新たな仲間メイリー・ウォーリー
彼女の加入で新たな冒険が始まる。
次の町へ
「ねえ!ジン!」
そう言われるとジンは歩きながら私の方を向いた。
「なに?」
そう言うジンの顔は少し微笑んでいた。
「結局、聖衣の効果ってなんだったの?」
そう聞くと残りの二人も気になったようで同じく質問してきた。
「私も気になります」
「わたくしも」
そう言われるとジンは歩きながら語り始めた。
「聖衣の効果は着ている対象が、祈りなどを捧げていればその分だけ魔力が増すんだ」
そう言われたがメイリーが疑問をぶつけた。
「ですが、今回の事件はメイさんが聖衣を着ていました」
「うん」
「たしかに着ているのはメイさんだった、でも操っているのはフロンだ」
そう言われたがいまいちピンとこない。
「フロンが聖衣に魔術を使って対象をメイさんから、他の約1000人のシスターに移した」
そう言われると私達はフロンの企みに気付いた。
「そうか!そうして聖衣に魔力を溜めていた」
「そぉ!そしてそれが限界に達して…」
「魔力が爆発したと…」
「そうして聖衣から出た魔力の塊が化物みたいに暴れだした」
「それを大聖堂の地下室で溜めつつ操っていたんですね」
「うん!」
しかし、フロンはなぜそのような事をしたのだろう。
「どうしてフロンは…」
「多分…」
「欲に負けたんですわ」
「多分な…」
そうな会話をしているとサクラが一つの疑問をぶつけた。
「フロンは最初っから聖衣の効果を知っていたんでしょうか?」
そこでジンが少し考え始める。
「たしかに不可解だな」
「「???」」
何が不可解なのか私達にはわからなかった。
「オーパーツの乗っている書物は魔法宝記しかないはず、アリア達がそうだったようにオーパーツの能力を知らない人間の方が圧倒的に多い」
確かにそうだ魔法宝記は世界で数個しかなくそのほとんどが王家が所持している。
「ハンター協会地下にもあるにはあるが一般の人間が見れないようにしてある」
「ですよね、ではフロンはどうやってオーパーツの情報を入手したんでしょうか?」
ジンは悩んでいたが一つの答えを導き出した。
「誰かが教えた」
「「「えっ?」」」
「誰かが教えたんだ!フロンに!」
「なんの目的で?」
「それはわからない」
「でも、その人が何かの目的で教えた」
「じゃあ!ヴァンの時も同じかしら」
「多分…」
「だれが…」
そんな事を考えているとジンが言った。
「今は考えても仕方ないさ」
「そうね」
「ですね」
「そうでわね」
そんな事をしていると次の町が見えてきた。
「あそこがグラン国の陸の要塞の町ムスタング」
そう言われる町は大きな外壁に包まれていた。
「大きいですわね」
「大きいです」
そうしていると向こうから1人の旅の者が来た。
「あんたたちムスタングに行くのかい?」
「ええ」
「だったらやめときな」
「「「???」」」
「戦時中でムスタングは完全に閉じてるぜ」
そう言うと男は去って行った。
「どうする?」
そう聞くとジンは大きく笑うと言った。
「大丈夫!」
そう言われると私達はムスタングに向かった。
門に着くと大きな声が聞こえた。
「今は戦時中で誰もお通しすることはできません!」
するとジンは大きな声で叫んだ。
「フラン国正統後継者の第2番目のジン・グランだ!!」
「たった今帰国した!門を開けてもらいたい!」
そう叫ぶと門に取りつけていたカメラがジンを凝視した。すると門が開いたのだ。
「「「ジン様お帰りなさいませ!!!」」」
中には多くの兵士達が待ち構えていた。中央にはさらに大きな兵士がジンの事を待っていた。
「お帰りなさいませ」
「おう!ただいま!」
「それにジン様の仲間のみなさんもお疲れしょう」
「いいえ!そんな…」
「向こうに部屋を用意しています」
そう言うと大きな男はそのまま私達を部屋まで案内した。
私達が部屋に座るとジンは近くにあった冷蔵庫と冷凍庫をあさりはじめた。
「このアイスだれの!?」
そう聞くと大きな男が答えた。
「それはお客様ようです」
「じゃあ!いただきます!」
そう言うとジンはアイスを食べ始めた。
「ジン様!」
「何?」
「今回はジン様だからこそ特別に許可をいたしました」
「ですが本来は誰もお通しすることはできません」
「そこのとこを理解していただきたい」
「大丈夫」
「今この国はソロモン国との戦争中です」
「ソロモン国!?」
私達は驚いた。
「ソロモン国って言えば本来は平和国に認定されている国でしょ!」
「そうですわ!」
するとジンは少し考えると言い始めた。
「あの爺さんがトップに立ったのか」
「はい、ジョーン・グレンがトップに立ちました」
「その人は誰ですか?」
「タカ派の男だよ」
「「「タカ派?」」」
「要するにソロモン国は平和を訴えた温厚派と、武力による解決を望んだタカ派と呼ばれる人たちで長い間争われてきたんだ」
「はい、そして今回新たにタカ派の人が首相に着きました」
「ソロモン国とグラン国は中が悪かったんですか?」
そう言われるとジンは少し考えながら言った。
「今から言うことは外部ではあまり言わないでくれ」
私達はお互いに頷くと言った。
「分かったわ」
そう聞くと兵士の人が窓を閉めて外部との接触を避けた。
「実はソロモン国は20年前に一度グラン国の侵攻を受けて滅んでいるんだ」
「「「!!!」」」
私は驚きながらもジンに聞き返した。
「でも!そんな事私達何もしらないわよ」
二人も頷いた。
「それもそうでしょう」
「なぜならこの攻撃は…
「「極秘に行われたものだから」」
「極秘?」
「実はソロモン国は当時タカ派の人間が首相にいた」
私達は頷きながら聞いた。
「それを快く思わない国のトップがグラン国に依頼したんだ」
「承諾したグラン国は一夜にしてソロモン国の首相を殺して、誰にも気づかれることなく国を滅ぼした」
「そんなことが…」
「だからタカ派の人達は私達の国に恨みがあるんです」
そう言われると私達は窓の外を見た。
グラン国城内部にて
「父さん、母さん」
「どうした?」
「どうしたの?」
「たった今ジンが仲間を連れてムスタングに着いたらしい」
「そうかやっとか…」
「それでソロモン国の動きは?」
「今のところは何も…」
「動きがあればすぐに知らせよ」
「分かった」