遊戯王 パラレルスペクトル   作:レルクス

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第二十三話

「先攻は私からだ。まず私は魔法カード『撤退命令』を発動する」

 

 デュエルはゼハードのターンから始まった。

 

「このターン。デッキから二枚以上のカードを同時に手札に加えた時、そのうち一枚をデッキに戻すことが出来る。ただし、この効果を使うたびに、500ポイントのライフをはらう必要があるがな」

 

 一体なぜ……。

 

「そして、エクストラデッキから『イデアの工作員』の効果を発動する。手札一枚と、エクストラデッキのこのカードを墓地に送ることで、デッキから『PO ダークマター』と『ダークオーブイデア』を手札に加える。そして、ライフを500はらうことで、『ダークオーブイデア』をデッキに戻す」

 

 何故ダークオーブイデアを……。

 

 ゼハード LP12000→11500

 

「そして、二枚目の『イデアの工作員』の効果を発動」

 

 何!?

 

「一ターンに一度の制限はないのか……」

「それにも理由はある。確かに、ダークマターシリーズを扱う上では、手札がどんなに悪いものであったとしても、『ダークマテリアル』を呼び出し、手札がそろっていれば、それだけで進化モンスターを呼び出すことが可能となる強力なカードだ。だが、デッキには『ダークオーブイデア』は一枚しか入れることが出来ないのだ」

「制限カード……」

「制限ではない。効果外テキストだ」

 

 デッキの投入最大枚数を決定する効果外テキストだと……。

 

「それによって、工作員の効果を使うためには、こうしてデッキに戻す必要があるのだ。500ポイントのライフをはらい、デッキに戻し、さらに、三枚目の『イデアの工作員』の効果も使用する」

 

 ゼハード LP11500→11000

 

 手札が六枚。そのうち三枚が『PO ダークマター』で、一枚が『ダークオーブイデア』だ。

 わからないカードは二枚だけ。

 

「私は『ダークオーブイデア』を発動し、『激震共鳴』を発動。効果は知っているな。手札の『PO ダークマター』とエクストラデッキの『ダークマテリアル』を除外することで、それらを素材としたモンスター一体をスペクトル召喚する。深淵の闇を司る有罪の竜。今ここに具現し、理不尽の怨念を叩きつけろ。スペクトル召喚!レベル10。『ダークオリジン』!」

 

 ダークオリジン ATK3500 ☆10

 

「一つ。気になることがある」

「なんだ?八雲」

「ゼハードのエクストラデッキだ」

「……そうか、枚数制限」

 

 エクストラデッキの枚数制限は15枚。これはイデアでも変更はできないはずだ。

 

「さっき、イデアの工作員を三枚使ったから、残りは12枚。そして、『ダークマテリアル』がいたから、残りは11枚。そして、あのようすなら、エクスデスモンスターも入っているだろう。となると、五種類が二枚セットなのだから、それだけで、10枚ある。残り一枚。そして、大量のエクスデスモンスターを扱うためには、『アークマテリアル』が必須になる」

 

 遊世たちは見ていないが、アークマテリアルの効果は通信ですでに知っている。

 

「となると……エクスデスモンスターだけでアイツは戦うということか?」

「分からない。メインデッキの方に切り札が入っている可能性も否定できないからな」

 

 確かに。

 というか、八雲、よくそこまで考えることが出来たな。

 

「ふふ、なかなか勘がいいな。私はうれしいぞ。ここまで倒しがいがあるもの達は、なかなかいない。デュエルを続行。私は手札から魔法カード『闇次元の宝札』を発動しよう。ダークマテリアルを素材としてスペクトル召喚されたモンスターがフィールドにいる時、カードを二枚ドローする。ふふ、カードを三枚伏せ、魔法カード『天秤契約』を発動。貴様たちの手札の枚数と同じにする。とは言え、全員同じだからな。選ぶ必要もない。五枚ドローだ」

 

 伏せた三枚の内、二枚は『PO ダークマター』だろう。残ったカードは分からないが。

 そして、不明のカードが五枚になった。これはまずいかもしれない。

 

「そして、貴様たちは、デッキからカードを一枚、手札に加えることが出来る」

 

 全員か。

 遊世たちはサーチした。

 

「そして、永続魔法『PO ダークマターモーメント』を発動。『ダークオーブイデア』が存在するときのみ発動することが可能。このカードを使う場合、自分のフィールドとエクストラデッキのモンスターを一体ずつ、スペクトル召喚の素材にすることが出来る」

 

 何!?

 

「ダークマターモーメント、ダークオリジン、そして、エクストラデッキの『アークマテリアル』を除外して、スリットチェンジ、深淵から天蓋までの起源を司る竜よ。その目を開き、拒絶者の手にわたりて世界の変えろ。スペクトル召喚!現れよ。レベル12『ダークオリジン・エクスデス』!」

 

 ダークオリジン・エクスデス ATK4000 ☆12

 

「く……」

「当然、まだ終わりではない。魔法カード『エクスデスエリア』を発動。自分フィールド上に、レベル12のエクスデスと名の付くモンスターが存在するときに発動可能。『ダークオーブイデア』を除外し、エクストラデッキから、レベル10のモンスター一体を墓地に送る。『ダークコーラス』を墓地に送る。そして、魔法カード『バックモニュメント』を発動。ダークオーブイデアが除外されたターン。自分の除外されているモンスター一体を墓地に戻す。アークマテリアルを墓地に送る」

 

 これは……。

 

「手札から永続魔法『PO ダークマター・アーク』を発動!ダークオーブイデアが除外されているとき、墓地のモンスターを素材にできる。ダークマター・アーク、ダークコーラス、アークマテリアルを除外して、スリットチェンジ!神秘を崩す合掌よ。才能を潰せ、魔法を砕け、歌え、唄え、その歌、破滅の星の竜とならん。スペクトル召喚!現れよ。レベル12『ダークコーラス・エクスデス』!」

 

 ダークコーラス・エクスデス ATK4000 ☆12

 

「ダークコーラス・エクスデスの効果発動。一ターンに一度、除外されている魔法カードを二枚まで手札に加えることが出来る。『ダークオーブイデア』『PO ダークマター』を手札に加える。そして、私は伏せていた『死の越えし者の宝札』を発動。自分フィールド上の、『エクスデス』モンスター一体につき、カードを二枚ドローする」

 

 手札の枚数は……7枚。

 

「ふふふ、私は伏せていた『PO ダークマター』二枚と、手札の『PO ダークマター』を発動する。そして、『PO ダークマター』三枚を墓地に送り、『PO ダークマターエイジ』を発動する」

「な……何だそのカードは……」

 

 ダークマター三枚を墓地に送って発動か……。

 

「ダークマターエイジの効果。一ターンに一度、自分フィールド上の『エクスデス』モンスター一体につき、エクストラデッキから、『ダークマテリアル』を素材とするモンスターを、効果を無効にして特殊召喚する。現れろ。『ダークニヒリティ』『ダークバインド』」

 

 ダークニヒリティ ATK3500 ☆10

 ダークバインド  ATK3500 ☆10

 

「こんなことが……」

「ふふ、手札から『ダークオーブイデア』を再び発動する。さらに、手札から『エクスデスダウン』を発動。自分フィールド上に『ダークオーブイデア』『PO ダークマターモーメント』が存在するとき発動可能だ。自分フィールド上のダークマテリアル進化モンスターを二体まで除外し、それぞれの『エクスデス』モンスターをスペクトル召喚する」

「てことは……」

「ダークニヒリティと、ダークバインドを除外する。虚無にいきる竜よ。世界の失意の方舟となり、薄れゆく我らの大いなる絶望を導け!スペクトル召喚!来い、レベル12『ダークニヒリティ・エクスデス』!」

 

 ダークニヒリティ・エクスデス ATK4000 ☆12

 

「すべてを拘束する悪意の鎖よ、今ここに開放し、その力ですべてを鎮めよ。スペクトル召喚!現れろ『ダークバインド・エクスデス』!」

 

 ダークバインド・エクスデス ATK4000 ☆12

 

「まさか……」

「ダークマターエイジの効果。一ターンに一度、除外されている『アークマテリアル』をエクストラデッキに戻すことが出来る。そして、手札一枚をコストに、魔法カード『エクスデスシンフォニー』を発動。自分フィールド上に『PO ダークマターエイジ』が存在し、エクスデスモンスターが三体以上存在するとき、発動することが出来る。自分のエクストラデッキのモンスターを素材にして、スペクトル召喚ができる」

 

 嘘だろ……。

 

「ダークエンペラー、アークマテリアルを除外して、スリットチェンジ、絶望の果てに死を得た皇帝よ、冥界の天蓋を貫き、新たなる王として再誕せよ、スペクトル召喚!現れろ。レベル12『ダークエンペラー・エクスデス』!」

 

 ダークエンペラー・エクスデス ATK4500 ☆12

 

「これで手札は一枚……だがみせてやろう。魔法カード『ダークマターポイント』だ。自分フィールドにエクスデスモンスターしか存在しない時、墓地の魔法カードを一枚、発動することが出来る」

「墓地の魔法カード……まさか」

「そう、『死を越えし者の宝札』を使う。私の場に『エクスデス』モンスターは五体。よって、10枚のカードをドローする。カードを四枚セットし、ターンエンドだ」

 

 三人は愕然としていた。

 確かに、次のターンから攻撃はできる。

 場にはエクスデスモンスターが五体。

 伏せカードは4枚。

 手札は6枚。

 デュエルディスクを見れば、ゼハーダの次のターンは遊世だ。そして、八雲、ガイゼと続いていく。

 

「ふふふ、安心しろ。『PO ダークマターエイジ』が存在するとき、私は相手ターン中、伏せているカードを発動することはできない。まあ、相手は一ターンに一度しか、魔法を使えないがな」

 

 妙なデメリットだ。あと変なロックだな。

 

----------------------------------

「な、なんだよ。あのフィールド」

 

 鉄也は震えていた。

 

「ど、どうすればいいのよ。あんなの。勝てる訳ない」

「……」

 

 氷菓も驚愕し、未来は震えている。

 

「お兄様……」

 

 早苗も、言葉が見つからない。

 

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 ここまでの状況を見れば、普通なら絶望もする。してもおかしくはないのだ。

 しかし……。

 

 

「俺のターン。ドロー!」

 

 遊世は、カードをドローした。

 まず整理しよう。

 

 ダークオリジン・エクスデスは、エクストラデッキからのモンスターの特殊召喚を無効にする。相手モンスターとバトルする場合、その相手モンスターは、ゼハードのフィールドの一番攻撃力の低いモンスターと同じになる。ただし、この効果は、ゼハードのフィールド上に、元々の攻撃力よりも高い数値を持つモンスターがいる時には発動出来ない。

 

 ダークコーラス・エクスデスは、魔法カードが墓地にある時、モンスター効果を使えなくなる。このモンスターと戦闘を行う相手モンスターは全て、元々の攻撃力に戻る。

 

 ダークニヒリティ・エクスデスは、戦闘では破壊されず、このモンスターに発生するダメージは、相手が受ける。相手モンスターからの攻撃で相手にダメージを与えたとき、相手の特殊召喚されたモンスター全ての攻撃力を、このモンスターに加える。

 

 ダークバインド・エクスデスは、相手が効果を発動するたびに、相手はカードをドローする。そのカードの種類を宣言し、あっていれば、その効果は無効となる。相手がドローフェイズでドローするたびに、そのカードの種類を宣言する。当たっていれば、相手はこのターン。その種類のカードをプレイできない。外れていれば、このターン。ダークバインド・エクスデスの効果は無効となる。

 

 ダークエンペラー・エクスデスは、一ターンに一度、相手の場のカード全てを破壊。戦闘を行うとき、攻撃宣言時、相手はカード効果を発動出来ない。

 

 と言ったものになる。

 相手ターンのメインフェイズ中に発動するのは、オリジンのエクストラ特殊召喚に無効化。コーラスの魔法墓地でモンスター効果無効化。ダークバインドの宣言無効。

 

「ダークバインド・エクスデスの効果だ。そうだな……モンスターカードを選択しよう」

「『聖堂剣ホライゾン』だ。はずれだな」

「く……はずれたか」

 

 遊世は笑った。

 

「手札の三枚の聖堂剣『聖堂剣ホライゾン』『聖堂剣ツナミ』『聖堂剣サフィクル』をコストにして、魔法カード『レジェンダリィカセドラルゾーン』を発動する。このカードを使ってモンスターを特殊召喚した時、このターン中、他の方法ではモンスターを一回しか特殊召喚できなくなる」

「モンスターを特殊召喚するカードか」

 

 間違いではないな。

 

「出来る可能性があるカードだ。効果発動。デッキトップを五枚確認し、その中から、シンクロモンスター一体とスペクトルモンスター一体を特殊召喚できる素材がそろっていた時、シンクロ素材を墓地に送り、スペクトル素材を除外することで、それぞれの召喚を行うことが出来る。さあ、行くぞ!」

 

 捲ったカード。

 

『聖堂軍ピリオネ』

『聖堂軍ノイユ』

『カセドラリア』

『カセドラルゴ』

『聖堂軍ワイズ』

 

「行くぞ。俺はレベル4の聖堂軍ピリオネに、レベル3の聖堂軍ノイユをチューニング。神速に至る竜たちの定めよ。その膂力を持って全てを砕け。シンクロ召喚!レベル7。『神速竜ライトレイ』!」

 

 神速竜ライトレイ ATK2700 ☆7

 

「カセドラリアとカセドラルゴを除外して、スリットチェンジ!大空を駆ける神速の軌跡よ、その力、我が手に宿れ!スペクトル召喚!レベル3。スペクトルチューナー。『神速竜キリカゼ』!」

 

 神速竜キリカゼ ATK1200 ☆3(チューナー)

 

「バカな……ダークオリジン・エクスデスの効果を……」

「『レジェンダリィカセドラルゾーン』の効果による特殊召喚を無効にすることも、破壊することはできない。そして、このカードの効果によってモンスターの特殊召喚に成功した場合、このターン。エクストラデッキから特殊召喚されるカードには同じ耐性が付くのさ」

「そんな馬鹿な……」

 

 さて、やるか。

 

「残ったワイズはデッキの一番下に。あと一回だけ、俺はこのターン特殊召喚できる。レベル7、神速竜シンクロモンスター『神速竜ライトレイ』に、レベル3、スペクトルチューナー『神速竜キリカゼ』をバーストチューニング!全てを貫く光の化身よ、虹を蓄えし翼はためかせ、大空に奇跡を描く竜となれ!プリズムシンクロ!レベル10。プリズムシンクロモンスター『神速竜ライトレイΩ(オメガ)』!」

 

 神速竜ライトレイΩ ATK3300 ☆10

 

「ライトレイΩの効果を発動。このモンスターのシンクロ召喚に成功したとき、自分の墓地のカードを全て除外することで、相手の魔法、罠を、全て破壊することが出来る。この効果は無効に出来ない。墓地に魔法カードがあるが、もともとライトレイΩの効果は無効にならないからな。効果を発動できる」

「しまった……」

 

 伏せカードはすべて破壊された。

 しかし……。

 

「『PO ダークマターエイジ』は……破壊耐性があるのか」

「そうだ。相手のカードの効果を受けない」

 

 まさかの相手専門の完全耐性だった。

 

「だが、この時破壊したカード一枚につき、攻撃力を200ポイントアップする。破壊した数は四枚、よって、800ポイントアップする。テキストではこの攻撃力アップは無効にできるが、発動コストとして墓地のカードを全て除外しているからな。使用可能だ」

 

 神速竜ライトレイΩ ATK3300→4100

 

「八雲、ガイゼ、オリジンを残してどうにかなるか?」

「問題ない」

「まあそれくらいはな」

「なら、邪魔な鎖は飛ばしておくか。神速竜ライトレイΩで、ダークバインド・エクスデスを攻撃。そしてこの時、ライトレイΩの効果を発動、このモンスターがバトルするとき、ダメージステップ終了時まで、相手モンスターのレベル1につき、攻撃力が100ポイントアップする!ダークバインド・エクスデスのレベルは12。よって、攻撃力は1200ポイントアップする」

 

 神速竜ライトレイΩ ATK4100→5300

 

「行け!『ハイスピードショック』!」

 

 ダークバインド・エクスデスが破壊された。

 

 ゼハード LP11000→9700

 

「これで、ギャンブル効果の強い無効効果はなくなった。カードを三枚セットして、ターンエンド」

 

 神速竜ライトレイΩ ATK5300→3300

 

 残り手札は0。

 だがまあ、こんなものだろう。

 

「一応聞くが……俺がこんなもんでひるむと思ったのか?」

「さすがに想定外だな。流石、ワーストエリア最強のデュエリストと言ったところか」

 

 ほう、知っていたか。早苗ですら知らないことのはずだが……。

 

「なあ、ワーストエリアって……なんだ?」

 

 鉄也が早苗たちに聞いている。

 

「私の知識ですが……正真正銘の、デュエルで決まる世界。と言った場所だと記憶しています」

「私もそんな風に聞いている」

「かなり無法だって聞いたことはあるよ」

 

 それが一般的な知識だろう。

 

「……」

 

 八雲は何も言わなかった。

 

「まあ、間違ってはいないさ。まあ、出て来ることってあまりないけどな」

 

 無法地帯だ。勝ち続けることができて、一回も負けないというのなら、天国と言っていいだろう。

 まあ、それが簡単な世界ではないが。

 

「少なくとも、平和ではないぞ」

「そうであろうな。デュエルを続行しよう」

「それなら、僕のターンだな。ドロー」

 

 八雲がカードを引いた。

 

「俺はこの時、罠カード『エクストラリフト』を発動!エクストラデッキから二枚のカードを除外し、このターン。相手は、除外したカードと同じジャンルのモンスターの召喚を無効にする効果をはつどうできないようにすることが出来る。俺はエクシーズモンスターの『聖堂軍ヒューセル』と、スペクトルモンスターである『輪廻魔術師ナモレイザ』を除外する」

「助かる」

「それと、輪廻魔術師ナモレイザが除外されている時、一ターンに一度、手札一枚を捨てることで、デッキからカードを二枚ドロー出来るぞ」

 

 八雲は少し笑った。

 

「なるほど、なら僕は、手札一枚を捨てることで、カードを二枚ドローする」

 

 これで、八雲の手札は八枚。

 

「これなら、ダークオリジン・エクスデスの効果で無効にされることはないな。手札から罠カード『ACポータル』を発動。フィールド上にACモンスターが存在しない時、手札から発動できる。デッキからカードを一枚ドロー。そのカードが罠カードだった場合。手札の『AC』罠モンスター二枚を発動する。ドローしたのは罠カード『パニックハウリング』だ。発動可能になる。来い!『ACレイク』!」

 

 ACレイク ATK500 ☆1

 ACレイク ATK500 ☆1

 

「そして、レベル1のACレイクで、オーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!ランク1『ACルイク』!」

 

 ACルイク ATK500 ★1

 

「僕は、ACルイクの効果を発動。オーバーレイユニットを一つ使い、デッキから『AC』モンスター一枚を発動し、さらに、デッキから『PO』を発動する。三枚目の『ACレイク』を発動し、『PO ゲートエリア』を発動する」

 

 ACレイク ATK500 ☆1

 

「ゲートエリアの効果により、墓地のAC罠モンスターを発動することが出来る。レイクを再び発動」

 

 ACレイク ATK500 ☆1

 

「そして、ゲートエリア、レイク二体、ルイクを除外して、スリットチェンジ!生まれ続ける情報の渦に飛び込み、世界が抱く疑問を解決せよ!スペクトル召喚!レベル8『アナライザーアクセスドラゴン』!」

 

 アナライザーアクセスドラゴン ATK3000 ☆8

 

 手札六枚か。実質手札消費は二枚。

 そして……。

 

「アナライザーアクセスドラゴンの効果により、一ターンに一度、デッキトップを五枚確認して手札に加えて、残りをデッキの一番下に置くことが出来る」

 

 五枚を確認してデッキの一番下に入れた。

 これで、手札は七枚。ドローした時と全く変わっていない。

 ACルイクが鬼畜なのである。

 

「そこまでして手札はまだ七枚か……なかなかの戦術だ」

「それはどうも、手札から罠カード『パニックハウリング』を発動。自分フィールド上に、エクストラデッキから特殊召喚されたレベル8以上のモンスターが二体以上存在するとき、手札から発動することが出来る。自分フィールド上のスペクトルモンスター一体を選択し、このターンの間、全てのモンスターの攻撃力は、選択したモンスターと同じになる。アナライザーアクセスドラゴンを選択する」

「なんだと!」

 

 神速竜ライトレイΩ      ATK3300→3000

 ダークオリジン・エクスデス  ATK4000→3000

 ダークコーラス・エクスデス  ATK4000→3000

 ダークニヒリティ・エクスデス ATK4000→3000

 ダークエンペラー・エクスデス ATK4500→3000

 

 これはうまい。

 

「更に、手札から魔法カード発動『リベンジカノン』!このターン。自分フィールド上のモンスターは、戦闘では破壊されなくなる。ただし、相手が受ける戦闘ダメージは半分になる」

 

 戦闘では破壊されないダークニヒリティ・エクスデスはガイゼに任せた方がいいだろう。

 

「アナライザーアクセスドラゴンで、ダークコーラス・エクスデスを攻撃!『ストリームコード』」

 

 ダークコーラス・エクスデスは、バトルする時、相手モンスターの攻撃力は元々の攻撃力になるが、自分の攻撃力まで操作できるわけではない。

 ダメージはなかったが、破壊することはできた。

 

「そして、神速竜ライトレイΩで、ダークオリジン・エクスデスを攻撃!『ハイスピードショック』」

 

 ダークオリジン・エクスデスは、バトルする時、ゼハードのフィールドの攻撃量が一番低いモンスターと同じになる。

 が、全てのモンスターの攻撃力が同じなら、何も問題は生じないのだ。

 まあ、ライトレイΩよりも、ダークオリジン・エクスデスの効果が優先されたようで、ライトレイΩの攻撃力は上がらなかったが。

 

「ぐうう……」

「僕はカードを二枚セットして、ターンエンド。『パニックハウリング』の効果は消えて、攻撃力はもとに戻る」

 

 神速竜ライトレイΩ      ATK3000→3300

 ダークニヒリティ・エクスデス ATK3000→4000

 ダークエンペラー・エクスデス ATK3000→4500

 

「次は僕のターンだ。ドロー!まず、ナモレイザの効果により、手札を一枚捨てて、二枚ドロー!そして、アナライザーアクセスドラゴンの効果により、デッキトップを五枚確認し、一枚を手札に加える」

 

 手札9枚。

 

「僕は『魔聖堂軍サモナ』を召喚し、手札から装備魔法『ハンターズスフィア』を装備させる」

 

 魔聖堂軍サモナ ATK1600 ☆4

 

「僕は、手札から永続魔法『PO カセドルゴム』を発動。そして、カセドルゴム、サモナ、ハンターズスフィアを除外して、スリットチェンジ!我が心を満たす怪光よ。剣をとりて、新たなる災禍をこの世に刻め。スペクトル召喚!現れろ、レベル7。『魔剣聖ディザスター』!」

 

 魔剣聖ディザスター ATK2500 ☆7

 

「待ってたぜ。俺はリバースカードオープン!『分散宣告』を発動!スペクトル召喚に成功した時に発動できる。このターン。相手は自分の手札のモンスターの効果を使うことはできない」

「なるほど……」

「助かる。まずは魔剣聖ディザスターの効果を発動!一ターンに一度、相手モンスター一体を破壊することが出来る。ダークニヒリティ・エクスデスを破壊する」

 

 一刀両断!

 初めて成功したシーンである。

 

「さらに、手札から『PO ダークマター』を発動。行くぞ。僕はダークマターと、魔剣聖ディザスターを除外して、スリットチェンジ!我が心を満たす妖光よ、剣をとりて、新たなる災いをこの世に刻め、スペクトル召喚!現れろ、レベル7『邪剣聖ディザスター』!」

 

 邪剣聖ディザスター ATK2500 ☆7

 

「邪剣聖ディザスターの効果発動。一ターンに一度、相手モンスター一体の攻撃力を半分にして、下がった数値分ライフを回復する。『パワードレイン』!」

 

 ダークエンペラー・エクスデス ATK4500→2250

 遊世 & 八雲 & ガイゼ  LP4000→6250

 

「バトルだ!邪剣聖ディザスターで、ダークエンペラーを攻撃。『ソード・オブ・ハデス』」

 

 一刀両断。

 

 ゼハード LP9700→9450

 

「さらに、神速竜ライトレイΩと、アナライザーアクセスドラゴンで攻撃!」

「さすがにそれは許容できんな。墓地からトラップ発動『レインカーテン』!このカードを墓地から除外し、このターンに受ける直接攻撃のダメージは0になる」

「む……カードを二枚伏せて、ターンエンドだ」

 

 残った手札は四枚か。温存しておくにしては多い気もするが、まあいいとしよう。

 

「すごい。三人で、あのエクスデスモンスターをすべて倒した」

「うむ、遊世。私のカードをうまく使ってつなげてくれた」

「私は普段ナモレイザをフィールドに出して戦っていますが、こういったこともできるのですね」

「これはいけるぜ」

 

 そう、だが……。

 

「くくく……フハハハハ!」

 

 ゼハードは、笑っていた。

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