに、喋り出す。
「お前と、こうしてちゃんと喋ろうとしたのは、初めてだったか?」
「はい、貴方は会おうとは思っても、喋ろうとは、しなかったから」
「そうかよ」
俺の問いに、夜は忽然と現れ、簡単に答えてくれた。
何で、夜の待機状態が、指輪なのか其れは、俺と文との繋がりの硬さを表したくて、そうしたのだ。
夜は、いつの間にか、俺の横に座っており、俺じゃなくて何処かを見ていたが、何も言ってこなかった。
静寂でも、心地よい風が、吹く中で俺と夜は、静かにただ風に吹かれていた。
「ふぅ、天災さん、もう大丈夫ですか?」
「うん、良いよ!一応、潜りすぎてたら、呼ぶからね?」
「分かってます」
夜との話しを終えた俺は、現実世界に戻って、天災さんに福音は、大丈夫なのか聞いてみる。
了承が出たので、研究室に佇む福音に触れる。
そして、淡い光が俺を包み込んだ。
「扉は無し、でも光があるな彼処に行けば良いのか?」
福音の中は、夜の様に、でかい扉はなく、銀色の空間に何処からか光が強い場所が、合った。
其処を通り抜けて、目の前には、驚きの光景が入り込んで来た。
「星空の湖か?こりゃまた、面白い世界だなぁ」
「ねぇ……貴方は?」
「ん?」
目の前の光景に、息を飲んでいると、後ろから声が聞こえ、振り向いてみると、其処には銀色のドレスを来た少女が立っていた。
「初めましてだな、福音?」
「そう、ありがとうって言っておく、ナタルとの繋がりは、消したくなかったから」
ナタルと言われ、誰かと思ったが、ファイルスさんの名前を組みかえれば、ナタルになったので、気にしない事にした。
「そうだ、ファイルスさんに何か、伝えたかったら、俺に言えよ、ちゃんと伝えてやるからさ」
「ありがとう、じゃあ“ナタルと一緒に居れたあの時間、とっても楽しかったよ!”って言ってくれる、ナタルには、何も言えなかったの」
「普通は、其れが当たり前さ、分かった、其れよりも楽しかったぜ?」
「何で、疑問系なのかしら?まぁでも、楽しかったわ、また機会が有ったら、また会いましょ?次は、面白いを事を聞かせてね?」
「はっ、親友との馬鹿話をしてやるよ」
其処まで、行った所で、俺は現実世界に精神を戻していった。
夏休みは、まだまだ始まったばっかだしな。