遊戯王 パラレルスペクトル   作:レルクス

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第十八話

 さて、まあいろいろあって、本部も見つかり、デッキも改良することもできた。

 拠点制圧作戦が開始される。

 

 メンバー。

 まず、俺達『ボーダー』側。

 

 宮襟遊世  『聖堂軍』

 札場八雲  『AC(アクセスコード)

 戦崎鉄也  『殲滅戦車』

 木ノ原氷菓 『隕石獣(メテオビースト)

 本城未来  『神速竜(ソニックドラゴン)

 宮襟早苗  『輪廻魔術師(サンサーラウィザード)

 

 なお、八雲の部下である黒川良介も来るには来るが、運転手兼撤退通路確保らしい。

 まあ、必要ではあるな。

 ただ、必要ではあるが、仮に失敗して撤退した場合、不法侵入をしたのがこちらなのだという証拠を完璧に渡すことになるので、撤退は本当に最終手段だと八雲は考えているらしい。

 次、『リベレーター』側。

 

 ガイゼ  『魔聖堂軍』

 ガイ   『ブラッディモノリス』

 フーバー 『ブラッディモノリス』

 オーゼル 『ブラッディモノリス』

 アグナ  『ブラッディモノリス』

 

 手抜きではない。チームモノリスから派遣された四人を連れていくため、こうなっているのだ。

 足手まといにならなければ、お互いに問題ないしな。

 

「具体的な攻略ルートはどうなっているんだ?」

 

 鉄也が聞いた。

 それに答えたのはガイだった。

 

「何を言っているんだ。これだけの人数がいるんだから、全員で正面から攻め込めばいいだろう」

「……………………」

 

 ボーダー側+ガイゼは絶句した。

 これは攻めきれないのも当然だ。

 平成と言う時代に、敵が籠城作戦しているのに正面から行くバカがどこにいる。

 遊世は八雲を見た。

 

「……ここは僕たちもそれに混ざる方がいいだろう。デッキの強化も出来た。最悪、中でいろいろ指示を出す。それに……作戦。覚えてくれるか心配だ」

 

 さすがの八雲も、ここまで協力するチームに脳筋が集まっているとは思っていなかったようだ。

 

「決まったな。くれぐれも、我々の邪魔をするなよ」

 

 ……不安。

 まあ、結局はデュエルで勝てばいいだけの話だ。どれだけ囲まれたとしても、負けなければ問題ない。

 

「では、行くぞ!」

 

 バスに乗って出発。

 ビルに数分で到着する。

 ……門番(?)が一人いるけど。

 

「まずはアイツからだな……」

「とにかく全員降りるぞ。黒川はここで待っていろ」

「分かりました」

「お、おい待て!貴様が勝手に仕切るんじゃない!」

 

 八雲は聞く耳を持たなかった。

 いいなぁ。その感情俺も欲しい。

 まあ冗談はいいとして、バスから降りた。

 

『俺が行こうか?』

(ドレイクか。勝算はあるのか?)

『いくらなんでも、門番ごと気に負けはしない。それに、八雲も、俺の実力を測りかねているところがあるようだしな。どんな評価を下されるのかは知らないが、本番でやっておくのもいいと思っただけだ』

(まあ、まだ門に入ったわけでもないしな)

 

 一応そうさせてみよう。

 

「八雲。ドレイクに行かせてみるか?」

「僕は構わない」

 

 まだ入ったわけではないので、勝つことが出来れば誰でもいいようだ。

 リベレーターたちを見る。

 

「うむ、負けなければ問題はないだろう」

 

 と言うことらしい。

 

『言ってくれるな。じゃあ、ちょっと行ってくる』

 

 ドレイクがダークマターのカードから出てきた。

 ……ん?カードそのものは俺が持っていてもいいのか?

 

「一応持っててくれ」

 

 ドレイクはそう言うと走って行った。

 そして、門番の前に来て、デュエルディスクを構える。

 

「ほう、もうばれていたということか」

「そう言うことだ。行くぜ!」

「「デュエル!」」

 

 ドレイク LP4000

 木戸   LP4000

 

「俺の先攻」

 

 む、敵からか。

 

「俺は、手札からカードを二枚捨てることで、デッキから『フェイルコア』を特殊召喚!」

「デッキから直接発動かよ!」

 

 フェイルコア ATK0

 

「さらに、手札から『デリルフーモ』を召喚する」

 

 デリルフーモ ATK1000 ☆3

 

 ちなみに言えば、初登場モンスターではない。

 

「フェイルコアの効果により、デッキから『PO ダークマター』を除外し、このモンスターを含めた、素材となるモンスターを除外することで、スペクトル召喚を行うことが出来る」

「まあ、そんなことだろうとは思ってたぜ……」

「スペクトル召喚!レベル6、『ダークフェイル』!」

 

 ダークフェイル ATK2300 ☆6

 

「さらに、手札から魔法カード『プリズムバックアップ』を発動。このターン中、自分フィールド上に一度も出ていない、除外されているPOを、手札に加えることが出来る。無論。『PO ダークマター』だ。そして発動。ダークフェイルとダークマターを除外し、スリットチェンジ。スペクトル召喚!レベル7『ダークケルベロス』!」

 

 ダークケルベロス ATK2000 ☆7

 

 攻撃力が低くなった。

 

「ふふふ、ダークフェイルは攻撃した時に、相手の攻撃力の半分を自らの攻撃力に加算する効果があったが、ダークケルベロスは、それを、相手モンスターが攻撃してきたときでも発動できる」

「はっ!?」

「(まあ、自分から攻撃した時、守備表示になってしまうがな。守備力1500で)」

「?」

 

 今初めて公開された効果だ。

 じ……地味に強い。バトルの時だけ、『邪神ドレッドノート』の効果を相手にしているのと同じだ。ダークケルベロス。大概のモンスターには、ダメージは低くなってもまず負けない。相打ちを含めると、4000まで消し飛ばせる。怒らせない限り、オベリスクも相打ちだ。

 

「ターンを終了しよう」

「俺のターン。ドロー!俺は手札から、『角柱天使(プリズムエンジェル)ガレオン』を召喚!」

 

 底辺が多角形の円柱を模したものを装備した天使が出現する。 

 

 角柱天使ガレオン ATK1500 ☆4

 

「あのモンスターは……」

「効果は僕もよく知らないが、ネーム的に言えば、本人が『PO(プリズムオブジェクト)』であることを考えれば、ある意味納得もできるな」

「ていうか……使う種族。バラバラだよな。俺ら」

 

 確かに。

 

「俺(遊世)が戦士族で、ACって種族なんだ?」

「雷族だ」

「そうか。で、氷菓が岩石族。鉄也は機械族。未来がドラゴン族。早苗が魔法使い族。で、ドレイクは天使族」

「バラバラだな……」

 

 まあいい。デュエルを見よう。

 

「ガレオンの効果。このモンスターが召喚に成功した時、手札から『角柱天使』モンスター一体を特殊召喚できる。手札から『角柱天使コーリング』を特殊召喚する!」

 

 角柱天使コーリング ATK1300 ☆4

 

「更に、手札から『PO ロストミラー』を発動。ロストミラーは、一ターンに一度、デッキトップを一枚めくり、そのカードが『角柱天使』モンスターだった場合、守備表示で特殊召喚できる。違っていれば、デッキの一番下だ。カードは……『角柱天使レインス』だ。よって、守備表示で特殊召喚!」

 

 角柱天使レインス DFE400 ☆4

 

「俺は、ロストミラーと、ガレオン、コーリングを除外して、スリットチェンジ!分散されし光よ、赤き光に力を宿し、剣を構える天使となれ!スペクトル召喚!レベル6『角柱天使レッドフェンサー』!」

 

 角柱天使(プリズムエンジェル)レッドフェンサー ATK2400 ☆6

 

「ステータスは普通だな」

「ああ、確かに。というか、剣を構えても天使であることはやめないんだな」

 

 まあ、そんなものだろう。レベル6で2400だ。種族も、変わらないからと言ってどうと言うことはない。

 

「さらに、スペクトル召喚の素材として除外されたガレオンとコーリングの効果。このモンスターが、『角柱天使』スペクトルモンスターの素材となった場合、自分フィールド上に、永続魔法、『PO』カード扱いで、表側表示でおくことが出来る」

 

 ガレオンとコーリングがプリズムオブジェクトとなってフィールドに出現する。

 

「何だと!?」

 

 気持ちは分かる。

 

「さらに、自分フィールド上に『角柱天使』スペクトルモンスターが存在することで、手札から『角柱天使オラクス』を特殊召喚!」

 

 角柱天使オラクス ATK1300 ☆3

 

「そして、PO扱いのガレオンと、レインス、オラクスをゲームから除外して、スリットチェンジ!、分散されし光よ、青き光に力を宿し、弓を構える天使となれ!スペクトル召喚!レベル6『角柱天使ブルーアーチャー』!」

 

 角柱天使ブルーアーチャー ATK2400 ☆6

 

「……ん?モンスターをPOにしないのか?」

 

 鉄也が呟く。

 

「いや、各ターン一回目の、角柱天使スペクトルモンスターを出した時の素材しか、この効果は使えないんだよ」

 

 まあそう言ったものだろう。

 

「だが、まだ行くぜ。ブルーアーチャーの効果発動。このモンスターのスペクトル召喚に成功した時、自分フィールド上に他の『角柱天使』スペクトルモンスターが存在する場合、自分のデッキから、レベル4以下の『角柱天使』モンスターを特殊召喚できる。俺は、二体目の『角柱天使ガレオン』を特殊召喚!」

 

 角柱天使ガレオン ATK1500 ☆4

 

「そして、レッドフェンサーの効果。一ターンに一度、スペクトル召喚の素材となって除外されたモンスター一体を、手札に加えることが出来る。俺は『角柱天使オラクス』を手札に加える。除外ゾーンから戻ってきたオラクスのモンスター効果による召喚に、回数制限はない。よって特殊召喚!」

 

 角柱天使オラクス ATK1300 ☆3

 

「行くぜ!俺は、PO扱いのコーリングと、ガレオン、オラクスを除外して、スリットチェンジ!分散されし光よ、白き光に力を宿し、槍を構える天使となれ!スペクトル召喚!レベル6『角柱天使ホワイトランサー』!」

 

 角柱天使ホワイトランサー ATK2400 ☆6

 

「一ターン中に、スペクトル召喚を三回だと!」

「ホワイトランサーの効果を発動!一ターンに一度、自分フィールド上の『角柱天使』スペクトルモンスター二体をリリースして、そのモンスターの、もともとの攻撃力分、このモンスターの攻撃力をアップする」

「何!?」

 

 角柱天使ホワイトランサー ATK2400→7400

 

「だが、まだ私のライフは残る」

 

 確かに、攻撃力が7400と言うことは、ダークケルベロスが上昇させることが出来る攻撃力は3700だ。ダークケルベロスの攻撃力は5700となり、1700ポイントしか削れない。

 ……戦闘においてはかなり鬼畜だな。あの三つ首狼。

 

「そんなへぼするかよ。俺は手札から魔法カード『プリズムエフェクト』を発動!自分フィールド上に、角柱天使モンスター一体しか存在しない場合に発動できる。このターン。相手はバトルフェイズ中に、モンスターの効果を発動出来ない!」

「何!?」

「行け!ホワイトランサー。『トライアングルジャベリン』!」

 

 ホワイトランサーが槍を投げつけて、ケルベロスを貫通した。

 ……ランサーって、投げるっけ?

 そんな疑問はあったものの、とにかく……

 

 木戸 LP4000→0

 

 門番のライフは0になった。

 

「俺の勝ちだ!」

 

 さて、ここから本格的に攻略開始だ。

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