魔法世界のオーパーツ   作:ナッツガン

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 アルミア大陸でジンとアリアは出会った。
 二人は運命戦争を通してオーパーツを知った。
 そして、新しい仲間サクラと共に、今ジンの故郷に向けて進もうとしていた。


1000人の祈り
次の大陸へ


「ぎゃーーーーーーーー!!!」

 私はシャワーを浴びながらそんな声を聞いた。おそらくはジンの悲鳴だろう。おおよその見当はつく。

「サクラ!毎日起こしに来なくていいから!」

「ですが」

「いいから!」

「アリア先輩に頼まれまして…」

 私はシャワー室を出るとそのまま着替えに入った。

 私達はこの間、ゴウさんと激しい戦闘をした。結果はゴウさんの負けで、最終的にゴウさんは泡を吹いて気絶した。と言ってもサクラがハンマーで驚かしたのだが…

 私達はそんな事を経験して早5日はたとうかとしていた。

 着替えも終わり外に出るとサクラが私の部屋の前で待っていた。服装は動きやすい短パンにTシャツの上に革ジャンだ。この服は数日前に私が選んだ物の一つだ。

「おはよ!サクラ!」

「おはようございます」

 サクラは私の目を見て少し笑いながら答えた。たいした進歩だと思う。最初に出会った時は、本当に機械かと思ったほどだ。でも今は少しずつだが表情に変化が出るようになった。

「今日はどうやって起こしたの?」

「はい!昨日刺激がほしいとおっしゃていたので、私がベットの上に乗りキスで起こそうとしました」

 私はおおよその見当はついた。

「そしたらジンが起きたと…」

「はい!」

(そして怒られて部屋の外に立たされた)

「別にふつうに起こせばいいんじゃないかしら?」

「わかりました」

 そんな会話をしているとジンの部屋のドアが開いた。

「アリア!サクラを使いにだすなよ!」

 私は心外だ!っと言う顔をして言った。

「キスは私は言ってないわよ」

「じゃあ誰が?」

 私はジンを指差した。

「あなたが昨日刺激がほしいって言うから、サクラがキスしようとしたのよ」

「うー」

 そう唸るとジンは黙った。

 私はみんなに確認を取った。

「みんな荷物は持った?」

 そう言うとジンもサクラも黙って頷いた。

「じゃあ行きましょう!」

 私はみんなを連れてエレベーターでロビーに向かった。

 私は部屋の鍵を返した。すると入り口から、男の人が走ってこちらに来た。

「よかった!間に合って」

 私達は不思議そうな顔をして聞いた。

「私はデレシー国の使いの者です」

「今回はみなさんにプレゼントがあって来ました」

 そう言うと男は剣をジンに差し出した。

「我が国が持つ宝剣の一つです、受け取ってください」

 私は驚いて聞き返した。

「いいんですか!宝剣なんて!」

 ジンも驚いたようにコクンコクンを頷いた。

「いいんです!みなさんが使った方が宝剣も喜ぶと思います」

 そう言われるとジンは少し笑顔を作り言った。

「では貰い受けます」

 そう言われると男の人は走って外へ出た。

「わただしい人ですね?」

 サクラは出入り口の方を見て言った。

「そうね」

 ジンは私を見て言った。

「アリア使う?」

 私はすぐさまに言った。

「私は刀を使うからいい」

 ジンはサクラにも確認を取るとサクラもいらないと答えた。

「ジンが使えばいいんじゃないかしら」

「私もそれがいいと思います」

「じゃあ…俺が…」

 そう言うとジンは右の方に剣を刺した。

「じゃあ行きましょ」

 そう言うと私達はホテルを出た。

 

 港口は色んな船で一杯だった。

「ジン!こっちよ!」

 俺はアリアの叫んだ方向を向くと、また大きな船があった。

「クイーン・セイビー号?」

 アリアは俺に向かって言った。

「グラン国との連絡船に使われているわ」

「同型船は他に5隻あります」

 とサクラが補足する。

「さあ!乗りましょ!」

 そう言うと俺は船に乗った。すると1人の女性とぶつかった。

「ちょっと、退いてくださる?」

 俺は彼女に譲った。

「ふん!」

 そう言うと彼女は機嫌が悪そうに船の中に消えた

「ジン!」

 アリアが船の中から呼んでいた。

「今いく!」

 俺は船の中に走って行った。

「どうしたの?」

「いや!女の人にぶつかって…」

「どんな人?」

 俺は少し考えながら言った。

「なんか機嫌が悪そうな人だった」

 アリアも何か思いついたように言った。

「あー、あの人…」

「あなたに対して敵意をむき出しにしてなかった?」

 俺は頭を傾げながら言った。

「そう?」

「うん」

 するとサクラも言った。

「私もそう感じました」

「へー」

 俺はウキウキしながら言った。

「早く探検しよう!」

 アリアとサクラは少し笑顔で言った。

「はいはい」

「わかりました」

 そう言うと俺は部屋に向かった。

「フンフンフン♪」

 俺は鼻歌交じりで部屋に入り準備を始めた。

『ちょっと、退いてくださる』

 俺は彼女の事を思い出していた。

(ちょっと変な人だったな)

「ジン!まだ?」

 俺は大きな声で叫んだ。

「今行く!」

 俺は慌てながら部屋を出た。すると部屋を出たところで段差につまずいた。

「おっとっと!」

 ダン!

 俺は気が付くとアリアの上に乗って胸を揉んでいた。

「ご、ごめんなさい!」

 俺は飛びのきすぐさまに土下座した。しかしアリアは何時までたっても怒ってこなかった。

「……」

 俺は少し頭を上げて言った。

「アリア?」

 するとアリアは少し顔を赤らめながらスタスタと歩いて行った。

「アリア…」

「アリア先輩?」

 俺たちは少しの間そこに立ち止まっていた。




 どうしてあんな人が!
 わたくしだって止められたのに!
 なぜ!?

 わたくしの苛立ちは彼を見てからイライラしっぱなしだ。
 あんないい加減で、いつもヘラヘラしている人が!
 わたくしはそんな時に、1人のシスターに出会った。
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