魔法世界のオーパーツ   作:ナッツガン

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 ムスタングに到着した一行
 そこでグラン国が抱えた一つの闇を知った
 しかしジン達は一つの疑問の答えを見つける


陰謀

「ハンター支店に到着を報告しないと」

 そう言うのはサクラだった。

「そうですわね」

 メイリーも同意する。しかし…

「大丈夫ですよ!」

「「「えっ!?」」」

 兵士長であるサンガがそう言った。

「もうすでにハンター支店には私達で報告させています」

「ならいっか」

「でもそれは私達以外でできるものなのかしら?」

 すると俺はアリアの方を向きながら言った。

「できるよ!証拠さえあれば」

 そう言うとサンガも頷いた。

「ですので心配しないでください」

 そう言ってサンガは席を立った。

「私は部屋の準備に入ります」

「お願い!」

 俺は笑顔で見送った。

「でも、ソロモン国が戦争をするなんて考えもしませんでした」

「わたくしもですわ」

 そう言われると俺は一つの疑問が浮かんだ。

「たしかに、いきなりすぎるな」

「えっ!?」

「もう少し戦力を確保してからでもいいはず」

「たしかにそうね」

 俺は考えた結果一つの考えが浮かんだ。

「無限魔石を手に入れたかな」

「「「無限魔石?」」」

「オーパーツの一種だよ」

 そう言うと俺は無限魔石の説明を始めた。

「魔石ってみんな知っているよね?」

 そう言われるとみんなは黙って頷いた。そしてアリアが喋った。

「魔石ってあらかじめ石に魔力を込め魔法陣を仕込んでおくことによって、魔法が使えない人でも魔法が使えるようになるっていう」

「それ!その魔石が無限に魔力を放ち続けられる、ようは無限の魔力を持っているとしたらどお?」

 そう言われると三人は考えた。するとメイリー言った。

「そんなの最強ではありませんか!最上級呪文が永久に使えるなんて!」

「だからこそ無限魔石はオーパーツの一種なんだ!」

 そう言われるとアリアは言った。

「それをソロモン国が手に入れたと…」

「確信はないけどね」

「でもどうしてそう思われたのですか?」

 そう言われると俺は昔の事を話し始めた。

「昔親父に連れられてソロモン国に行ったことがある」

「ソロモン国に?」

「うん!その時にタカ派だったあの爺さんが、無限魔石に興味があったのを思い出して」

「でもどうやって手に入れたんだろ?」

 サクラは一つの疑問を上げた。

「確かに不自然ではありますわ」

「オーパーツは今明らかにされている物でも今まで見つかりもしなかったのに」

 俺はまたしても考えだした。

(確かに不自然だ…まてよだったら!!)

「だったらヴァンはどうやって運命の石を手に入れたんだ?」

 俺とアリアは考え出した。するとサクラとメイリーが疑問をぶつけた。

「「ヴァンって誰ですか?(ですの?)」」

 するとアリアが代わりに答え始めた。

「運命の石を使って運命戦争を仕掛けた人物よ!」

「「へー」」

「最もその人も運命の石に翻弄されていたんだけど」

 そう言うとアリアは俺に向かって言った。

「ねえ!エミリーに直接お兄さんに、聞いてもらえばいいんじゃないかしら」

 そう言うとアリアは鞄から携帯を取り出した。

「電話番号を知っているの?」

「ええ!」

「いつ交換したの?」

「エミリーと別れる際に」

 俺は落ち込んでいた。

「俺は交換してないのに…」

 アリアはエミリーに電話していた。すると少ししたらも一度掛け直すと言われた。するとお兄さんから電話がかかってきた。

「ジン交代して!」

 俺は頷くと電話を交代した。

「俺です!ジンです!」

「ヴァンです!」

「実はヴァンに聞きたいことが複数あるんですが?」

「いいですよ」

 電話でのヴァンは非常に穏やかに感じた。おそらくはこれが本来のヴァンなのだろう。

「まず一つ目が、あなたに運命の石を渡した人物がいないですか?」

 みんなは驚いていたが、ヴァンの言った答えは俺の予想通りだった。

「はい!確かに私は運命の石をもらいました」

「やはり…」

 続いて俺は質問することにした。

「それを渡した人物がどんな人か覚えていますか?」

「ええ!確か一面黒い服で覆われており腰に月の掘られた黒い剣を刺していました」

「それは男ですか?」

「それまでは…」

「では、その人が次にどこに行ったかはご存じですか?」

「はい!ソロモン国に行くと…」

(やはり!)

 俺は確信した。

「ありがとうございました」

「いいえ!これで何かの役に立てばいいのですが」

「立ちますよ!ありがとうございました!」

 そう言うと俺は電話を切った。

「どういう事ですの?」

 メイリーが俺に聞いてきた。他の二人も同じ意見だったようで頷いた。

「だいぶ前に俺がもしかしたらフロンに聖衣の情報を提供した人物がいるかもしれないって言ったろ」

「ええ!確かに言いました」

「その人物が運命の石をヴァンに提供したんじゃないかなって」

 そう言われると三人は考え始めたが一つの疑問が浮かんだ。

「でも何のために?」

「それはわからないでも、大きな目的があると考えた方がいい」

「その人は次はどこに?」

「ソロモン国だ!」

「ではその男はまさか!」

「ああソロモン国に無限魔石を提供したんだろうな」

 そう言うとドアが開いた。

「みなさん食事の準備ができました」

 俺たちは食堂には食事が準備されていた。

「おいしそ…」

「どうした…」

「なんですの…」

 三人が見た先には俺が座っていた。俺の料理だけみんなと違っていた。

「トウモロコシ!!!」

 トウモロコシが山のようにつんであった。

 食事が終わると俺はさっさと風呂に入り部屋に入った。するとアリアが部屋にやってきた。

「今ダメ?」

「別にいいよ」

「ありがとう」

 そう言うアリアの顔は少しほっとしていた。

「ねえ、突然の話なんだけど」

「何?」

 俺は荷物の確認をしながら答えた。

「ジンには変えたい過去ってある?」

「???」

 質問の意味が解らず頭をひねった。

「要するにジンにはあの時こうしたかったああしたかったって事ない?」

 俺は荷物の準備を止めて答えた。

「ない!と言えば嘘になる」

「でも!その過去を変えることによって今が変わってしまうなら俺はこのままでいい」

「それが今よりいいことになるとしても?」

「うん!過去を変えることはオーパーツにもできない」

「それは過去が絶対だから」

「俺たちは過去を見つめて未来に進むしかないから」

 そう言う俺はいつも間にか外を見つめていた。




 グラン国城内部
「父さん、母さん」
「どうした?」
「どうしたの?」
「ジンからメッセージだ」
「読め」
「ソロモン国が無限魔石を手に入れた可能性有り」
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