遊戯王 パラレルスペクトル   作:レルクス

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第二十四話

「な、何がおかしい」

「いや、すまんな。及第点であることをほめようとしただけだ」

「及第点だと?」

「私のターンだ。ドロー!」

 

 ゼハードはカードを引いた。

 手札は七枚。

 死者蘇生で『ダークエンペラー・エクスデス』でも出すつもりなのだろうか。

 

「ふふふ、私は魔法カード『デスペアー・フュージョン』を発動!」

「その名前は……」

 

 ゼハードが墓地を見る。

 

「このカードは、蘇生条件を満たしている墓地のモンスター二体を除外することにより、そのモンスターを素材として融合召喚を行うことが出来る」

「そんな……」

「私は墓地にいる『ダークオリジン・エクスデス』と『ダークコーラス・エクスデス』を除外し、素材にする。死を得し起源と合唱よ、いま大いなる次元のもとに降臨せよ。融合召喚!現れろ。レベル12『マキシマムイデア・フュージョンユニコーン』!」

 

 マキシマムイデア・フュージョンユニコーン ATK5000 ☆12

 

 真っ黒の馬が姿を現す。

 

「バカな。ゼハードが融合召喚だと?だが、エクストラデッキの採用枚数は……」

「ふふふ……このモンスターは、エクストラデッキに15枚のスペクトルモンスターが入っている時、採用枚数としてカウントせず、投入することが出来る効果外テキストがあるのだ」

「なんだって!?」

 

 エクストラデッキが、初期から15枚を超えているだと!

 

「まだ終わりではない。自分フィールドに融合モンスターが存在することで、手札から魔法カード『死を越えし同調』を発動。墓地の召喚条件を満たしているエクスデスモンスター一体を、効果を無効にし、攻撃力を0にして特殊召喚する。さらに、除外されている『アークマテリアル』を、効果を無効にし、チューナーモンスター扱いで特殊召喚する」

 

 そんな馬鹿な……。

 

「来い!『ダークニヒリティ・エクスデス』『アークマテリアル』!この時特殊召喚するモンスターのレベルは、どちらも6となる」

 

 ダークニヒリティ・エクスデス ATK0 ☆6

 アークマテリアル       ATK0 ☆6(チューナー)

 

「まさか……」

「私はレベル6のダークニヒリティ・エクスデスに、レベル6のアークマテリアルをチューニング。死を得し不死鳥よ。元素の方舟に導かれ、現界にて姿を現せ。シンクロ召喚!現れろ。レベル12『マキシマムイデア・シンクロフェニックス』!」

 

 マキシマムイデア・シンクロフェニックス ATK5000 ☆12

 

 真っ黒の不死鳥が姿を現す。

 

「このモンスターも……」

「そう、ノーカウントモンスターだ。さらに、フィールドにシンクロモンスターが存在することで、手札から魔法カード『エクスデスリバースオーバーレイ』を発動!自分の墓地の、蘇生条件を満たしているエクスデスモンスター二体を特殊召喚する。そして、そのモンスター二体で、エクシーズ召喚を行う。『ダークバインド・エクスデス』と『ダークエンペラー・エクスデス』を、まずは蘇生しよう」

「ばかな……」

「私は、レベル12のダークバインド・エクスデスとダークエンペラー・エクスデスで、オーバーレイ!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、死を得た獅子よ。大いなる光の渦で雄叫びを上げ、今、生誕せよ。エクシーズ召喚!現れろ。ランク12『マキシマムイデア・エクシーズレオ』!」

 

 マキシマムイデア・エクシーズレオ ATK5000 ★12

 

 真っ黒なライオンが姿を現す。

 

「三体目か……」

「さらに、手札から儀式魔法『死を越えし者の祭壇』を発動する」

「儀式魔法だと!?」

「このカードは、自分フィールド上に、融合モンスターがいることで、発動条件を得ることができ、シンクロモンスターがいることで、墓地のモンスターを素材にでき、エクシーズモンスターがいることで、対象をデッキの儀式モンスターとすることが出来る」

 

 フィールドにはすべてそろっている。

 

「私は、墓地のダークニヒリティ・エクスデスを除外する。そして、デッキからこの儀式モンスターを特殊召喚する。死を得し巨人よ、今絶対なる儀式により、そのすべてを壊せ、儀式召喚!現れろ、レベル12『マキシマムイデア・リチュアルジャイアント』!」

 

 マキシマムイデア・リチュアルジャイアント ATK5000 ☆12

 

 真っ黒の巨人が姿を現す。

 

 残りの手札は三枚。

 

「さらに、手札のスケール11の『エクスデスロードメイカー』と、スケール12の『エクスデスゲートメイカー』で、ペンデュラムスケールをセッティング!エクスデスゲートメイカーのペンデュラム効果、もう片方のペンデュラムゾーンに『エクスデス』と名の付いたカードがある場合、スケールが1上がる」

 

 エクスデスゲートメイカー PS12→13

 

「この二枚のどちらかがフィールドに存在するとき、『PO ダークマターエイジ』が存在しない場合、ペンデュラム召喚を行えなくなるが、無論、存在するため行うことが出来る。そして、スケール11とスケール13でペンデュラムスケールがセッティングされているため、レベル12のモンスターが召喚可能となる」

 

 そんな馬鹿な……。

 

「死を得し鮫よ。世界の生殺与奪を握るべく、禁忌の黒潮より姿を表せ、ペンデュラム召喚!現れろ、レベル12『マキシマムイデア・ペンデュラムメガロドン』!」

 

 マキシマムイデア・ペンデュラムメガロドン ATK5000 ☆12

 

「バカな。何故お前が、その召喚方法をすべて使えるんだ……」

「手に入れたのだよ。ラフェル様復活のためにな!」

 

 しかし……これはまずい。

 

「ここにきて、攻撃力5000が、五体」

「このモンスターたちの効果は、相手に戦闘ダメージを与えた時に発生する。そして、このモンスターたちは全て、バトルフェイズ以外のフェイズでは、相手のカードの効果を受けない。そして、この二つの効果は無効にならない。行くぞ。バトルだ!まずは『マキシマムイデア・フュージョンユニコーン』で、『神速竜ライトレイΩ』を攻撃!『マキシマムストライク』!」

 

 黒い馬が突撃してくる。

 八雲が動いた。

 

「リバースカードオープン、罠カード『エクストラバックドレイン』を発動!自分フィールド上のエクストラデッキから特殊召喚されたモンスター二体をこのターン中除外することで、そのモンスターの攻撃力の合計を、自分のライフに加える」

 

 神速竜ライトレイΩ、邪剣聖ディザスターが除外される。

 回復するライフは……5800

 

 遊世 & 八雲 & ガイゼ LP4000→9800

 

「さらに、リバースカードオープン、罠カード『アナライズガーディアン』!相手ターン中に、自分フィールドのモンスターがアナライザーアクセスドラゴンのみの場合発動可能で、自分フィールド上のアナライザーアクセスドラゴンの攻撃力をターン終了時まで500ポイントアップさせ、さらにこのターン、戦闘では破壊されない!」

 

 アナライザーアクセスドラゴン ATK3000→3500

 

「ほう、面白い。攻撃の対象を変更する。『マキシマムイデア・フュージョンユニコーン』で、『アナライザーアクセスドラゴン』を攻撃!」

 

 馬がアナライザーアクセスドラゴンに突撃する。

 

 遊世 & 八雲 & ガイゼ LP9800→8300

 

「ぐうう……」

 

 すさまじい衝撃だ。

 

「相手に戦闘ダメージを与えたことで、効果発動。相手は、デッキからカードを10枚除外する」

「な……」

 

 遊世たちはデッキのカードを10枚除外した。

 

「次に、『マキシマムイデア・シンクロフェニックス』で攻撃!『マキシマムフレイム』!」

 

 不死鳥の黒い炎が、アナライザーアクセスドラゴンを襲う。

 

 遊世 & 八雲 & ガイゼ LP8300→6800

 

「効果発動。相手の手札を、自分の手札の枚数と同じにする」

 

 相手の手札は0だ。

 八雲とガイゼが手札をすべて捨てた。

 

「次だ。『マキシマムイデア・エクシーズレオ』で攻撃!『マキシマムプレッシャー』!」

 

 黒い獅子の咆哮がアナライザーアクセスドラゴンを襲う。

 

 遊世 & 八雲 & ガイゼ LP6800→5300

 

「効果発動。私はカードを三枚ドローする。次だ。『マキシマムイデア・リチュアルジャイアント』で攻撃!『マキシマムインパクト』!」

 

 巨人の腕がアナライザーアクセスドラゴンを襲う。

 

 遊世 & 八雲 & ガイゼ LP5300→3800

 

「効果発動。相手に3000ポイントのダメージを与える」

 

 さらなる衝撃がとどろいた。

 

 遊世 & 八雲 & ガイゼ LP3800→800

 

 ヤバい!

 

「これで終わりだ!『マキシマムイデア・ペンデュラムメガロドン』で攻撃!『マキシマムバイト』!」

 

 ガイゼが動いた。

 

「リバースカードオープン、罠カード『サウザンドライフパック』を発動。自分のライフを1000ポイント回復する」

 

 遊世 & 八雲 & ガイゼ LP800→1800

 

 だが、攻撃は止まらない。

 

 黒い鮫が、アナライザーアクセスドラゴンを容赦なく噛んだ。

 

 遊世 & 八雲 & ガイゼ LP1800→300

 

「命拾いしたな。次の自分のターンのスタンバイフェイズまで、相手はこのモンスターしか攻撃できない。ふふふ、カードを三枚セット、ターンエンドだ」

 

 こ、ここまで追い詰められたのは初めてだ。

 

「ターン終了時、除外されていた『神速竜ライトレイΩ』と『邪剣聖ディザスター』は戻って来る。そして、『アナライズガーディアン』の効果が終了し、アナライザーアクセスドラゴンの攻撃力はもとに戻る」

 

 神速竜ライトレイΩ      ATK3300 ☆10

 邪剣聖ディザスター      ATK2500 ☆7

 アナライザーアクセスドラゴン ATK3500→3000

 

 さて、攻撃力が5000のモンスターが五体。そして、ライフは残り300しかないか。

 

『遊世。俺に変われ!』

(ドレイク……何をする気かは知らないが、任せるぞ)

『ああ』

 

 ドレイクが表に出た。

 

「俺のターンだ。ドロー!」

「……む?ドレイクか」

「八雲、なんで一発で分かるんだ?」

「声の違い」

 

 思えば、使っている声帯が一緒のはずなのに、なんで声まで変わるんだか……まあいいか。

 

「ほう、4519か。今更出てきて何になる」

「4519じゃねえ。俺はドレイクだ!いくぞ。除外されている輪廻魔術師ナモレイザの効果を発動。一ターンに一度、手札を一枚捨てることで、デッキからカードを二枚ドローする。そして、アナライザーアクセスドラゴンの効果により、一ターンに一度、デッキトップを五枚確認し、その中から一枚を手札に加え、その後残りをデッキの下に置く」

 

 さて、やるか。

 

「俺は手札から、『角柱天使ガレオン』を召喚!このモンスターが召喚に成功した時、手札から『角柱天使』モンスター一体を特殊召喚できる。手札から『角柱天使コーリング』を特殊召喚する!」

 

 角柱天使ガレオン  ATK1500 ☆4

 角柱天使コーリング ATK1300 ☆4

 

「そして、遊世が伏せた永続罠『PO カセドラルデュエット』を発動。行くぜ、カセドラルデュエット、ガレオン、コーリングを除外して、スリットチェンジ!分散されし光よ、赤き光に力を宿し、剣を構える天使となれ!スペクトル召喚!レベル6『角柱天使レッドフェンサー』!」

 

 角柱天使レッドフェンサー ATK2400 ☆6

 

「スペクトル召喚の素材として除外されたガレオンとコーリングの効果。このモンスターが、『角柱天使』スペクトルモンスターの素材となった場合、自分フィールド上に、永続魔法、『PO』カード扱いで、表側表示でおくことが出来る。ガレオンとコーリングを永続魔法として選択する。そして、レッドフェンサーの二番目の効果。一ターンに一度、デッキから『PO』の永続魔法を一枚手札に加えることが出来る。このターン中、その永続魔法は使用できない。俺は『PO レベルピリオド』を手札に加える」

 

 さて、見せるとするか。

 

「俺は、角柱天使レッドフェンサーと、POであるガレオンとコーリングを除外して、クロススリット!」

「ほう……」

 

 これでも自分がPOなんでな。使うことはできるんだよ。

 

「力を宿らせた赤き光よ、今ここにその力を示し、新たなる奇跡となれ、エボルートスペクトル!現れろ。レベル10『角柱天使スカーレッドフェンサー』!」

 

 角柱天使(プリズムエンジェル)スカーレッドフェンサー ATK3500 ☆10

 

 レベルが4も上がってる。

 

「スカーレッドフェンサーの効果を発動。一ターンに一度、一度でもスペクトル召喚の素材となったモンスターをエクストラデッキ以外の場所から選択し、俺のフィールドに特殊召喚する」

「一体何のモンスターを……」

「うまく使ってくれるとうれしいけどな。俺は、エクシーズレオのオーバーレイユニットになっている『ダークバインド・エクスデス』を俺達のフィールドに特殊召喚する」

「何だと!」

 

 スカーレッドフェンサーがエクシーズレオに突撃し、ユニットのうちの一つをレイピアで貫く。

 すると、それが俺達のフィールドに来た。

 

 ダークバインド・エクスデス ATK4000 ☆12

 

「そして、魔法カード『同調と分裂のクロスポイント』を発動。シンクロモンスター一体をリリースすることで、ターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力分、スペクトルモンスターの攻撃力をアップし、さらに、50ポイント追加する。俺は『神速竜ライトレイΩ』をリリース」

 

 角柱天使スカーレッドフェンサー ATK3500→6850

 

「そしてエクストラデッキから、リリースしたモンスターよりも攻撃力の低いスペクトルモンスターをエクストラデッキか選択して、その素材をデッキから除外して、スペクトル召喚を行う。俺はデッキから『聖堂軍ピリオネ』と『聖堂剣ウロボロス』を除外する」

 

 この素材は……。

 

「遊世。あと任せる」

 

 遊世が戻ってきた。

 

「変なタイミングで戻すやつだ。我が心を満たす採光よ、剣を取りて、新たなる開闢をこの世に示せ。スペクトル召喚!現れろ。レベル7、『剣聖ゴディアス』!」

 

 剣聖ゴディアス ATK2500 ☆7

 

「そして、『聖堂剣ウロボロス』の効果を発動。除外されているこのカードを含め、全ての聖堂剣をデッキに戻すことで、カード二枚につき、一枚ドローする。お前のユニコーンが4枚も除外してくれたからな。俺が戻すのは合計8枚。よって4枚ドローする。バトルだ!角柱天使スカーレッドフェンサーで、マキシマムイデア・ペンデュラムメガロドンを攻撃!『クリムゾンシング』!」

 

 ゼハード LP9450→7600

 

「ぬうう……リバースカードオープン。罠カード『マキシマムペンデュラム』を発動。一ターンに一度、相手ターン中に、一体のモンスターだけをペンデュラム召喚できる」

「ダークバインド・エクスデスの効果を発動する。魔法カードだ」

「正解だ」

「それなら、効果は無効だ」

「ぐぬぬ……」

「俺はカードを二枚セットして、ターンエンド」

 

 残り手札は三枚になった。

 

 角柱天使スカーレッドフェンサー ATK6850→3500

 

「次は僕のターンだ。ドロー!」

 

 次は八雲だ。

 

「除外されている輪廻魔術師ナモレイザの効果を発動。一ターンに一度、手札を一枚捨てることで、デッキからカードを二枚ドローする。そして、アナライザーアクセスドラゴンの効果により、一ターンに一度、デッキトップを五枚確認し、その中から一枚を手札に加え、その後残りをデッキの下に置く」

 

 この二体がいれば、手札三枚は確保できる。

 

「手札から永続魔法『PO アナライズコスモス』を発動する。ダークバインド・エクスデスを選択し、効果発動。スペクトル召喚の素材となるとき、二体分として素材にすることができる。そして、遊世が伏せた『PO レベルピリオド』を発動する」

 

 これは……。

 

「行くぞ!僕はアナライザーアクセスドラゴンと、アナライズコスモス、レベルピリオドの二枚のPO。そして、強化素材として、レベル8以上のモンスターであるダークバインド・エクスデスを二体分として除外することで、クロススリット!」

 

 八雲……。

 

「始まりから終わりのすべてを知る竜よ。いまわが手に宿り、大いなる次元にいたれ。エボルートスペクトル!」

 

 アナライザーアクセスドラゴンが、三つ首に。

 

「あらわれろ!レベル12『アカシックレコード・ドラゴン』!」

 

 アカシックレコード・ドラゴン ATK4500 ☆12

 

「これが八雲の新しいエースモンスターか」

「そうだ、アカシックレコード・ドラゴンの効果を発動。相手のセットカードと手札、そして、お互いのデッキトップを確認することができる」

「なんだと!」

 

 ピーピングがいかれてる。

 アカシックレコード・ドラゴンが雄たけびを上げると、手札とセットカードとデッキトップが表示された。

 セットされている二枚は、『マキシマムクロス』『聖なるバリア -ミラーフォース-』だ。

 『マキシマムクロス』は速攻魔法で、ターン終了時まで、墓地の『マキシマムイデア』モンスターをフィールドに特殊召喚できる。

 戦闘破壊されたメガロドンがペンデュラムモンスターだったから発動しなかったのか。

 ってミラフォ!?あっぶな!なんてカード伏せてんだ。

 というか、なぜ遊世のスカーレッドフェンサーの攻撃時に発動しなかったのだろうか……。

 残しておきたかったのはまだ納得できるがな。だって、まだ相手に無条件に二ターンあるようなものだから。

 デッキトップは『死を越えし者の宝札』だ。これはエクスデスモンスターがいないと使えないので意味はない。

 ダークバインド・エクスデスの効果によってドローした時のカードは……『死者蘇生』だ。

 

「手札から魔法カード『アクセスクラッシュ』を発動。相手の手札のカード一枚を宣言し、そのカードが当たっていれば、そのカードを破壊し、相手の魔法、罠を二枚まで破壊する!選択するカード名は『死者蘇生』だ」

 

 アカシックレコード・ドラゴンがいる以上、手札一枚と場の魔法、罠を二枚まで破壊できる鬼畜魔法カードだ。

 

「くうう……」

 

 死者蘇生、マキシマムクロス、聖なるバリア -ミラーフォース-が墓地に送られた。

 

「さらに、手札から装備魔法『全知の竜口銃 アカシックリボルバー』を発動。アカシックレコード・ドラゴンに装備する。このカードはアカシックレコード・ドラゴン専用装備魔法だ。攻撃力が1000ポイントアップし、さらに、一ターンに、相手モンスターに三回まで攻撃できる。ただし、バトルフェイズ中、このモンスターしか攻撃できず、ターン終了時、このカードを装備しているモンスターは墓地に送られる」

 

 アカシックレコード・ドラゴン ATK4500→5500

 

 アカシックレコード・ドラゴンの右腕に、龍の頭の形をした銃が出現する。

 弾丸の数は三発。

 

「バトルだ!アカシックレコード・ドラゴンで、ユニコーン、フェニックス、ジャイアントを攻撃!『アカシッククライシス』三連撃!」

 

 アカシックレコード・ドラゴンが口からエネルギーを集めると、それが体の中を通って、三発の弾丸となって装填される。

 そして、射出!

 轟音が三回、それと共に、三体のマキシマムイデアモンスターが破壊された。

 

 ゼハード LP7600→7100→6600→6100

 

「なあ。俺思ったんだけどさ。一体どっちが理不尽なのかわからなくなってきた」

「それを言っちゃダメ。勝てば官軍」

 

 鉄也と未来が呆然としていた。

 

「ターン終了だ。『アカシックレコード・ドラゴン』は墓地に送られる」

「次は僕のターンだ。ドロー!」

 

 こちらの攻撃力の総合計は、

 角柱天使スカーレッドフェンサー 3500

 剣聖ゴディアス         2500

 邪剣聖ディザスター       2500

 なので、合計は8500

 エクシーズレオをどうするか……。

 

「除外されている輪廻魔術師ナモレイザの効果を発動。一ターンに一度、手札を一枚捨てることで、デッキからカードを二枚ドローする」

「私は、私は負けんぞ!デッキから罠発動『エクスデスリカバリー』!自分フィールド上に『PO ダークマターエイジ』が存在するとき、マキシマムモンスターをリリースすること発動する。で相手フィールド上の攻撃力が一番高いモンスターの攻撃力分、ライフを回復する。私は、エクシーズレオをリリース!」

 

 ゼハード LP6100→9600

 

「さらに、相手はこのターン、1000ポイントのライフをはらわなければ攻撃宣言を行うことはできず、さらに、ターン終了時、墓地の『エクスデス』モンスター一体を、効果を無効にして特殊召喚できる」

 

 ここでこれか。ていうか、デッキから発動するにしては効果が破格過ぎないか?

 

「その程度か?」

「何!?」

「その程度でいいのなら、何も問題はない」

 

 ガイゼはエクストラデッキから『隕石獣ウルガーナ』を取り出す。

 すると、そのカードが光りだした。

 

「まさか……」

「隕石は、原始惑星において恵みをもたらしてきたものだ。だが、現代のものにとっては、それは恵にはならない。それなら、今を生きるものにとってもわかるようにするだけだ。行くぞ。手札からフィールド魔法『クレーターグラウンド』を発動」

 

 突如、屋上がごつごつしたものに変わり、ところどころ穴が開いたものに変わる。

 

「クレーターグラウンドの効果により、一ターンに一度、カードを一枚ドローして、その後カードを一枚墓地に送る。リバースカードオープン永続罠『PO カセドラリオン』を発動。そして手札から、『魔聖堂軍サモナ』を通常召喚」

 

 魔聖堂軍サモナ ATK1600 ☆4

 

「僕はカセドラリオンと、レベル4モンスターであるサモナと、フィールド魔法であるクレーターグラウンドを除外して、スリットチェンジ!生誕する心よ、今恵みの雨となりて全てを潤せ、スペクトル召喚!」

 

 突如雨雲が出現し、そこから降り注いだ雨が集まると、竜の形になる。

 

「現れろ、レベル8『グローリーレインドラゴン』!」

 

 グローリーレインドラゴン ATK2800 ☆8

 

(え、俺のエースよりレベルと攻撃力高いの!?)

『諦めろ、そう言う運命だ』

 

 そう言うものか?

 

「グローリーレインドラゴンの効果を発動。このモンスターの特殊召喚に成功した時、そのプレイヤーは、カードを一枚ドローして、ライフを1000ポイント回復する」

 

 遊世 & 八雲 & ガイゼ LP300→1300

 

「だが、まだ足りないぞ」

「カセドラリオンがスペクトル召喚のPOとして除外された時、自分フィールド上のスペクトルモンスター三体の効果を無効にすることで、レベルが平均と同じスペクトルモンスターを、効果を無効にして特殊召喚する。剣聖ゴディアス、邪剣聖ディザスター、角柱天使スカーレッドフェンサーの効果を無効にする」

 

 レベルの平均は、7+7+10を3で割って……8!

 

「八雲」

「ああ。全てを貫く巨砲を掲げ、眼前のすべてを殲滅せよ。レベル8『殲滅戦車トライアル』!」

 

 殲滅戦車トライアル ATK3600 ☆8

 

 鉄也のエース。降臨!

 

「なあ……殲滅戦車のブラスタービットをリリースしてでの攻撃は、効果外テキストなんだが……」

「問題ない。遊世」

「任された。リバースカードオープン『PO ヴァンキッシュリベロ』を発動。鉄也、行くぞ!俺はヴァンキッシュリベロと、剣聖ゴディアスと、レベル7以上の機械族スペクトルモンスターである『殲滅戦車トライアル』を除外して、スリットチェンジ!」

「そう言うことか!」

 

 剣聖ゴディアスと殲滅戦車トライアルが、スリットになった。

 

「「我が心を満たす遂行者の心よ、今機械仕掛けの剣を取りて、新たなる可能性をこの世に示せ。スペクトル召喚!」」

 

 剣聖ゴディアスが、機械の鎧をまとって、出現!

 

「「現れろ。レベル10『機工の剣聖マシニクルゴディアス』!」」

 

 機構の剣聖マシニクルゴディアス ATK3300 ☆10

 

 これで、マシニクルゴディアス、グローリーレインドラゴン、角柱天使スカーレッドフェンサーの攻撃力合計はゼハードのライフと同じ、9600だ。

 

「だが、3100以上のライフがなければ、攻撃は不可能だ!」

「まだだ、速攻魔法『スペクトルエネルギーチャージ』を発動。レベル10以上のスペクトル召喚に成功した時発動できる。そのスペクトルモンスターの元々の攻撃力の半分のライフを回復する」

 

 回復するライフは、1650だ。

 

 遊世 & 八雲 & ガイゼ LP1300→2950

 

「フハハハハハ!わずかに届かなかったな」

「グローリーレインドラゴンの効果発動。一ターンに一度、このカードの効果以外で自分のライフが回復した場合、その回復した数値の半分、ライフを回復できる!」

 

 遊世 & 八雲 & ガイゼ LP2950→3775

 

「なんだと!」

「合計で3000のライフをはらって、三体のモンスターで攻撃!『クリムゾンシング』『グローリーストリーム』『ソード・オブ・マシニクル』!」

 

 遊世 & 八雲 & ガイゼ LP3775→2775→1775→775

 ゼハード          LP9600→6100→3300→0

 

「ぐおおおおおおお!!!!!」

「俺達の勝ちだ!」

 

 勝った次の瞬間だった。

 ゼハードの体から、膨大なエネルギーがあふれ出したのは……。

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