ジーク達は…
とある人物へ
継承式が行われる町までの街道を歩き続けていた、ジンとアリアは前の町で別れている為いない。
「ジン先輩はどうしたんでしょうか?」
そう言いながらサクラは心配そうな顔で俺に聞いてきた。
「さあな、少なくとも俺達がいたらできない事だろうな…」
言いながら俺は周りの警戒を怠らない、隣から姉貴が話しかけてきた。
「アリアちゃんは何かあったの?」
姉貴は俺の方に顔を近づけると聞いてきた。
「ちょっとな…」
そう言うと姉貴は更に俺の方に顔を近づけてきてそう聞いた。俺はそんな姉貴の質問に一言だけ答えた。
「俺達には分からない、だが…」
そこまで言うと姉貴はある程度分かったようで、納得してしまった。
「相変わらずジンは優しいわね~」
「まあな…それがジンの良い所だからな…」
そこまで言ってはみたがジンの事が心配なのは真実である。
「ジン先輩には何か分かったんでしょうか?」
メイリーは、俺に聞いてきた。俺はそのまま顔をメイリーの方に向けたが、その時メイリーは顔を背けた。
「…さあな、分かったんだろう…」
そんな会話をしながら進んで行くと、サクラが俺の方に向かって質問をしてきた。
「でもなんで国の次期首相を船で警護しないんですか?」
「そっちの方がこんなに時間をかけないで済みなすよね?」
そう聞かれると俺は、サクラの方を向いたまま質問に答えた。
「船で移動するとテロリストに襲われる可能性があるんだ、それに船は逃げ場がないだろ?」
そう聞くとサクラ少し考えてから俺の質問に答えた。
「確かにそうですね」
俺は姉貴の方を向くと改めて姉貴に気になった事を質問してみた。
「なんで予定の場所に到着するのに時間がかかったんだ?」
そう姉貴は明後日の方を見ながら俺の質問に答えた。
「あなたが心配するようなことでは無いわ~」
そう言われると俺は、姉貴の顔を覗き込みながらもう一度質問をしてみた。
「姉貴…何があった?」
俺がそう聞くと姉貴は黙り込んだ、俺が姉貴の顔を覗いていると後ろから声がした。
「私が説明します」
声のした方を見るとそこには俺が良く知る人物がいた。
「デリー!ついて来ていたのか?」
そう聞くとデリーはいつものかわいい顔で俺に向かって返事をした。
「はい!お兄様!」
するとサクラとメイリーが俺の方に不思議な顔をしながら聞いてきた。
「こちらは?」
そう聞かれると俺は二人に丁寧に説明した。
「デリー・グラン!俺の妹だ!」
そう言うと俺はデリーの方を向くと俺は先ほどの問いの答えを聞いた。
「で、先ほどの質問なんだが…」
聞くと姉貴はデリーの方を向き抗議の目をしたが、デリーはそれを全て無視する形で話を続けた。
「お姉さまが途中でキツネを見かけられて、それで気づいたら…」
そこまで聞くと俺は姉貴の顔をもう一度見て姉貴に対して言い聞かせた。
「姉貴?言ったよな俺…珍しいとかそういう感覚で集団行動を乱すなって…」
そう言うと姉貴は明後日の邦楽を見て俺の質問に答えた。
「あったわね~」
そう言いながら姉貴は俺の口撃を回避した。
「言ったろ!大体なんでキツネなんだ!ジンでももっとマシな内容で迷うぞ!」
そう言うとデリーは苦笑いを浮かべながら俺の喋った内容に抗議した。
「お兄様…それは誇れることなんでしょうか?」
そう聞かれたが俺は姉貴を叱る事に集中していた。
「大体姉貴はそういう所が足りないんだ!」
姉貴はまだ明後日の方を見ながら俺の話を聞き流していた。
「あら~」
「姉貴!」
そういうとデリーは俺を止める形で話に入ってきた。
「まあまあ、お兄様その所で良いでは無いですか…」
「元々私達が見失ったのが悪いんですから…」
そういう言われると俺はそのまま姉貴の方からデリーの方に顔を移動する。
「しかしなぁデリー…」
「それにお姉さまらしいではないですか…」
「まあな…」
そう言われて姉貴は一息つくとそのまま俺から離れて行った。
「しかしお前が護衛に参加していたとはな…」
そういうとデリーは俺の方に向かって笑顔を向けてくれた、俺はその顔を見ながらも周りの変化に気付いた。
「サクラ!メイリー!」
「「はい!」」
「お兄様!」
「全員配置に付け!」
そう叫ぶとみんなそれぞれの護衛対象の元で固まっている、すると物陰から複数の人間が俺達を囲む形で現れた。
「覚悟!我らが民の為に!」
「「「我らが民の為に!」」」
そう叫ぶと男達はそれぞれの武器を構えて襲いかかってきた。
俺は男達を拳で吹き飛ばすと、姉貴に近づこうとする者を排除した。
サクラはハンマーで護衛対象に近づく者を吹き飛ばしていた。
メイリーは魔法陣で周りにいる男達を迎撃していた。
デリーは銃を出すと魔法弾で男達を吹き飛ばした。
気づくと男達は次々と逃げ出している、俺はみんなに合図を出した。
「追うな!傷を負った者は!?」
そう聞くとそれぞれは怪我を負った者はいないらしく、みんな俺の方に向かって合図を送った。
「無いなら次の町を目指すか…」
そう言うと俺はみんなを連れて次の町を目指して歩き始めた。
空はすっかり夕方であり、俺はみんなを連れてホテルの前に来ていた。
「今日はここで止まるぞ…」
そう言いながら俺はホテルの中に入って行く、俺が入ると中でチェックを始める。
「しかし、すごいホテルだな…」
ロビーだけでもすごい広さがある、上のシャンデリアも大きくてその存在感を表している。
すると部屋割りはそれぞれ階に別れており、俺達グラン国は3階に決まった。
「しかし本当にすごいですね…」
サクラは俺の部屋を見回しながらそう呟いた、俺はそんなサクラの声を聞きながらサクラを着席させた。
「サクラ、まずは話し合いだ」
俺が言うとサクラはそのまま近くに席に着いた、するとそれを確認すると俺は話を始めた。
「まずは明日の確認だ、明日は7時に出発だ」
そう言いながら俺は周りを見る、全員確認したように黙って頷いた。
「それで襲撃者の事なんだが…」
そう言いながら俺はデリーの方を見る、デリーは黙って頷くと俺の質問の回答をすぐに出した。
「これが襲撃者のリーダーです」
そこにはゴッツイ男がいた。
「サガリ・ウォン…」
「サガリ…」
俺はこの名前を呟くと数年前の事を思い出していた。
「ジーク…」
「リーダー!」
「明日も襲うぞ!!」
「はい!」