魔法世界のオーパーツ   作:ナッツガン

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 ジーク達は無事に旅を続けていた。
 その時ジークから明かされる過去の話


過去の亡霊

 俺は起きて着替えていると電話がかかってきた。

「もしもし、こちらジークです」

 そう言うと電話の奥から知った声が聞こえてきた。

「アリアです!」

「アリアか?」

 そう聞くと俺は外に出てロビーに向かって歩き始めた。

「実はですね、ジンが少し怪我をしてしまって」

「大丈夫なのか?」

「はい、たいしたことは無いんですが…」

「どうした?」

「数日の入院が必要で、もしかしたら継承式に間に合わないかも…」

 そこまで聞くと俺はエレベーターの中に入り今後の予定を考えていた。

「分かった、二人は間に合わなくてもいいから継承式のある首都まで来てくれ」

「分かりました」

 そう言うと俺はアリアに聞きたいことが有ったため聞いてみた。

「何かあったのか?」

「…はい!」

 少し間があったがアリアの反応は確かなものだった。

 俺は少し安心して聞いていられた、アリアに再び話しかける。

「そうか、なら良いジンを頼む」

 そう言うと俺は電話を切った。

 ロビーを出るとそこには既にサクラが食堂に向かっていた。

「サクラ!起きていたのか?」

「ジーク先輩!」

 サクラは俺の存在に気づき俺に向かって話しかけてきた。

「先ほどなアリアから電話があった」

「それは気になりますわね」

 後ろから知った声が聞こえてきた、俺とサクラは後ろを振り向くとそこにはメイリーがいた。

「メイリー、起きていたのか?」

「ええ、先ほど…」

 そう言いながらメイリーは頬を赤らめていた、俺達は中に入ると席に着き食事をしながら先ほどの電話の内容を伝えた。

「それは心配ね~」

 すると後ろからまたしても知った声が聞こえてきた、後ろには既に食べ終えた姉貴がいた。

「姉貴…いつの間に?」

「先ほど~」

 俺はついため息を吐きながら食事を続けた。

 

 食事も無事を終わりまたしても旅が始まった、俺は戦闘でサクラとメイリーと一緒に行動していた。

「しかし大丈夫でしょうか…」

「心配ではあるわね」

「大丈夫だとアリアが言っていたから大丈夫だろう」

 そう言いながら実はその後何があったのか、俺は気になって聞いてみると多くに事が聞けた。

「何があったのか聞いてみたが、どうやらアリアの父親が俺達を襲撃しようとしたらしい」

 そう言いながら俺はアリアのあの時の表情を思い出した。

「それをジン先輩が倒したんですね」

 サクラは俺に向かって話に入ってきた。

「まあな、それにアリア自身も救われたようだし…」

「それがジン先輩の良い所ですよね…」

 俺はジンがアリアを救う所を想像してみた。

「確かにジンらしいところではあるな…」

「それがお兄さんらしいわね…」

 すると後ろからデリーが俺に向かって話しかけてきた、俺はその言い分に答えた。

「そうだが、後先考えず行動する癖はどうにかして欲しいがな」

 そう言うと俺は周りへ警戒を怠らないように行動していると、サクラは昨日の事の続きを話し始めた。

「そう言えば昨日襲った奴らはどうして襲ってきたんですか?」

 そう言われると、俺は不思議そうな顔をしていた二人に向かって話始めた。

「別に五大国に恨みを募らせる人は少なくない」

「少ないどころか、多すぎるです」

 そう言いながらデリーは俯いていた。

「でも五大国がいるからこそ今の世界バランスが保たれているんですよ」

 そう言うサクラの顔を少し真面目な顔をしていた。

 メイリーも同じ顔をしながら俺の言った事に頷いていた。

「でも、それでも五大国のせいで両親を大切な人を失った人は多いんです」

「だからこそ、あの男は恨んでいるんだ…」

 そう呟くと二人は不思議そうな顔で質問をしてきた。

「あの男ってリーダーの?」

「ああ、あの男は昔の同僚だ…」

 そう言いながら俺は昔の事を思い出していた。

 

 俺がまだ兵士長をしていた時。

 俺の部屋を大きな音を立ててドアを開ける男がいた。

「ジーク!お前は今の国のやり方に賛成なのか!?」

 その男はサガリと呼ばれており、グラン国の兵士長の一人だ。

「何が不満なんだ?」

 そう言いながら俺は書類に目を通していた。

「この国は弱いものを見捨てる、俺の母も見捨てられた!」

 サガリはそう叫んだ、俺はそんなサガリを見ないで自分の意見を述べた。

「いきなりは変わらない、ゆっくりとではないと…」

 そう言うとサガリは俺の机を大きく叩いた。

「それでは間に合わない!」

「そう言ってもいきなり変えたら今の国民はどうなる?」

 サガリに俺はそう告げるとその場は引いてくれた。

 

 数日後またしてもサガリは俺の部屋を訪れては自分の持論を展開するばかり。俺はさすがに聞き飽きたのでサガリに一言だけ言った。

「サガリ、理想だけでは国は動かない」

「だが!」

 サガリはまったく自分の意見を下げようとしない。

「それでも、少しでもいい国造りをするのがトップの考えだし、それを守るのが俺達の役目だ」

「それでは遅すぎるんだ!」

 さすがに俺はイライラしてきた。

「じゃあ!お前だったらどうするんだ!」

 俺はそう叫ぶと、サガリもまったく食い下がらないように俺に喰ってかかった。

「俺は五大国を潰して、新しい政府を立てるべきだ!!」

「そんな事をすれば他の国が領土拡大の為に戦争が起きるぞ!!」

「それを抑えるのがハンターの仕事だろ!!」

「それ見ろ!お前は結局他人に面倒な事を押し付けているだけだ!!!」

「なにを!」

「ハンターは本来周りにいる人々を守るのが仕事だ!」

「だからこそハンターの出番なんだろ!!」

「国の事は国が何とかするのが本来の形だ!!」

「お前は何も分かっていない!!」

「お前が考えていることは単なるテロリスト志向だ!!!」

 そう言うと部屋の外から兵士達が複数現れた。

「サガリ兵士長!ご同行願います!」

 そう言うとサガリは兵士達に連れて行かれた。

「後悔するぞ…」

 そう言うサガリのセリフが俺の耳に残った。




「ジーク、結局お前とは…」
「リーダー!」
「なんだ!?」
「黒の翼から報告です!」
「良し!その調子だ!!」
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