ISは世界最強、今の兵器は兎も角、生身の人間が、相手に出来る筈が無い。
其れは、誰もが思っていた事だ、だが私の眼前で、行われていた、戦闘は思いもよらない事の連続だった。
だが、そんなIS一機を相手に、二人目の男性操縦者の天凪夕紀君は、圧倒的なまでの実力を発揮し、私は驚く事しか出来なかった。
「どんなに強くても、先輩として、負けてられないわね」
自分を鼓舞し、気を引き締めて、外から侵入してきた亡霊機業を相手にする為に、一夏君達が、戦っている場所に向かう事にする。
認めたくないけど、確かに私じゃ、彼を相手に戦う事すら、無理みたいだし。
「でも、いつか認めさせてやるわ!」
今は、眼の前の目的に集中しながらも、此れからの目的を決めた私は、この学園の生徒会長として、亡霊機業から
彼に、認めさせるのは、その後からでも遅くはないだろうと考えながら。
「何だ、あのIS?まぁ良いや、情報プリーズ、夜」
飛び降りた俺は、良さそうな場所を見つけると、外からの侵入者の情報を得る為に、夜に聞く。
ーー機体名『サイレント・ゼフィルス』
イギリスのBT兵器搭載ISの二号機、ブルー・ティアーズの姉妹機だが、亡霊機業に略奪された。
基本武装
ナイフ:
ビット・6基搭載
スター・ブレイカー:銃剣型の武器
エネルギー・アンブレラ:自爆機能付き、シールドビット
姉妹機って事は、第3世代機だろうな、だからアラクネと違って、武装名までわかるのか、まぁ良いや、ぶっ飛ばす事自体は、変わらない訳だし。
対策などを考え終えた俺は、脚の重りも外し、臨海学校ぶりに全ての重りを外す。
最近になって気付いたが、全て外せば、IS二機まで相手に出来る様になっていた。
流石に、此れには驚いたが、今は其れが楽になってくる。
「んじゃ、ちゃっちゃとやって、ちゃっちゃと終わらしますか」
愛刀を二本握りしめた俺は、テロリスト達を相手にしている織斑達の所に、駆け抜ける。
そして、サイレント・ゼフィルスが、白式に剣を振り下ろそうとしたタイミングで、思い切り槍を投擲する。
「ガッ!何が起きた!」
「今だ!食らえぇぇ!」
「しまっ!くっ!」
俺が、投擲した槍は見事にサイレント・ゼフィルスに直撃し、サイレント・ゼフィルスの動きが一瞬止まったが白式に乗る織斑には、其れで十分だった。
零落白夜を使い、サイレント・ゼフィルスに一撃を与えて、その場から一時離れたのだ。
如何やら、織斑も此れまでの間で、力を付けた様だけど、まだまだだな、と思いながら跳躍し、サイレント・ゼフィルスに踵落としで、地面に叩き落とす。
「やっぱり、夕紀だったかありがと助かった」
「礼を言う前に、とっとと此奴らぶっ飛ばすぞ」
「ああ!」
織斑は、そう言うとブレードを構えて、またサイレント・ゼフィルスに突っ込んでいった。
前言撤回、やっぱりこいつは馬鹿だ、織斑の行動に内心かなり呆れているとサイレント・ゼフィルスに捕まり、またもやピンチに陥る。
此処まで、馬鹿過ぎると助ける気にもならんが、織斑先生が怒りそうなため助けざるを得ない。
「オラァッ!!」
「くっ!邪魔を………するなぁ!!」
「テメェらも、こっちの邪魔をするんじゃねぇ!」
織斑の白式よりも早くに近づいた俺は、刀を振り下ろすがブレードで、止められてしまう。
まぁ、本気で振り下ろしていないから、止められるのは分かっていたが此れは、流石にキツいな。
そう思った直後、織斑が攻撃してくるのが見えた。良し彼奴を利用して………
「そーらぁ!」
「なっ!?」
ぶつかっているブレードをずらして、力が入っていたサイレント・ゼフィルスが此方に近づいた瞬間に、身体を捻り回し蹴りを与える。
前に少し進んでいたサイレント・ゼフィルスは、そのまま俺の後ろにいた織斑の所まで飛ばされた。
吹っ飛ばした後、俺は一時地上におりもう一度、ジャンプしてサイレント・ゼフィルスと白式が戦っている場所に割り込んで、攻撃を敵に与える。
「グゥッ!貴様ぁ!邪魔をするなぁー!!」
「敵の言うことを聞く敵が、何処に居やがる!」
「くっ!だったらお前から殺してやる!」
「殺せるもんなら殺してみせろや!返り討ちにしてやんよ!」
今までの俺の行動が、気に食わなかったであろう女は、サイレント・ゼフィルスをビットを再展開し攻撃をして来たが、展開されたビットを斬撃を飛ばし撃ち落とす。
「なにっ!?」
「近距離だけだと思う事無かれ!斬撃ぐらい飛ばそうと思えば、誰でもできる!」
その事に驚きを隠せない女は、驚愕の表情のまま固まっただが、その固まったのも一瞬だった。
だけど、俺からすればその一瞬でやれる事は多い。
「無双剣!」
直様近づいて、無双剣でシールドを削っていく斬撃と剣技の嵐の中、抜け出すのは日高や織斑先生クラスになっても至難の技。
そんな攻撃を人の域を抜けてい無い女が、避けれる筈がなく、なす術なく全ての剣技を浴び地上に落下していった。
俺と織斑が、着地した瞬間ガタガタと機械の足音が聞こえて来た。
其処には、無人のままのアラクネが此方に向かって、いるところだった。俺は織斑を遠くに蹴飛ばしアラクネを空中に蹴り上げた瞬間。
ドオッーン!!!
アラクネの機体が、爆発した危なかった。ちょっとだけ焦ったが何とかなったな。
テロリスト達は、俺がその爆発に気をとられている間に逃げた様で、其処には誰も居なかった。
事後処理は、学園に任して俺はさっさと、どっかに行こうかね。姉さんの公演はやるか分からないから、行く意味は無いし、まぁ何とかなるか。
こうして、テロリストの襲撃は俺の勝利で、幕を閉じた。