ジーク達に忍び寄る影。
継承式まで後1時間ぐらいで始まり、俺達はそれぞれが外に待機していた。
外には多くの兵士達で埋め尽くされていた。
「慌ただしいですね?」
サクラはそう言うと俺の方に近づいてきた、俺はその言いに対して答えた。
「まあ初めての奴も多いだろうしな」
俺は周りの様子を見ながらそう呟き、隣からメイリーが駆け寄ってきた。
「それにしても…この人に多さは嫌になりますわね…」
そう言いながらメイリーは嫌な表情を浮かべていた。
俺は周りの状況を把握しながらも、会話を続ける。
「しかし、まだ兵士の人達も配置に付いていないようですね…」
サクラは周りを言いながら落ち着いた様子で会話をしている。
メイリーも同じ心境なようで、サクラの意見に同意するように頷いた。
「もしもの為に俺達も配置に付くか…」
そう指示をしようと思って言葉にした時、兵士の1人が走ってきた。
「ジークフリード様!」
「なんだ?」
そう言うと兵士は続ける。
「先ほどジン様とアリア様が首都に着きました!」
「本当か!?」
そう叫びながら聞き返したが、兵士は全く意図していた答えではなかった。
「ジン様とアリア様は継承式会場とは別方向に向かっているそうです!」
「何!?」
「どこに向かっているんでしょうか?」
そう言うと式が本格的に始まろうとしていた。
「仕方ない!ジンとアリアは無しだ!」
「分かりました」
「了解ですわ!」
そう言う指示を出すとみんなと一緒に式のある会場に歩き出した。
式の会場は大きく横に伸びている、俺達はその中に入って行く。
「しかし大きい会場ですわ…」
「そうだな」
そうして移動していくと俺達はそのまま中に入って行った。
奥には兵士が多く配置している、俺は中を確認しているとサクラが話しかけてきた。
「中はしっかりしていますね…」
「そうだろうな」
俺は中を確認していくと、俺は中心の確認をする。
「中の配置も完璧だな…」
中を回って行くと俺はそのまま回って行くと確認を急いだ。
周りを回って行くとサクラが話しかけてきた。
「しかし、こんなに広い会場でするんですね…」
「本当に広いわね」
二人は会場を確認しながら広さにビックリしていた。
俺は中心で話始めた。
「俺達の家族は代々特別な家系で、俺はそのまま継承者の1人だった」
俺は家族の事を思い出していた。
「しかし俺には継承する資格が無かった」
「どうしてですか?」
サクラは俺に向かって聞いてきて、メイリーも同じく頷いた。
「俺には継承の剣に触ることが出来なかった」
「継承の剣?」
「なんですのそれは?」
「ジンが持っている剣だ」
そう言うと俺達はいつもジンが持っていた、剣を思い浮かべていた。
「継承の剣って言うんですか?」
「俺がそう呼んでいるだけだ…名前は無い」
「名前が無い?」
サクラは再び気になったのか不思議そうな声で聞いてきた。
「名前が無いとはどういう事ですか?」
「決めていないんだよ…未だに…」
「どうしてなんですか?」
今度はメイリーが聞いてくる、俺は聞いてきた質問に普通に答えた。
「決めることが大切な事ではないだろ?」
「そうですが…」
「結局もてたのは誰なんですか?」
「姉貴とジン、カイサ、デリーの四人だ!」
「それの中から結局お姉さんが継承するんですね」
「カイサとデリーは幼いため継承できない」
「?二人は何歳なんですか?」
そう二人が不思議そうな顔で聞いてくるので俺はそのまま質問に答えた。
「?13だが…」
「「……13!!!」」
「???」
「そう見えません!」
二人は驚きながら叫んだ、俺はその叫びを受け流して話を続ける。
「後はジンと姉貴だが、ジンが継承の証の剣を持って家を飛び出した為、継承は姉貴がすることになった」
二人は唖然とした形で呆然としていた、するとサクラが話に入ってきた。
「ぞれじゃ…ジン先輩は…本来なら…」
「本来ならジンは継承の最有力候補で、絶対ジンがなるだろうと言われていた」
「「えーー!!!!」」
またしても二人は大きな声で驚いていた。
「あの人ってそんなにすごい人なんですか?」
「あれでもな…」
俺はため息を吐きそうになる、するとパレードの声が聞こえてきた。
すると兵士が近くに寄ってきた、俺は兵士の話に耳を傾けた。
「会場に爆弾です!」
「何!?本当にか!?」
俺はそのまま聞いてみたがやはりその通りなようで俺はそのまま二人に指示を出した。
「サクラは会場の中心を、メイリーは中を…」
「ジーク様は?」
「地下に向かう!」
そう言うと二人は走って行った、俺は中に入ると俺は走って地下を目指した。
サガリが捕まって数時間が経った、俺は何か嫌な予感がした為外に急いだ。
「サガリ…」
ベランダに出るとそこにはサガリがいた。
「サガリ!これ以上はいかせん!」
「ジーク!」
俺はサガリの斧の攻撃を籠手で受け止めると片手で攻撃を仕掛けた。
サガリは後ろに飛ぶとそのまま俺はそのまま追撃を仕掛けた。
「ジーク!なぜ俺の意見が分からなんだ!!」
「お前の言っている事は全ての人を逆に不幸にすることを気づけ!!」
俺はサガリに攻撃を仕掛ける、俺の攻撃はサガリの肩をかすめた。
「くっ!」
サガリは跪く形で座り込んだ。
「ジーク…」
「サガリ!投降しろ!」
「無理だな…投降するくらいなら…」
俺はそのままサガリに爆龍拳をぶつけた。
サガリはそのまま川に落ちて行った。
地下にある水の溜まった場所に出た。
「これで最後だな…」
「ジーク…お前ならここに来ると思ったよ…」
俺はゆっくり振り向いた、そこにはサガリが立ち尽くしている。
「サガリ…お前生きていたのか?」
「お前に殺されるところだったがな…」
俺は拳を構えた、サガリも斧を構えると俺達は均衡状態になる。
少しすると俺とサガリはすごい勢いでぶつかり合った。
「まだ気づけないのか!?」
「お前こそ!」
俺はそのまま一進一退の攻防が続く、俺とサガリはそのまま攻撃を続けた。
大きな攻撃のぶつかり合いで俺達は遠くに吹き飛んだ。
「サガリ!!」
「ジーク!!」
すると大きな音が響いた、サガリはそのまま走って逃げて行った。
俺は外に出ると兵士に確認を急いだ。
「何があった!?」
「町の東側に在った塔の上で何かが爆発したらしいのですが…」
「確認を!!」
「はっ!」
そう言うと兵士は確認の為に走り始めた。
「サガリ…俺達は…」
俺はそのまま報告を待つことしか出来なかった。