魔法世界のオーパーツ   作:ナッツガン

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 機械都市の裏事情を知ったジン。
 機械を憎む人の気持ちを知った。
 そんな中テロリストの1人が放った言葉がサンを壊した。


機械の人

「いやーーーーーーー!!!!」

 

 昔私は戦争で親を亡くした。

 生まれて間もない私を引き取ったのはあの男だった。

「君の名前はサンだ」

 周りには私と同年代の少年少女が10人いた。

 そこから地獄の日々が始まった。

 毎日体に薬物投与されて苦しい毎日。

「お前は機械の人なんだ」

「感情は要らないんだ」

 そう言われた私は自然とその人の言う事を聞いていた。

 気づくと私の周りの少年少女は1人、1人消えて行った。

 そして気づくと私ともう一人の男の子が生き残っていた。

「これから殺し合ってもらう」

 私たちはそれぞれの武器を持って戦った。

 死にたくなかった!

 殺したくない!

 気づくと私は少年を殺した。

「死にたくないよ…」

 そう言って少年は死んだ…

 私が殺した…

 私が…

 男は言った。

「君は機械なんだ、人の言う事しかできない機械なんだ」

 数日が経った。

 1人の男が部屋に入ってきた。

「もう大丈夫だよ」

 私は安心していた。もう殺さないで済む。でも…

「化物め!」

「機械の化物!」

「何とか言え」

 みんな私の事を気味が悪い、化物と罵りながら私はハンター協会に居た。

 そんな中私は、新しい人たちの元で働くよう命令がきた。

 それがジン先輩とアリア先輩だった。

「「サン!」」

「「しっかり!!」」

 

「「サン!」」

「「しっかり!!」」

 私たちは泣きながら呟いているサンの肩を掴みながら叫んだ。

「アリア!」

 周りにいた男たちは全部私とジンで片付けた。しかし問題はこっちにあった。

 サンはさっきから意識がどこかに行っていた。

「ジン!救急車を呼んだわ」

 ジンは心配そうな顔をしながら言った。おそらくは私も同じ顔をしているのだろう。

 担架で運ばれながらも私たちはサンに呼びかけた。

 病院ではサンはなんともないことが分かった。

「サン!」

「大丈夫?」

 サンが起き上がった。するとサンはいつもの無表情ではなく辛そうな顔をして言った。

「大丈夫です」

 私とジンは椅子の背もたれに倒れながら呟いた。

「良かった!」

「ホントに!」

 するとサンは聞いてきた。

「聞かないんですか?」

 私とジンはお互いに顔を合わせた後、聞き返した。

「何を?」

 サンは少し間をおいて言った。

「私がどうして悲鳴を上げたのか」

 私とジンは笑いながら言った。

「嫌な事を無理やり話させないさ」

「そうよ」

 私とジンはこれからの事を話し合う時だった。

「グス!」

 サンが泣いていた。

「どうした!?」

「何かあった!?」

 サンは涙を拭いた。

「聞いてほしいんです」

「私の事」

「今までの事」

 

 

 俺たちはサンの思い出の地にいた。

 そこは病院の近くの路地を曲り進んだ先にあった。

 桜が咲くその場所はとても綺麗だった。

「綺麗ね」

 アリアは桜を見ながら言った。

「はい」

 サンも桜を見ていた。

「この桜は年中咲いています」

「どうやって?」

 俺は不思議そう顔で聞いた。

「ここは特別な実験で下から魔力が登っています」

「だから…」

 俺はそう言うと後ろを向いた。

「だそうですよ」

「機械学の科学者であり、人体実験の容疑で指名手配中の容疑者のゴウ・デン」

 すると路地の裏から1人の髭の生やした男が出てきた。

「どうして私がつけていると?」

 俺はゴウの方を見ながら言った。

「あんたは首都から帰りの途中だと言った」

「でもあんたの研究所はここ機械都市にある」

「なら首都から遠いあの町にいるはずがない」

 男は笑いながら言った。

「それだけかい?」

「いやまだある」

「なんだい?」

「あんたは周りの人達を気にしていた」

「これは周りに国の追ってがいないかどうかを、気にしていたんだろ」

「なるほど」

「他にもあるが言いだすときりがない」

 俺とアリアは剣を構えた。

「ゴウ・デン!あなたを人体実験の容疑で拘束する」

 アリアは真剣な顔で叫んだ。

「捕まるわけには!」

 そう言うと男は路地に進んで行った。

「アリアは先に追ってくれ!」

 アリアは黙って頷くと追ってった。

「どうしたサン?」

 俺はサンの方を向くと言った。

「私どうしたらいいかわからないんです」

「どうすればいいんですか?」

 俺は少し考えて言った。

「それは自分で考えるんだ」

「それだけじゃない、これからの事、自分の事、全部自分で考えろ」

「お前はどうしたいんだ?」

 サンは小さな声だが確かに言った。

「私は、私は人間らしくなりたい!」

 俺は笑いながら言った。

「なら決まりだ!」

「はい」

 俺は桜を見る。

「新しい名前が要るな」

「お前の新しい名前、あの男がつけた名前じゃなく、お前自身の名前」

 サンは桜を見て答えた。

「サクラがいいです」

 俺はサクラを見て笑った。

「じゃあ行くか?」

「はい!」

 俺たちは駆ける。

 

 俺たちはアリアの指示通りの場所にいた。

「この中に?」

「ええそうよ」

 俺はサクラの方を向いた。

「準備はいいかサクラ?」

「はい!先輩!」

 アリアも笑う。

 俺たちは建物の中に向かった。

 大きな広場の中心に大きなロボットがいた。

「これが私の最強のロボットだ!」

 俺は呆れながら言った。

「最強だと」

 俺たちはそれぞれの武器を構えた。

「行くぞ!」

 俺はアリアと一緒に足を崩す作業に入った。するとロボットはミサイルを数えきれないほど撃ってきた。

「エアーインパクト!」

 サクラはハンマーをミサイルに向けて叩きつけると、ハンマーから衝撃波が出てきた。衝撃波はミサイルを全て叩き落とした。

「くそ!」

 俺たちはロボットの足元に来ていた。

「アリア!先に武装を潰すぞ!」

「ええ!」

 そう言うと俺たちは体中の武装を解除した。

 俺は一旦距離を取った。

「アリア足を切ってくれ!その後、俺に剣を投げてくれ!」

 アリアは黙って頷いた。

「サクラ!一緒に行くぞ!」

「はい!」

 俺たちは走った。アリアが足を切った。

「なぜだ!なぜ私の偉大さに気づかない!」

「ジン!」

 アリアは俺に刀を投げた。

「サクラ俺がコックピットを露出させるそうしたら思いっきり叩け!」

「はい!」

 俺はアリアから刀を受け取った。

「真空刃・凩」

 そう言うとロボットの体の一部が切り刻まれた。するとコックピットが露出した。

「なぜだ!なぜ!?」

「ビックバンインパクト!」




「終わったー!」
 ジン先輩は背伸びをして言った。
「そうね」
 アリア先輩は少し笑いながら言った。
 私は二人を良く見た。
 ジン先輩は、強いのに繊細でとっても楽しそうに生きている。
 アリア先輩は、とても優しく誰とでも仲良くできる。
 私は改めてこの二人みたいになりたい、そう感じた。
「ジン先輩!アリア先輩!」
「なんだ?」
「なに?」
 二人は後ろを向いた。
「これからもよろしくお願いします」

 ーそこにはサクラの満面の笑みがあったー
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