「う、んんぅ……」
息苦しい。
部屋で、寝ていたら、息苦しさで眼が覚めてしまった。
だが、眼を開けても目の前は、真っ暗で、電気を消して居るからと言って、此処まで暗い筈がない、そして、何故か俺以外の寝息も聞こえてくる。
まさかと思い、何とか顔を上に向けて見ると、其処には、俺の頭を自分の豊かな双丘に、押し付けて穏やかな寝息を立てて寝ている、姉さんが居た。
如何して、こうなった!?
もう一度言おう、如何して、こうなった!?確かに姉さんは、自分が納得がいか無いことが起きたら、俺の意思を無視して、こんな風に抱きつく時は、前にも何度かあった。
だが、今回は、何も無かった筈だ!あの二人との会話も、其処まで問題が、あった訳では無かった。
そして、もう一度言おう、如何して、こうなった!?
そして、やっとこさ姉さんの
別に、残念だなんて思ってい無い!絶対に!
いや、こう言う時は落ち着くのだ天凪夕紀。姉さんの唐突の行動なんて、何時もの事だ。まだ慌てる段階じゃ無い。
………俺は、朝から何をやっているんだ。
「あ?渋滞だから、送って?」
朝の出来事の後、姉さんは早急に準備を済まして、リハーサルなどの現場練習をする為に、朝食を食べた後素早く出掛けて行った。
そして、一、二時間経った後姉さんから俺に、現場まで送ってくれとの電話がかかって来た。
姉さんの身勝手さに、ため息を吐きながらも、ガレージに向かって、愛車にまたがる。
豪快なエンジン音で、姉さんが指定した場所に、最短距離でかつ安全に、走行して行く。
俺のバイクは、オフロードタイプだが、改造しているので、街中では、割と目立つ方だ。
其れに、姉さんは基本外に出ても変装なんて面倒な事をし無いから、余計目立つ。はぁ、有名な人物の家族ってのは、楽じゃないぜ。
指定された場所で、姉さんを見つけた俺は、その眼の前に、態とカッコよく止めた。
「時間ぴったり、にしてもカッコつけ過ぎじゃ無い?」
「こう言うのは、ノリだよノリ。さっさと乗ってよ姉さん。安全は保障するけど、荒いから」
「何時もの事でしょ?分かっているわよ」
俺の姉さん発言に、騒がしくなった街中を無視して、俺の後ろに姉さんが、乗ったのを確認した俺は、フルスロットルで、バイクを飛ばし、“本気の力で地面を蹴りつけ”て“バイクごと大ジャンプ”をした。
“風が、風が俺を呼んでいる!”
何て、心の中で言いながら自然のオフロード運転手もびっくりな程の、荒々しく街中を縦横無尽に走り回る。
誤字では無い、実際に飛んだりしているのだから。
後ろに乗って居た姉さんは、意外や意外にも楽しんでいた様子で、元気良く笑っていた。
その後、現場練習では、あのジェットコースターにも、勝るとも劣らないスピードの中に居たとは、思え無い程笑っていた。
この人は、本当に。
俺の大切で、素晴らしい程に憧れる愚姉だよ、全く。