グランドスタンでは聖女祭が行われようとしていた。
船ですれ違った彼女の想いと思いに感づいたジン。
そして、オーパーツを使った事件が起ころうとしていた。
私は起きるとサクラに電話した。
「サクラ?」
「はい」
「今日はジンを起こさなくてもいいわ」
「わかりました」
「じゃあ」
電話を切ると私はシャワーを浴びて部屋を出た。
外に出るとサクラちょうど部屋から出てきていた。
「どうして今日はジン先輩を起こさないんですか?」
サクラは不思議そうな声で言った。
「昨日、明日は一日お休みしようって言ったじゃない」
「はい」
「お休みぐらいダラダラしてもいいかなって」
「なるほど」
私達は食堂で食事をとりながら会話を続けた。
「今日はどうします?」
「今日は次の旅の支度をしましょうか?」
「わかりました」
「何か欲しいものとかある?」
するとサクラは少し考えて言った。
「下着ですかね」
すると私もそろそろ下着がやばくなってきたことに気づいた。
「じゃあ服屋さんを目指しましょか」
「はい!」
サクラは少し微笑んで言った。
外を歩くと少し暖かくなってきたことに気付いた。
「もうすぐ6月ね…」
「はい」
「夏になったら海に行きたいわね」
「行きたいです」
そんな事を考えていると私たちは小物店に来ていた。
「どうしたんですか?」
「少し寄らない?」
「いいですけど」
そう言うと私達は部屋に入って言った。部屋の中にはたくさんの小物にあふれていた。
「あ……」
私はかわいいマスコットストラップを見つけた。
「かわいいですね!」
「でしょ!」
「ジン先輩のも買っていきますか?」
「う~~~ん」
私は悩んだジンがはたしてこのストラップを喜ぶかどうか。
「買っていきましょうか」
「はい!」
私たちは大聖堂から大きな爆発がした。
私たちが大聖堂に着くとメイさんが聖衣を纏っていた。しかしその聖衣から巨大な魔力の化物が生まれていた。
「サクラ!」
「はい!」
私たちは何としてもあれを食い止めるために走った。
起きるとサクラは居なかった。時間は9時を回っており俺は携帯を確かめた。
「メールが来てる」
そこには「今日は一日ゆっくりしていてください」とあった。
「どうしようかな~」
これといってやることがない。
「う~~~~ん」
俺は宿を出た。俺は昨日の彼女を見つけた。
「ねえ!」
彼女は俺を見つけると不機嫌そうな顔をしてその場から逃げようとした。
「ねえ!どうして君はそんな顔をするの?」
彼女は立ち止まり振り返ると言った。
「いちいち付いてこないで!」
俺も少し意地になった。
「聞かせてよ!」
「あなたを見ているとイライラするのよ、昔のわたくしみたいで!」
「……そんなに自分が嫌い?」
「ええ」
彼女は目を瞑りながら言った。
「昔のわたくしはどんな人でも助けられると思ってた」
「……」
「でもわたくしは何もできなかった!」
「大切な人すらも守れなかった!」
「そんな自分が憎い!」
俺は彼女の話を聞きながら答えを見つけた。
「だから自分が嫌いだと」
「ええ」
「だから俺が嫌いだと」
「ええ」
「でも…」
「……」
「それでも誰かを思う気持ち想う事は大切な事じゃないかな」
「!!!」
彼女は俺の方を向いた。
「それでも誰かを助けたと思った君はすごくいい人なんだね」
俺は笑顔で言った。すると大聖堂で大きな爆発がした。
「俺行かなくちゃ!」
そう言うと俺は大聖堂の方に向かって走って行った。
どうしてそんなに誰かを助けられるの
どうしてそんなに自分を傷つきながら戦うの
わたくしはどうすればいいのお兄様
『一人の人間も守れないような奴に大勢の人間が救えるわけないだろ?』
お兄様はそう言ってわたくしの前からいなくなった。
わたくしにも救えるかな
わたくしは大聖堂の方に向かって走り出す。
ドーーーーン!!!
大きな爆発音が大聖堂前の広場に響いた。
「化物を広場から逃がさないで!」
広場には多くのハンターが戦っていた。
「アリア先輩!」
「サクラ!ジンが来るまで耐えて!」
「はい!」
「でもこいつをどうするんだ!」
「ジンならこの化物を何とかできるんだけど!」
「でも…」
「ええ!問題があれを破壊するにも、本体のメイさんが邪魔になって」
「下に大きな魔力反応がある、多分そこからこの化物を作っているんだ!」
「「ジン!」」
振り返るとそこにはジンがいた。
「俺が裏口から大聖堂の中に入って破壊してくる!」
「でも大聖堂には結界が…」
「魔術が使える人間なら通り抜けられる」
「じゃあお願い!」
ジンは真面目な顔でうなずくとそのまま路地の中に消えて行った。
ジンが消えて10分すると1人の女性が路地の中に入って行った。
「彼女は船で会った…」
今は二人に任せるしか…
路地を通り抜けると大聖堂の裏口に出た。
「殺気!」
とっさに剣を抜き後ろから来た攻撃に備えた。
カキン!
後ろを向くと黒ずくめの男がいた。
「黒い服に暗殺術にたけている者、お前暗殺系ギルドの黒い翼だな!」
すると男は無言で攻撃を加えてきた。
「くっ!」
俺は攻撃を避けると俺は体制を立て直した。そして攻撃をした。薙ぎ払うと男は後ろに避けた。俺は一気に距離を縮めると一気に連撃した。
「くそ!」
男はそう言うと家の上まで飛んでそのまま逃げた。
「今は大聖堂の方が最優先だ」
俺はそのまま大聖堂の結界を通り抜けて中に入った。
わたくしが路地を通ると大聖堂の裏口の前に来ていた。
「このぐらいの結界なら」
わたくしはそのまま結界の中に入った。
大聖堂の中は外とは違い静かだった。すると近くのドアの前にあの男がいた。
「どうしたんですの?」
「中を見ろ」
男にそう言われて私は中を見た。そこには千人近くのシスターが祈りをささげていた。
「あれは?」
「ああして祈りをささげる事によって外の聖衣を強くしてるんだ」
「では!あれを止めれば」
しかし男はすぐさまに否定した。
「無理だ!特殊な結界が張られていて中には入れない」
「では…」
「下の階で操っている本体を破壊するしかない」
男はそう言うと階段を降り始めた。地下に行くと目の前に大きなドアがあった。ドアを開けるとそこにはこの大聖堂のシスターのフロンがいた。
「ここまでたどり着きましたか」
「その後ろにある装置がそうだな」
フロンの後ろには大きな機械があった。
「ええ、この装置で外にある化物を操作しているの」
すると彼女の体から魔力の塊が大きな人型になった。
「同時にこうして私を強化もできるのよ!」
そう言うとフロンは男を壁まで吹き飛ばした。
「!!!」
「この力で私は世界の新しい神になる!!」
すると壁の中からあの男が出てきた。
「目の前の女性も救えないような奴がか?」
「彼女は私の世界の為の生贄さ!!!」
「ふざけんな!!!」
「一人の人間も守れないような奴に大勢の人間が救えるわけないだろ!!!!!」
「!」
似ているお兄様に…
すると男の人は、剣を二本抜き一気に距離を潰した。しかしフロンを包んでいる化物が、男の邪魔をする。男は剣を使いながら避けていたが、やはりきりがない。
「フローズンデス!」
わたくしがそう言うと、フロンの上から大きな氷の刃が彼女の攻撃の邪魔をする。
「最上級呪文を演唱なしに!!」
男はその隙を逃さずに一気に距離を潰した。
「お前が神を名乗るな!!」
男は二本の剣を目の前で交差して一気に突撃した。
「真空刃・剛!!」
そう言うと男は装置ごとフロンを撃破した。
「フロンを頼む!俺は上の様子を確認してくる!」
「わかりました」
そう言うと男は階段を上がって行った。
わたくしも昔みたいに…
シスター達は全員気絶していた。
「魔力が放出された際のショックで気絶したか」
俺はそのまま外に出た。するとメイさんが広場で気絶していた。
「メイさんは!?」
するとアリアがそのまま答えた。
「大丈夫よ!怪我はないわ」
サクラがけがの治療をしていた。
「サクラ!怪我は!?」
「大丈夫です、少し擦りむいただけです」
「そうか」
少し安心すると俺は聖衣の前にきた、俺は剣を構えて大きく振った。
大聖堂の前に来ていた。すると近くにメイさんがいることに気付いた。
「メイさん!」
するとメイさんも気づいたように言った。
「皆さん!」
「もう歩いても大丈夫ですか?」
俺たちは心配な顔をしながら言った。
「はい!もうすっかり!」
「でも昨日の今日で…」
アリアは心配しながら言った。
「私は怪我をしていませんから」
「そうですか」
「皆さんはどうしてここに?」
「新しい仲間とここで集合している約束をしているんです」
「そうですか」
するとメイさんは頭を下げながら言った。
「今回は本当にありがとうございました」
「皆さんのおかげで死傷者出ずに済みました」
「俺達だけのおかげじゃないですよ、ハンターのみんながいたから」
「でもやっぱりみなさんがいたからこそです」
遠くからメイさんを呼ぶ声が聞こえた。
「私もう行かなくちゃ」
「では!」
そう言うとメイさんは遠くに走って行った。
「ねえ!まだなのその仲間は」
「もうすぐだよ」
そう言うと俺は携帯を取り出した。
「初めまして」
「ほら来た」
「今回仲間になりました、メイリー・ウォーリーと申します」
「よろしくお願いします」
そこにはあの時の不機嫌そうな彼女が笑っていた。
ジンはストラップの付いた携帯を収めるとそのまま握手をした。