しかし中々目的地の着かなかった
そんな中仮面の男が現れる
「まだ~!?」
俺は森の奥まで聞こえそうな声で叫んでみるが悲しいくらいに反応が薄い。
「これも全部あのジジイのせいだ!」
そう叫ぶとアリアは仕方がないという風な顔で呟いた。
「仕方がないでしょ、信じたんだから…」
「信じたのが終わりでしたね…」
「全くですわ!」
みんなして文句を呟いている、すると俺はさらに文句を言う。
「全くだな、メイリーは役に立たなくなるし!」
「関係ないでしょ!!」
「兄の事を好き…」
ガン!
「余計なお世話ですわ!!」
「…せっかく兄貴に気付かせてやろうとしたのに…」
ガン!
「だ、か、ら、余計なお世話ですわ!!!」
メイリーはさらに顔を赤くして叫んだ、俺はさらに頭を抱えて呟いてみる。
「気づかせてやろうという俺なりの…」
「それ以上言ったら…わかっていますわよね?」
「は、はい…」
俺は完全にメイリーの笑顔に負けていた、アリアは苦笑いしながら結果を見守っている。兄は全く話が分からないという風に頭を傾げている。
「「???」」
「さあ!行きましょう!」
「うん!」
俺達は森の中に進んでいく、すると前の方から何かの気配を感じた。すると目の前に仮面のつけた男が木の上にいた。
すると俺は城でのやり取りを思い出した。
俺は城を出る前に親父の部屋に呼び出されていた、そこには姉貴と兄貴と母と親父の姿がある。俺はアリアと一緒に親父の部屋に入る事にした。
「では、さようなら!」
俺は素早く頭を下げると部屋とは違う方向に向かって歩き出した、すると兄は俺の首根っこを掴んで俺を部屋に戻した。
「だめだ!部屋に戻れ!」
「い、や、だ!!!」
俺は仕方がないように部屋に戻っている。すると親父はそれを確認して俺に告げた。
「お前に頼みたいことがある!」
「断る!!」
俺は部屋中に響く声で叫んだが、親父はそれを無視する形で進めた。
「実はな…2か月前からクロックタウンの通信が全て機能していない」
「…………」
俺は耳をふさいだままでいたが不意に兄が俺の頭を殴った。
「真面目に聞け!」
「は~い」
「クロックタウンに向かう電車の線路が爆発で壊れてしまってな…」
俺は話を聞きながら疑問に思った事をそのまま口に出してみた。
「クロックタウンってたしか一本道だったよな…」
「たしかな、それがどうした?」
「電車って走ってたのか?」
そう聞くと母が兄の代わりに話してくれた。
「5年前にね、作られたのよ」
そう言うと父は話始めていたのか、そのまま話を続けた。
「その線路を直そうとしても仮面の男に阻まれる始末、兵士達を送っても勝てない…」
そこまで聞くと俺達は頼まれごとの内容が分かってきた。
「ようするに仮面の男を倒してクロックタウンの様子を確認してきてほしいと…」
「そう言うことだ…」
そこまで聞いて俺はアリアと兄に確認を取ると二人とも別にいいだろという意見だった。
「金は先に支払ってね!」
俺はニコニコした顔で親父に頼んでみることにした。すると親父はそれは何を言っているんだこのバカはという顔で言った。
「お前は実の父親の頼みもタダで聞けないのか?」
「うん!お金!しだい!」
そう言うと親父は大きなため息を吐くと仕方がないといった風に顔を横に振って、俺の銀行口座に金を振り込んだ。
「では、頼んだぞ!」
「イエッサ!」
俺は機嫌が良く部屋を出た。
俺たちの目の前の木の上の立っている男はまさに親父からの報告にあった通りの男だった。俺達は当分睨み合いが続くと不意に仮面の男が動きだした。
仮面の男は呪文の演唱も魔力のチャージも行わないで魔法を使った、俺達は完全に奇襲を受ける形になった。その攻撃の対象は俺だった、俺はその攻撃を何とか守りの指輪で防ぐと仮面の男を睨みつけた、しかしその場にはいなかった。
「どこに行った!?」
俺は周りを見渡すが仮面の男を確認できなかった、するとアリアが大きな声で叫んだ。
「ジン!!後ろ!!」
「!!!」
俺は急いで頭を下げた、すると相手の攻撃は空を切る。俺はそのまま相手目掛けて蹴りを入れようとすると相手は攻撃が当たる瞬間に一気に後ろに飛んだ。
「はぁー!」
アリアとサクラはコンビネーションで攻撃をしたが相手はそれを軽々と避けて見せた、メイリーも魔法で攻撃を仕掛けようとするが相手はその邪魔をしてくる。
「これではまともに攻撃もできませんわ!」
「相手の動きが早すぎます!」
俺と兄でコンビネーション攻撃を仕掛けるが、相手は俺達の予想を遥かに超える動きを見せた。
「こいつ!」
「俺達の攻撃の隙間を!」
仮面の男は俺と兄の攻撃の隙間を飛んで避けると手を地面につけて俺と兄に攻撃を仕掛けた。
「ぐあ!」
「ぐっ!」
俺と兄はお互い木にぶつかってしまい、とてもではないが戦闘ができる状態ではなくなった。
「よくも!」
「はぁー!」
アリアとサクラのコンビネーション攻撃も相手は易々と避けて見せた、すると相手が攻撃を仕掛ける瞬間にメイリーが魔法で攻撃を仕掛けた。
「舞い降りろ神の裁き!ジャッチメント!」
そう叫ぶと相手に雷が落ちた、さすがにこれは効いたのか仮面の男は撤退したようでその場にはいなかった。
「大丈夫!?」
「大丈夫ですか!?」
「大丈夫ですの!?」
それぞれが心配な相手に向かって走り出した。気づくと周りはもうすぐ夕方を迎えようとしている。
どうする…
結果オーライだろ…
しかしこれは使えるな…